鼻声を改善する4つの方法や生活習慣の基本を解説

2021/06/21

投稿者: 河野ひかり

鼻声を改善する4つの方法や生活習慣の基本を解説

イマイチ通りづらい声、いわゆる「鼻声」だとなかなか積極的に発言しにくくなりますし、周囲の人が自分の言ったことを聞き返してくるのにもうんざりしてしまいます。

しかし、鼻声はトレーニングや生活習慣の見直しなどで改善することができるので、鼻声に悩んでいる人もあきらめる必要はまったくありません。

本記事では、鼻声を改善する方法や鼻声改善が日々の生活にもたらすメリットなどについて、解説します。

鼻声を改善する4つの方法

うがいをする女性

声が鼻声っぽくなってしまう理由は、風邪や花粉症、地声がもともと鼻声っぽいなどさまざまですが、鼻声を改善することは可能です。

原因によって若干対処が異なる場合もあるものの、鼻声を改善するための方法としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 舌を引っ張りながら声を出す
  • 水を口に含んで発声しながらうがいをする
  • 口周りの筋肉を鍛える
  • お腹から声を出すことを意識する

それぞれの方法について、説明します。

1.舌を引っ張りながら声を出す

ティッシュやハンカチなどの上から舌の先をつまんで、痛くならない程度に舌を引っ張りながら声を出します。

最初はまっすぐ前に引っ張ってしばらく発声した後、右→左→上→下と少しずつ引っ張る方向をズラしながら、それぞれの場所で5秒ほど静止させて発声しましょう。

これを1分間程度行うことで、声の通りが少しよくなります。

2.水を口に含んで発声しながらうがいをする

「アー」と発声しながらうがいを行うことも、鼻声の改善には効果的です。

普段うがいをする際に自然と声が出るという人は、普段より少し大きめの声を出すように意識するとよいですし、普段のうがいではとくに声が出ないという人は、しっかりと発声することを意識しましょう。

こうすることで、喉と舌のコントロール力や筋力が向上し、鼻声になりにくくなります。

3.口周りの筋肉を鍛える

鼻声になってしまう人の多くは口輪筋と言われる口周りの筋肉が弱い傾向にあります。

口輪筋が弱いと正しく声を響かせることができず、結果として鼻声になってしまいます。口輪筋をしっかりと鍛えることによって、脱鼻声をめざしていきましょう。

具体的なトレーニング方法としては、「オウオウ」と繰り返し発音してみることです。このときに重要なポイントはできるだけ唇を突き出しながらトレーニングすることです。

手でOKのサインを作り、その中に唇を入れてトレーニングしてみるとわかりやすいと思います。

口輪筋を鍛えることによって、鼻声の改善だけでなく、滑舌もよくすることができますので、一石二鳥です。

口輪筋も筋肉の1種ですので、いきなり筋力が強くなるということはありません。

日々のトレーニングの積み重ねが非常に重要ですので、ぜひ継続してトレーニングされてみてください。

だいたい、1ヶ月ほど継続されてみると効果が実感できるのではないかと思います。

もし、1ヶ月ほど継続してみても効果が見られない場合はフォームが間違っている可能性が高いので、一度、ボイストレーナーなどに相談してみると良いかもしれません。

4.お腹から声を出すことを意識する。

鼻声の方はお腹から声を出すことによって、改善されるケースも多いです。そのためには腹式呼吸の習得が効果的です。呼吸は大きく分けて2つあります。

1つ目は胸式呼吸。2つ目は今回説明する腹式呼吸です。

私たちは普段、胸式を使っています。これを意識して腹式呼吸にすることによって鼻声の改善が期待できます。胸式呼吸は基本的に自分で意識して呼吸をすることができません。

一方で腹式呼吸は自分で息をコントロールをしながら、話すことができます。そのため、腹式呼吸の習得が、重要ということです。

腹式呼吸の習得方法としては、腹筋と呼吸を連動させることをイメージします。お腹に手を当てて、ハッハッと息を吐いてみましょう。

そのときに、手でお腹を押してみましょう。最初は手で押すことによってお腹が動いているという感じですが、段々と手のサポートがなくてもお腹が動いてくると思います。

こうなれば腹式呼吸の習得も近いでしょう。

腹式呼吸を習得することによって、鼻声の改善だけではなく、歌唱力のアップも期待することができます。

「歌はセリフのように、セリフは歌のように」とプロの業界で言われているように、歌と話し方は非常に関係が深いのです。

鼻声改善がもたらす3つのメリット

プレゼンテーション

鼻声が改善されると、生活に多くのよい影響が表れるようになります。

鼻声改善がもたらすメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

  • 声が聞き取りやすくなる
  • 鼻炎薬に頼らなくてもよくなる
  • 自信が持てるようになる

それぞれのメリットについて、説明します。

1.声が聞き取りやすくなる

鼻声が改善されることのもっとも大きなメリットは、何と言っても声が聞き取りやすくなることです。

鼻声の人は、何か話しても「ん?」とか「何て?」と聞き返されることが多かったと思いますが、鼻声さえ改善されればそのようなことはなくなります。

鼻声を改善するための方法には、声が通りやすくなる効果があるものも多いので、その効果も相まって自分が伝えたいことを相手にしっかりと伝えられるようになるでしょう。

2.鼻炎薬に頼らなくてよくなる。

鼻声が気になる人の中には、鼻炎薬などを服用している人も多いと思いますが、そういった薬の中には頭がぼーっとするような副作用を持つものもあります。

ハッキリとした声で話せるように大事なプレゼンの前に鼻炎薬を服用するものの、その影響でイマイチ集中できなくて困った、というような経験をお持ちの方は多いでしょう。

鼻声が改善されれば鼻炎薬を服用しなくてもよくなるので、副作用を気にする必要もなくなりクリアな状態でプレゼンなどにのぞめるでしょう。

3.自信が持てるようになる

鼻声でうまく声を聞き取ってもらえずに、「え?」とか「ん?」といったリアクションをされたことがある人のなかには、発言することに対して臆病になってしまっている人もいます。

鼻声が改善されればそういった機会も少なくなるはずなので、今までより前向きに話をすることができるようになるでしょう。

気持ちが前向きになると、自然と自分に対する自信も付いてくるため、より一層自分からの発信を増やすというように、よい循環が生まれることも期待できます。

また、気持ちが明るくなると声色も明るくなり、さらに聞き取りやすい声になります。

鼻声を改善するにはトレーニングと生活習慣の改善が重要

自分の声が鼻声だとあまり積極的に発言する気にもならず、引っ込み思案になってしまう人も多いでしょう。

しかし、鼻声は日々のトレーニングや生活習慣の見直しで改善することができます。

鼻声が改善されると、自分の発言に対して相手が聞き返してくることも少なくなり、ストレスも減るでしょう。

できる範囲で生活習慣を見直すことを心がけると同時に、日々の生活の中で時間を確保してトレーニングを継続して行うようにしましょう。

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愛媛県出身。2011年:株式会社ビー・ファクトリー入社。

15歳から劇団四季OB、東宝ミュージカルOBに演劇、ミュージカルを習い、1000人規模の舞台やミュージカル公演に出演を重ねる。音楽専門学校在学中の18歳から世田谷FMのラジオパーソナリティーを担当。卒業後TBS系列局に入社し、番組ナビゲーターや各種試写会、上映会MC担当。

その後事務所所属となり、舞台だけでなく、ドラマ、映画、バラエティーなど演技のフィールドを広げる。2011年にボイストレーナー転向を志し退所。

入社後これまでに、放送業界経験者として、出張レッスンも実施。NTTコミュニケーションズ、オイシックス、インタースペースなどの社員研修に組み込んでいただく形で企業セミナーを実施。

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