女声は、腹式呼吸や喉の筋肉トレーニングなど、適切なボイトレで出せるようになります。また、基礎的なボイトレのほか、裏声の練習や女性の話し方などを研究するのもおすすめです。
本記事では、女声の出し方について役立つ知識や練習方法を解説します。女声の出し方をマスターして歌える曲の幅を広げたい人はぜひ参考にしてください。
目次
声が出る仕組みを知れば、女声を出すヒントが見えてきます。ここでは、男性が女声を出すために知っておくべき知識について見ていきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
女性らしい声を出すためには、男女の声帯の違いや声が出る仕組みを理解しておきましょう。地声の高さは、声帯のつくりや喉の筋肉が関係すると考えられるためです。
一般的に、女性は声帯が男性よりも細く短い傾向があり、男性は声帯が厚く長いため、低めの声になりやすいとされています。
また、高い音程を出すには喉の筋肉も関係するといわれています。声帯でつくられた音は、共鳴腔と呼ばれる空間に響きや音色が加わる仕組みです。喉にある咽頭共鳴腔を調節すれば、高い音が出るといわれています。
咽頭共鳴腔の広さを変えるには、周りにある喉の筋肉を使います。練習により筋肉の使い方を覚えれば、咽頭共鳴腔の調整が可能になり女声を出せるようになります。
女声を出したいなら、自分の声質に近いタイプの女声を目標にしてみましょう。似たタイプの声なら、練習次第で出せるようになるでしょう。
女声のタイプによっては、声帯や骨格など発声に必要な要素が違いすぎるため、出すのが難しい場合があります。構造的に出しにくい女声を目標にすると、思うような声が出せず練習の成果が感じられないかもしれません。
地声の低い人なら、ハスキーボイスの女性ボーカルの声を目標にするとよいでしょう。地声が高めの男性なら、高音域の女声にチャレンジできるかもしれません。
男性でも、効果的なボイトレを繰り返すことで女声を出せるようになります。数あるボイトレのなかから、女声の発声に適した練習を選んで取り組みましょう。
女声のボイトレは基礎的な発声練習に加え、音程を上げる喉の使い方や発声方法を繰り返し練習します。声の出し方を体で覚えれば、自然で安定した女声を出せるようになるでしょう。
女声を出すためのボイトレには、エッジボイスやメラニー法などがあります。具体的なやり方は記事の後半で詳しく解説します。
ここでは、女声の出し方のポイントについて具体的に解説します。
1つずつ見ていきましょう。
理想の女声を出したいなら、基礎的なボイトレから始めましょう。地声が不安定だと高音域の音が上手く表現できず、女声を出すのが難しいためです。
地声を鍛えるトレーニングには、腹式呼吸や舌のストレッチなど簡単に取り組めるものがたくさんあります。短時間でもよいので、毎日継続して取り組むのがポイントです。
基礎的なボイトレとともに、裏声を練習すると女声が出しやすくなります。裏声が無理なく出せるようになれば、自然な声で歌えるようになるでしょう。
裏声を出すのが苦手な人は、体に無駄な力が入りがちです。裏声の練習を重ねて力みを減らせば、よりリラックスした状態で発声できるようになります。裏声が出やすくなると、地声のまま高い音を出すときもリラックスした状態で歌えるようになります。
裏声の音域が広がると、地声で出せる高音域も広がる可能性があります。音域が広がれば女性ボーカル曲のバリエーションも増え、歌唱力アップにもつながるでしょう。
【あわせて読みたい】裏声の出し方のコツとは?裏声を鍛えるメリットもわかりやすく解説!
女声の発声をマスターするためには、小さい音程でも安定した高音が出せるよう練習しましょう。
女性ボーカル曲で細く高い女声を表現したい人もいるでしょう。いろいろな声量で女声をマスターすると、抑揚をつけた歌い方ができるようになります。
表情豊かな歌い方ができるよう、小さい声量でも女性らしい発声ができるよう練習しましょう。
男性が女声を目指す場合は、音程だけではなく話し方や歌い方を研究するとよいでしょう。女性らしい歌い方に近づくため表現力がアップします。
一般的に、女性が話すときは男性より声の上がり下がり(抑揚)がはっきりしている傾向があります。高い部分と低い部分を意識して発声すると抑揚のついた歌い方ができます。
語尾や感情をのせたい部分に抑揚をつけるとよいでしょう。
ここでは、女声の出し方が身につく以下の練習法について具体的に解説します。
ぜひ実践してみてください。
腹式呼吸は、女声を出すために必須の練習方法です。吐く息の量が調節しやすくなるため、安定した歌声が出せるようになります。
これまで呼吸を意識していなかった人は、腹式呼吸ができているか確かめてみましょう。呼吸したとき、お腹が自然に動いていれば腹式呼吸ができている証拠です。
腹式呼吸を身につけるには、以下の練習がおすすめです。
どれも簡単にできるので、取り組みやすい方法で練習してみましょう。
【あわせて読みたい】お腹から声を出す方法がわからない方必見!感覚やコツを徹底解説
喉の筋肉を動かすトレーニングも有効です。咽頭共鳴腔を閉じる感覚がわかり、高音域を発声しやすくなります。
やり方は、舌を「ベー」と前に大きく出して「あー」と発声します。舌と一緒に喉の奥の筋肉も上に動いた感じがするでしょう。これが咽頭共鳴腔周りの筋肉も引っ張られ、共鳴腔が閉まった状態です。何回か発声し、喉の感覚を感じられるまで練習しましょう。
感覚がつかめたら共鳴腔を狭めたまま、舌を出さずに「あー」と発声してみましょう。慣れてきたら喉の状態をキープしたまま「あいうえお」と発声します。声が崩れなければ、喉の筋肉を動かす感覚がつかめています。
ハミングは、口を閉じた状態で声を出すトレーニング法です。声帯が引き伸ばされた状態になるため、裏声が出しやすくなる効果が期待できます。
ハミングでは、口の中に空間をつくるように意識しながら発声しましょう。鼻周りや口周りに振動を感じれば、共鳴腔を上手く使えている証拠です。
エッジボイスは、ガラガラとした音を出す発声法です。高音で声が裏返ってしまう人におすすめのトレーニングです。
エッジボイスのやり方は以下のとおりです。
このトレーニングで高音発声のコツがつかめるでしょう。
具体的な練習方法は、以下の動画も参考にしてください。
メラニー法は、地声の音域を高くするためのトレーニングです。
具体的な手順は以下のとおりです。
喉仏の下が震えていたら上手くできている証拠です。喉仏を上げる感覚がわからない人は、水を飲んだりあくびをしたりしてみましょう。喉が動く感覚がつかめるでしょう。
表情筋を鍛えると、声がより共鳴する効果が期待できます。表情が豊かになるので表現力アップにもつながるでしょう。
具体的な手順は以下のとおりです。
トレーニングの前に顔をマッサージして動かしやすくするのもよいでしょう。
女声の出し方を研究するなら、お手本になる女性アーティストを見つけるのが近道です。
ここでは、男性でも歌いやすい女声のおすすめ練習曲を紹介します。
男性でも歌いやすい音域なら浜崎あゆみさんの曲を練習してみましょう。愛らしさを前面に出したいなら西野カナさん、低めで透明感のある声ならあいみょんさんがおすすめです。
パワフルな女声で歌いたいならLiSAさんの曲がよいでしょう。ハスキーボイスならアイナ・ジ・エンドさんや新しい学校のリーダーズの曲がおすすめです。
ここでは、女声の出し方についてよくある質問について回答します。
ぜひ参考にしてください。
女声を出したいなら、ボイスチェンジャーを使う方法があります。ボイスチェンジャーはスマホアプリにもあるので、簡単に使えます。
どうしても女声が出せないときや、すぐ女声を出したいときの奥の手として使えるでしょう。
トレーニング法によっては戻らなくなるかもしれません。たとえば、女声を出そうとして喉仏を無理やり指で上げた場合です。筋肉が緊張し、喉仏が下がらなくなる可能性があります。喉仏を下げるよう意識して、元の位置に時間をかけて戻していくしかないでしょう。
「女声が戻らなくなるのでは」と不安な人には、ボイトレ教室がおすすめです。プロのボイトレ指導なら、無理のない女声の出し方を提案してもらえます。声が戻らなくなる危険性も減るでしょう。
女声の出し方は、適切なボイストレーニングで習得を目指せます。自分の声質に近い女性アーティストを目標にすると、無理のない女声で歌えるでしょう。
女声をマスターすれば音域が広がり、歌える曲も増えます。カラオケで女性ボーカル曲を歌いこなせるよう、紹介したボイトレに取り組んでみてください。
「自分でトレーニングしても女声が出せない」とお悩みの人には、ボイトレ教室がおすすめです。プロの講師があなたに合ったトレーニング法を教えてくれます。トレーニングが正しくできているかチェックしてもらえるのも安心です。ボイトレの成果が実感でき、理想の女声に近づけるでしょう。
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