お腹から声を出す方法やボイストレーニングのコツを解説

ボイストレーニング

2021/06/13

投稿者: 西 貴正

お腹から声を出す方法やボイストレーニングのコツを解説

お腹から声を出す腹式発声は、歌の上達には欠かせない技術です。

腹式発声を習得すれば、通る声や豊かな表現が身につく、ロングトーンができるようになるといった、さまざまなメリットが得られます。

本記事では、歌の上達に欠かせないお腹から声を出す方法やボイストレーニングのコツなどについてまとめました。

歌唱力を確実にレベルアップさせたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

当記事で紹介している練習法を動画で観たい方はこちらからご覧ください。

 

お腹から声を出す「腹式発声」はプロも使っている!

胸を大きく持ち上げ、肩を上げ下げして呼吸を行うと「胸式呼吸になりやすいと言われています。しかし、この「胸式呼吸」でカラオケに行って歌を歌ったり、大きな声を出し続けると、喉に大きな負荷がかかり、声が枯れたり、喉を傷めたりする原因のひとつになります。

そのため、大きな声を出したり、歌を歌ったりする時は「胸式呼吸」ではなく、腹筋を使って息を吐く「腹式呼吸」を使った発声方法がおすすめです。

「腹式呼吸」を使った発声方法なら、体に余計な力が入らず、リラックスしながら通る声や大きな声を出すことができます。

この「腹式呼吸」を使った発声方法は「腹式発声」と呼ばれ、プロのアーティストなら必ず習得している技術のひとつです。

腹式発声は丹田に力が入っている状態

「腹式呼吸」とは肺の下部にまで深く息を吸い込み、吐き出す呼吸法です。息を吸うとお腹がふくらむため、「腹式呼吸」と呼ばれます。

この「腹式呼吸」を使った発声方法が「腹式発声」です。喉を傷めることなく、大きく通った声が自然と出せる方法として、腹式発声はぜひ身につけたい方法といえるでしょう。

ただし、「腹式呼吸」を保ちつつ「腹式発声」までできるようになるには、しっかりしたトレーニングが必要です。

腹式発声のトレーニング方法としては、息を吸ってお腹をふくらませたら、そのまま息を吐くときに「あーーーー」と声を出してみます。

そのとき、へその指3本分ほど下にある「丹田」と呼ばれる部位が固くなっていれば、しっかり「腹式発声」ができている証拠です。

そのため、腹式発声のトレーニング中は、お腹に手を当てチェックしながらおこないます。

お腹から声を出す3つのメリット

マイクを持って歌う女性

「腹式発声」を習得すると、「胸式呼吸」のまま喉から発声していたときにはできなかったことができるようになります。

ここでは、お腹から声を出す2つの大きなメリットについてまとめてみました。

【メリット1】大きな声が楽にだせる

大きな声を喉から絞り出そうとすると喉の筋肉に負荷をかけ、声帯も締め付けます。その状態で声を出し続けると、声が枯れたり、ひどいときは喉を傷めてしまったりするのでおすすめできません。

「腹式発声」なら、声を出すときに力を込めるのがお腹になるため、喉や声帯にかかる負荷を軽減してくれます。

そのため、お腹から声を出せるようになれば、喉を守りながら通る声が出せるようになり、声のボリュームも調節しやすくなるわけです。

【メリット2】感情表現が豊かになる

「腹式発声」ができれば、喉に負荷をかけず、声のボリュームの調節もラクにできるので歌の感情表現がしやすくなります。

歌はビブラートをつけたり、声に強弱や緩急をつけたりすることで、表現の幅が広がるものです。

そういった歌の表現のテクニックの基盤となる「腹式発声」なので、歌を上達させる上でかかせない技術といえます。

【メリット3】ロングトーンができるようになる

ロングトーンとは、音を長く伸ばす技術のことを指します。

「腹式呼吸」によって、息がコントロールできるようになることで、音を長く伸ばすことが可能になります。

周りの目を引くような高度な技術のひとつです。

習得できれば、きっとあなたは新しい表現方法を手にしていることでしょう。

【お腹から声を出す方法】簡単にできる3つのトレーニング

歌う女性

お腹から声を出せるようになるには、まず腹式呼吸をマスターすることです。

ここでは、腹式呼吸のやり方から、実際に声を出すトレーニングまでご紹介します。

最初は分からなくても、毎日繰り返すことで確実に上達していくので、諦めずに続けていきましょう。

【トレーニング1】丹田に空気をためるイメージでお腹をふくらませる

丹田は、おへそから5㎝ほど下部にある部位です。

この丹田に空気をためるイメージでお腹をふくらませていきます。鼻から吸って、そのままお腹の下部をふくらませながら、丹田が固くなっているのを確認します。

そして、そのままゆっくりと時間をかけて口から吐いていきましょう。息を吐く時間の目安は、吸いこんだときにかけた時間の倍くらいと考えてください。

最初は1日に5回くらい、慣れてきたら1日10回~20回と増やしていくと腹式呼吸が定着してきます。

【トレーニング2】肺の空気を吐き切った後に息を止める

丹田を意識した腹式呼吸が分からないようなら、息を吐くトレーニングから始める方法もあります。

「ハーーーーッ」と強く息を吐きながら、お腹に手を当ててグッと押さえます。限界まで息を吐いてお腹がぺたんこになったと感じたら、息を一瞬止めてから全身の力を抜いてみましょう。

そうすると、真空パックを開封したときのように、スッと息がお腹の腹部まで入っていくように感じます。

限界まで吐き切ることで自然と深い呼吸ができるため、初心者に大変おすすめの方法です。

何度も練習してスッと息がお腹に入る感覚が分かってきたら、今度は息を吸うときに丹田に意識を集中してみてください。

丹田に空気をためるイメージが、感覚的に理解できるようになるはずです。

【トレーニング3】横隔膜を使って短く息を吐く呼吸法を身につける

実際に腹式発声しながら、トレーニングする方法をご紹介します。

ドッグブレスという方法で「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」と横隔膜を使って短く声を発しながら息を吐いていきます。

息を吐いたとき、お腹が凹んでいるように動いていれば腹式発声ができている証拠です。

簡単で効果的なトレーニングなので、可能な限り毎日続けてみてください。

自然と「腹式呼吸」と「腹式発声」が身についていくはずです。

お腹から声を出す方法を習得すればカラオケももっと楽しくなる!

歌唱力をあげてカラオケで注目を集めたいのなら「腹式呼吸」と「腹式発声」の習得は必須です。

お腹から声を出せるようになれば、喉を傷めずに歌えるようになり、大きな声や通る声が手に入ります。

また、感情表現も上手くできるようになるので、カラオケだけでなく、人との対話やビジネスシーンでも役立つようになるでしょう。

「腹式呼吸」や「腹式発声」がなかなか上達しないという人は、プロのレッスンを受けてみるのもおすすめです。

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