こぶしの出し方3つのコツ!ビブラートとの違いなど詳しく解説

上達への近道

2021/06/18

投稿者: 西 貴正

こぶしの出し方3つのコツ!ビブラートとの違いなど詳しく解説

カラオケの採点項目には「こぶし」「ビブラート」があります。

どちらも音を伸ばすときに声を震わせる歌唱のテクニックですが、二つの違いを明確に理解すればより高得点を獲得できます。

また、こぶしやビブラートを歌に取り入れたり使い分けたりすることで歌の表現力もアップし、自分も気持ちよく歌えます。

こぶしとビブラートの違い、さらにこぶしをうまく取り入れるコツや練習方法について紹介します。

こぶしとビブラートの違い

こぶしとビブラートはどちらも楽譜に描かれていない微妙な音の上下を表現する歌唱テクニックです。

これらのテクニックを使って歌うと歌に広がりが生まれ、いつまでも聞いていたいと思わせるような歌い方ができます。

ですがこぶしとビブラートには違いがあります。

二つの違いを明確に理解することで練習もしやすくなりますので、曖昧なまま練習している方はこの機会にぜひ覚えておいてください。

こぶしは不規則に音を上下させる歌唱テクニック

こぶしは演歌、民謡などでよく使われるテクニックです。こぶしと聞くと演歌歌手を思い浮かべる方も多いです。

こぶしとは、明確には不規則に伸ばす音を上下させるテクニックのことを指します。

ただ上下させるだけでなくうねりのような波を作り出します。

こぶしを入れずに歌っても譜面的には問題ありませんが、こぶしが入ることでより表現力が高まります。

ビブラートは規則的に音を上下させる歌唱テクニック

一方でビブラートは規則的に音を上下させるテクニックです。

こぶしがうねりのような歌い方なのに対してビブラートはさざ波のような歌い方で、聞いている人に安らぎや心地よさを与えられます。

歌をより上手く歌うために、また心地よく歌いたいときに取り入れたいのがビブラートで、歌詞を強調したい、力強く歌いたいときに取り入れるべきなのがこぶしです。

こぶしは演歌や民謡だけに使われる技術ではない

こぶしは演歌や民謡で使われるイメージが強いですが、ポップスやロックでも取り入れられることが多く、日本だけにある歌唱テクニックではありません。

海外ではこぶしのことを「フェイク」と呼ぶこともあります。

こぶしには歌にメリハリをつける、歌詞を強調する、個性的な歌い方をアピールするなどのメリットがあり、さまざまなジャンルの歌でも役立ちます。

こぶしの出し方のコツ

歌う男性

こぶしとビブラートは違いますが、こぶしの方がマスターするのが難しいです。

どのような点に注意すれば上手にこぶしを使いこなせるのか、コツをチェックしてみましょう。

強調したい部分で使う

こぶしは伸ばす音すべてに取り入れるのではなく、とくに強調したい場面で使うのがおすすめです。

聞いている人にとってもこぶしはかなり印象的ですので、何度も使いすぎると歌詞や歌声、歌唱力だけでなくこぶしばかりが気になってしまいます。

せっかくこぶしを練習しても使いすぎると違和感が生まれたりかえって下手に聞こえたりすることもありますので、使うタイミングと使わないタイミングを見極めることも大切です。

母音を意識して歌う

こぶしは母音を意識して歌うのがコツです。

母音をただ伸ばすのではなく、歌詞にプラスしてもう一度その母音を発音するように歌ってみてください。

自然とこぶしをきかせたい部分を強調できます。

母音を二回、三回と発音することでカラオケの採点機は「こぶし」と認定します。

反対にビブラートをきかせたい場合は母音を流すように歌う必要があります。

手のひらを握って歌う

こぶしは漢字で書くと「小節」ですが、実際に手のひらを握って拳にして歌うのもおすすめです。

手のひらをぎゅっと握ることで体に力が入り、自然と伸ばす音を強調しやすくなります。

演歌歌手が手のひらを握ってリズムを刻みながらこぶしを聞かせている場面もよく見かけますが、こぶしをきかせるには非常に効果的な方法です。

こぶしが上手くなるため練習法

笑顔で歌う男性

こぶしをきかせるコツはたくさんありますが、それらのテクニックを使っても上手にこぶしをきかせられない場合は基本の歌唱力を磨く必要があるかもしれません。

また、客観的に判断することで自分がどれくらいできているのか、何が足りないのかを理解できます。

こぶしをマスターするための練習方法を紹介します。

ロングトーンを安定させる

安定してこぶしをきかせるにはロングトーンを安定させる必要があります。

他の部分で息を使いきってしまいうまく音を伸ばせないと、こぶしをきかせる余裕も生まれません。

力まずに一定の息を吐き続けるように歌うことでロングトーンは安定します。

まずは同じ強さで同じ音を長く出せるように練習しましょう。

ロングトーンを安定させる練習は、全体的な歌唱力のアップにもつながります。

腹式呼吸をマスターする

ロングトーンを安定させるには腹式呼吸も意識しなければなりません。

お腹に空気をたっぷり取り入れる腹式呼吸は、普段している胸だけを使う呼吸よりも一度にたくさんの空気を使えます。

そのため歌っている途中で息切れしてしまう、無駄な息継ぎを多くしてしまうという問題の解決にもつながり、しっかり安定してロングトーンを伸ばしやすくなります。

こぶしの練習をするときはお腹に手を添えて、力を入れたい音のときにお腹をぐっと押さえて歌うのもおすすめです。

精密な採点をしてくれるカラオケを使う

カラオケで練習できるのであれば、精密な採点をしてくれる採点機を選びましょう。

最終的な総合の点数を表示するのではなくリアルタイムで得点を表示してくれる採点機ならば、こぶしをきちんときかせられているのかを歌いながら判断できます。

こぶしをきかせているつもりなのにこぶしとして採点されていない場合は強調が足りていないのかもしれません。

また、こぶしをきかせているつもりがないのにこぶしと判定されている場合、無意識の内に音が外れてしまっている可能性があります。

基本的な歌唱力のアップとともにこぶしの練習も重ねていきましょう。

こぶしが印象的な歌を練習する

こぶしの練習をするにはこぶしを多く使っている歌やこぶしが印象的な歌を練習するのがおすすめです。

こぶしは演歌や民謡だけでなく、普段聞いているさまざまな歌で取り入れられています。

歌手でいえば森山直太朗さんやAIさん、大友康平さんなどはこぶしをつかった歌い方をする歌が多いです。

こぶしを意識しやすいため、演歌や民謡でこぶしの練習をするのもおすすめ。

自分のキーや得意な曲調からこぶしの練習に最適な歌を選んでみてください。

こぶしとビブラートの違いを理解して練習しよう

こぶしとビブラートの違い、こぶしの歌い方や練習方法について解説しました。

こぶしは歌にメリハリをつけ、強調したいポイントをしっかり聞かせられる歌唱テクニックです。

楽譜に明記されることはありませんがこのこぶしを使いこなすことで歌唱力をさらにアップさせられます。

使いこなすには腹式呼吸やロングトーンなど、歌唱力を高めるための基本的な練習も大切です。

地道に練習をかさねてこぶしをマスターしましょう。

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