カラオケで上手く歌うには、2つのポイントを意識することが大切です。音程とリズムを正しくつかむこと。そして、採点機能で高得点を狙うのであれば、いくつかの歌唱テクニックを身につけることが求められます。
コツを押さえれば、初心者でも自信を持って歌えるようになります。
本記事では、カラオケで歌が下手に聞こえる原因と改善するためのコツ、家でできるトレーニング法、初心者でも歌いやすい楽曲などを紹介します。カラオケをもっと楽しむためのヒントを知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

目次
いざカラオケで歌うとなると、友人や同僚の前で緊張してしまったり、思ったように声が出なかったりして、自信をなくしてしまうことがあります。
歌が下手に聞こえる原因には大きく2パターンがあり、それらを理解しておくことで、自分のどこに問題があるのかが見えてきます。
まずは、多くの人が陥りやすい代表的な原因を2つ紹介します。
多くの理由は、この「音程が合っていない」というものです。
正しいメロディーを理解していても、音と音のつなげ方やメロディーの最後の音が不安定に着地していると、音程が合っていない=ピッチが不安定といった印象になります。
特にカラオケの採点機能では重要視されるポイントですので、しっかり音程を捉えられる練習が必須となります。
カラオケで下手に聞こえるもう1つの大きな要因は、リズムの問題です。歌声が原曲のテンポや拍とズレていると、聞いている人に不自然な印象を与えます。
たとえば、メロディーより早く歌い出したり語尾が遅れてしまったりすることで、歌がブツ切れに聞こえて、まとまりがない印象になります。
また、リズム感がないと、アップテンポな曲を歌うのが難しくなります。曲の途中でテンポが変わる場合、「ここから速くなる」と意識しすぎて、前のめりになってしまう人もいます。
特にカラオケの採点機能では、リズムがズレることは許されず、「フェイク」などメロディーをアレンジすることも減点対象となります。単に楽しむためのカラオケであれば自由に歌ってよいのですが、採点機能において高得点を狙う場合は、正確なメロディーをリズム通りに覚える必要があります。
カラオケで少しでも上手く歌うためには、声の出し方、選曲、体の使い方など、いくつかのポイントがあります。歌のクオリティを安定させたい場合は、日常で実践できる具体的なコツを知っておくことが重要です。
ここでは、カラオケで安定した歌声を出すためのコツを10個紹介します。
歌う前にウォーミングアップをすることで、喉の筋肉がほぐれ、声が出やすくなります。人に気づかれたくない場合は、トイレなどでおこなうようにしましょう。
これらのウォーミングアップを取り入れることで、声の通りと響きの向上が期待できます。
カラオケでの水分補給は、喉に優しい飲み物を選びましょう。温かいノンカフェインのお茶、生姜湯、はちみつ入りドリンク、りんごジュース、常温の水や白湯などがおすすめです。これらは声帯の血流を促進し、抗炎症作用や粘膜保護、保湿効果が期待できます。
一方で、喉の乾燥、刺激、痰、声のかすれを引き起こす可能性がある飲み物は避けましょう。具体的には、カフェイン・タンニン含有飲料、炭酸飲料、乳製品、アルコールは控えるようにしてください。
歌う前や歌っている最中に、こまめにこれらの飲み物で潤いを保つことが、喉のケアとパフォーマンス維持につながります。
歌いやすい曲を選ぶことで、カラオケへの苦手意識を減らすことが可能です。特に、以下のような曲を選ぶことをおすすめします。
自分の声質や音域に合った曲を選ぶことが、成功の鍵です。よく知っているメロディーの曲を選ぶと、より音程が取りやすくなります。
また、大人数でカラオケに行く場合は、みんなで盛り上がれる曲を選ぶのもよいでしょう。楽しい雰囲気があれば、多少の音程のズレは気になりません。
自分の得意な曲を数曲持っておくことで、どんな場面でも自信を持ってカラオケを楽しめるようになります。
原曲のキーにこだわらず、自分の声に合わせてキーを調整することで、歌の安定感は格段に高まります。
自分の音域を超える高音があると、「頑張って声を出そう」として力が入り、喉に負担がかかります。これを避けるためには音域を広げる必要がありますが、音域はすぐに広がるものではありません。
しかし、曲のキーを自分に合わせて調整すれば、すぐに上手に歌えるようになります。曲の中で、一番低い音と一番高い音が無理なく歌えるキーを探しておきましょう。
曲が始まってから何度もキーを変えるのは見栄えがよくないため、事前にカラオケアプリなどを活用して、自分に合ったキーを見つけておくとスマートです。
カラオケで上手く歌うには、正しい姿勢が基本です。座るより立つほうが、声が出やすくなります。
立つ際は足を肩幅より少し狭く開き、膝を軽く曲げ、背筋を伸ばしましょう。顔は少し上向きで視線は前に、顎を引くと声がまっすぐ出ます。横から見て、耳・肩・膝・足の中心が一直線になるのが正しい姿勢です。
立つことには、声量が出やすい、舌の筋肉が動かしやすいというメリットがあります。腹式呼吸に必要な下半身の支えが得られ、舌の筋肉を伸ばす感覚も掴みやすくなります。
ただし、正しい姿勢を意識しすぎると、胸を張りすぎたり腰を反ったりして体がS字カーブになるため注意が必要です。背筋を伸ばす意識は持ちつつ、リラックスした状態で歌うことが大切です。
正しい姿勢を習得したら、次はマイクがしっかりと声を拾う持ち方を身につけましょう。
カラオケでよく使われるマイクの多くは、丸いヘッド部分の最も高い位置で音を効率的に捉えるように設計されています。したがって、歌声のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、マイクの頂点が常に口の正面にくるように持つことが重要です。
マイクを手のひら全体で握りしめたり、斜めに傾けて持つことは避けてください。声がマイクに伝わりにくくなり、結果として音量が小さくなったり、声がこもったように聞こえたりする原因となります。
特に、カラオケの採点機能で高得点を目指している場合は、正しいマイクの持ち方をしっかりとマスターすることをおすすめします。
歌が上手い人は、しっかりと口を開けて発声します。大きく口を開けることは、美しい声を出すための基本の1つです。
自分が口を開けているつもりでも、実際にはあまり開いていないこともあります。試しに一度、鏡を見ながら歌って確認してみてください。
口の中に十分な空間がないと、安定した響きのある歌声は生まれません。最初は、上の歯と下の歯の間に指1本が入るくらいの空間を作るイメージで「アー」と声を出してみましょう。慣れてきたら、指2~3本分まで広げてみます。
これを繰り返すことで、しっかりと口を開けて発声する習慣が身につき、安定した美しい歌声につながります。
カラオケの採点機能では、いくつかの歌唱テクニックを使用することで加点対象となります。メジャーなものではビブラートやフォール。しゃくりやロングトーンなども加点対象となる場合もあります。
これらを駆使できる人は、自由に歌うなかで使ってみるのもありでしょうし、曲によっては定められた部分で特定の歌唱テクニックが求められることもあるので、それに合わせて使うこともできます。
高得点を狙う場合には、音程とリズム、歌唱テクニックの3つを正しく狙う必要があるため、歌の練習というよりも、もはや高得点を狙うためのアスリートのような訓練が必要です。
歌詞にあわせて歌声に強弱をつけると、聞き手にメリハリのある印象を与えられます。一方、すべてのフレーズを同じ声量で歌うと、単調で平坦な印象になってしまいます。
サビなどの盛り上がる部分で力強く歌うと、感情がぐっと伝わりやすくなります。さらに、静かな歌い出しで始めて、徐々に声を大きくしていくことで、楽曲全体に劇的な展開を作り出すことが可能です。
強弱をつけるには、どこを強調したいのかを意識し、息の量や声のトーンを調整することがポイントです。これにより、聞き手の感情を引き込みやすくなります。
歌うときに体を使ってリズムを取ると、テンポが安定しやすくなります。反対に体が固まっていると、音のノリやリズムに乗り遅れやすくなります。
たとえば、アップテンポな曲を歌う際に体が直立不動のままだと、ビートに乗り遅れてしまいがちです。軽く足や手でリズムをとるだけでも、歌に自然なテンポが生まれます。
また、体を動かすことで緊張が和らぎ、声が出やすくなります。これにより、歌全体の一体感が増し、聞き手にとって心地よいパフォーマンスにつながります。
体でリズムを取る行為は、見た目にもエネルギッシュに映り、歌唱に自信があるように見せる効果も期待できます。
自宅で手軽にできる、カラオケ上達のための3つのトレーニングを紹介します。
専門的な機材は不要で、日々のトレーニングによって効率的に歌唱力を向上させることが可能です。ぜひ実践してください。
リップロールは、唇をぷるぷると震わせる簡単な発声練習です。音程の安定、喉への負担軽減、地声と裏声の切り替えをスムーズにするのに効果的なトレーニングです。
まず、唇を閉じたまま口から息をゆっくりと吐き出し、唇をぶるぶると震わせます。この状態のまま声を出し、音の高さを上げたり下げたりしてみましょう。お腹に力を入れて息を吐くことを意識すると、より効果的です。
上手くできない場合は、短いリップロールを繰り返して唇の震える感覚を掴んだり、口角に指を当ててサポートしたりするのもおすすめです。唇の乾燥も妨げになるため、保湿も心がけましょう。
リップロールを継続することで、カラオケでの歌唱力アップが期待できます。
【あわせて読みたい】リップロールの基本的なやり方やおすすめの練習法を紹介
腹式呼吸は、歌唱力を高めるうえでも重要なテクニックです。腹式呼吸を習得すると、声の土台がしっかりと安定し、無理なく豊かな歌声を出せます。
腹式呼吸を身につけるための最初のステップとして、仰向けに寝て、片手をお腹に置きます。息をゆっくりと吐き出す際にお腹がへこむ感覚を意識し、限界まで吐き切ります。
次に、お腹を膨らませるように意識しながら、息を吸い込みます。この動きに慣れてきたら、息を吐く際にお腹をへこませながら声を出しましょう。
仰向けの練習に慣れたら、立った状態でも同様の練習を続けてください。日常生活でも意識的に腹式呼吸を取り入れることで、身につきやすくなります。
カラオケアプリは、自宅で気軽に歌唱力の向上を目指せる便利なツールです。実際のお店の採点機能ほど細かくはありませんが、音程やリズムのズレを確認できるのが大きなメリットです。
特に録音機能は、自分の歌声を客観的に分析するのに役立ちます。カラオケアプリがなくても、スマホやボイスレコーダーで録音するだけでも同様の効果が得られます。
自分の歌声を客観的に聞くことは、上達への近道となります。録音したものを聞き返すことで、音程やリズムの問題点に気づけるためです。
また、カラオケの採点機能では判断できない、表現力や抑揚のつけ方も自分で確認できるため、総合的な歌唱力アップにつながります。
ここでは、音程の取りやすさやリズムのシンプルさを基準に、カラオケが苦手な人でも歌いやすい曲を男女別にご紹介します。
まずは、カラオケに自信がない男性におすすめの曲を紹介します。
出典:「海の声」 フルver. / 浦島太郎(桐谷健太) 【公式】
レとラの音を使わないシンプルな構成で、美しいメロディーが特徴の歌いやすい曲です。使用音数が少ないため、歌に自信がない人にもおすすめです。
音階が単純で音域の幅も狭いため、無理なく歌えます。大人数でカラオケに行く際に適しており、みんなで歌えば緊張もほぐれるでしょう。
出典:小さな恋のうた
この曲は全体的に音域が低めに設定されており、高音を出すのが苦手な人でも、比較的容易に歌いこなせる点が大きな魅力です。歌詞が理解しやすく、感情を込めやすい曲なので、カラオケ初心者にもおすすめです。
出典:GReeeeN – 愛唄
曲中に極端な高音がないため、声量や音程に自信がない人でも歌いこなしやすい曲です。落ち着いたテンポと心に響く歌詞で、カラオケの場を温かい雰囲気にできます。
難しい印象の曲ですが、歌詞を語るように表現すれば美しく聞こえます。メロディーよりも、歌詞の内容を伝えることを意識しましょう。
次に、音域が極端に広くなくリズムも取りやすい、女性アーティストの曲を紹介します。
穏やかなメロディーラインに加えて、極端な高音や低音が少ないため、音程に自信がないと感じている人におすすめです。歌う際には、親しい誰かに対して感謝の気持ちを丁寧に伝えるような、温かく優しいイメージを持つようにしてください。
出典:あいみょん – マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
歌詞も覚えやすく、感情を込めやすい内容の曲です。メロディーがシンプルで、音程の急な変化や複雑なリズムがあまりないため、カラオケが苦手な人でも比較的容易に歌えます。
出典:【MV full】 恋するフォーチュンクッキー / AKB48[公式]
アイドル曲としては珍しくシンプルな構成で、音域も広くないため気軽に歌えます。キーを調整すれば、男性でも歌いこなせます。
出典:糸
カラオケの定番で、キーが低めでゆったりとしたテンポのため、歌声に自信がない人でも歌いやすい曲です。アルト声域の特徴を活かした曲なので、高音が苦手な人にもおすすめです。
出典:tuki.『晩餐歌』Official Music Video
音域はやや広いものの、高音の部分で裏声を使えば歌いやすいでしょう。単調なリズムの繰り返しなので、カラオケ初心者でも比較的容易に楽しめます。
カラオケで上手く歌えるようになるには、音程・リズム・姿勢・発声といった基本を押さえることが重要です。
本記事では、歌が下手に聞こえる理由や改善のための具体的なコツ、家でできる練習方法、選曲のポイントなどを解説しました。これらを意識して練習を積み重ねれば、誰でも自信をもって歌えるようになります。
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