アコギとエレキの違いは?ギター初心者が選ぶときのポイントを解説

ギターの種類と選び方

2024/11/29

投稿者: Beeguitarschool

アコギとエレキの違いは?ギター初心者が選ぶときのポイントを解説

「ギターを始めたい!」と思ったときにまず悩むのが、アコースティックギター(アコギ)を選ぶか、エレクトリックギター(エレキ)を選ぶかではないでしょうか。

 

アコギとエレキは見た目だけでなく、生音の音量や音色の幅など、いくつかの違いがあります。それぞれの特徴をよく理解してから選ぶことが大切です。

 

今回は、アコギとエレキの違いや、それぞれを選ぶときのポイントなどを初心者向けにわかりやすくまとめました。ぜひ参考にしてください。

 

アコギとエレキの違いは大きく4つ

アコギとエレキは、どちらも「弦を弾いて音を鳴らす」という点は共通していますが、音の出し方や音色の幅、ギターの構造などに大きな違いがあります。

 

ここでは、アコギとエレキの主な違いを、以下の4つのポイントに分けて説明します。

 

  1. 生音の音量
  2. 弦の太さ
  3. 音色の幅
  4. ギターの重量

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 生音の音量

アコギとエレキの違いは、生音の音量です。アコギはギターのみで音を出すことを前提としているため、そのまま弦を弾くだけで大きな音を出せます。

 

一方、エレキは専用のアンプを使用することを前提としているため、ギター単体だけでは大きな音を出せません。

 

自室で練習するくらいなら問題ありませんが、「迫力のある音を出したい」「ゆくゆくは人前で演奏したい」といった希望があるのなら、アンプや、アンプとギターを接続するシールドなどが必要です。

 

また、演奏する曲によって音色を変えたい場合は、エフェクターも準備する必要があります(エフェクターが内蔵されているアンプもあります)。

 

エレキそのものに電気は使用しませんが、アンプやエフェクターを使うには電気が必要なので、電源のある場所でしか演奏できないのもエレキならではの特徴です。

2. 弦の太さ

アコギとエレキでは、使用する弦の種類が異なります。一般的に、アコギの弦のほうが太く、指先や指の腹に負担がかかりやすいといわれています。

 

ただ、アコギより弦の細いエレキでも、初心者のうちは簡単に指で押さえることはできません。

 

どちらを選んだ場合でも、繰り返し練習していれば指の腹が硬くなってきて、弦を押さえても指に負担がかかりづらくなります。

3. 音色の幅

先ほども説明した通り、アコギはギター単体で音を鳴らすことを前提としているので、出せるのは「アコギの音」だけです。

 

一方、エレキはエフェクターを使用すれば、歪み(割れた音)を自然に再現したり、空間に広がるような音を出したりと、さまざまな音色を出せます。

 

なお、エフェクターを使えばアコギに近い音を出すことも可能ですが、あくまで「アコギっぽい音」しか出せないので、アコギの音が好きならアコギを使うのがおすすめです。

4. ギターの重量

アコギのほうが本体に厚みがあるので、「重そう」というイメージがあるかもしれません。しかし、内部は大きな空洞になっているので、実はギター本体は軽量です。

 

一方、エレキは厚みこそ少ないものの、内部にさまざまなパーツが組み込まれているので、見た目よりもずっしりと重みがあります。

 

サイズによる違いはありますが、一般的にエレキはアコギよりも1~2kgほど重いといわれています。

初心者はアコギとエレキのどっちを選ぶのがおすすめ?

ギター初心者がアコギとエレキのどちらを選ぶか迷ったら、「演奏環境」や「演奏したい曲のジャンル」「演奏スタイル」で選ぶのがポイントです。

 

ここでは、アコギが向いている人と、エレキが向いている人の特徴をそれぞれまとめました。ギター選びの参考にしてくださいね。

弾き語りをしたいならアコギがおすすめ

弾き語りをしたくてギターを始めるなら、アコギがおすすめです。

 

ギターをコード弾きしながら自分で歌う「弾き語り」で演奏するアーティストはアコギを使用することが多く、同じアコギなら演奏方法などを参考にしやすいというメリットがあります(エレキギターで「弾き語り」演奏するアーティストもたくさんいます)。

 

また、アコギはギター1本で大きな音を出せるので、場所を選ばずに演奏したいという人にも向いています。アンプやエフェクターなどの機材も不要なので、自室に十分なスペースを確保できない人や、予算を抑えたい人でも手軽にギターを始められるでしょう。

 

ただし、アコギは生音の音量を調節できないので、演奏する時間帯には注意が必要です。

いろいろな音色で演奏したいならエレキがおすすめ

音色を変えて楽しみたい人には、エレキをおすすめします。エレキはエフェクターを使用することでさまざまな音色を出せるので、多彩な音を楽しみたいという人におすすめです。ベースやドラムと一緒に演奏すれば、より迫力ある音を出せるので、将来的にバンドを組みたい人やロックバンドが好きな人もエレキ向けといえるでしょう。

 

また、エレキはアコギに比べて生音の音量が小さく、場所を選ばず練習しやすいというメリットがあります。アンプにつないだ場合も、つまみで音量を調節すれば音を小さくできるので、集合住宅などでもまわりに迷惑をかけずに練習できます。

 

ヘッドフォンを接続できるアンプなら周囲に音を漏らさずに済み、「仕事から帰宅した後に練習したい」「周囲に迷惑をかけずに弾きたい」という人にも適しています。

 

ただし、アンプやエフェクターを揃えるにはコストがかかるうえ、保管場所も必要なので、一人暮らしの場合は十分なスペースを確保できるかどうかを事前にチェックしておきましょう。

アコギを選ぶときのポイント

同じアコギでも、サイズやデザイン、音などは製品によって異なります。アコギを選ぶときのポイントは、以下の3つです。

 

  • 形・サイズ
  • 音色
  • 握りやすさ

 

それぞれ詳しく解説します。

形・サイズ

アコギを選ぶときにまずチェックしたいのが、ギターの「形とサイズ」です。アコギには、大ぶりなドレッドノートタイプと、少し小さめのフォークタイプの2種類があります。

 

ドレッドノートタイプのほうが音に迫力があり、かつ低音から高音までバランスよく音を出せます。一方、フォークタイプは繊細なサウンドを鳴らせるので、メロディ弾きしたい人におすすめです。

 

どちらを選ぶかは音の好みにもよりますが、実際に抱えてみて弾きやすいかどうかも重視する必要があります。特に女性の場合、大ぶりなドレッドノートタイプを抱えるのは大変という人も多いので、実際に抱えてみてしっくりくるほうを選びましょう。

音色

ギターの「音色」も確認しておきたいポイントです。使っている木材や造り方によって音質に差が出るため、同じタイプのアコギでも音の鳴り方が異なります。実際に音を鳴らしてみて、自分が心地よいと思える音色のギターを選びましょう。

 

可能であれば、同行者や店員さんなどに実際にアコギを弾いてもらい、音色を確認するのもおすすめです。

握りやすさ

実際に持ってみて、「握りやすさ」をチェックするのも大切です。木材の強度によって、加工の程度も大きく変わってきます。強度があれば、加工で細くしたり薄くしたりすることも可能で、握りやすさもよくなるでしょう。

 

ギターのネックは、その形状によって「Cシェイプ」「Uシェイプ」「Vシェイプ」の3種類に分けられます。それぞれの特徴は次の通りです。

 

形状 特徴
Cシェイプ ほかの2つよりも薄く、最も一般的な形状。手が小さい人でも握りやすく、弾きやすい。
Vシェイプ アルファベットのVのように背の中央部分が尖っている。Cシェイプより厚いものの、両端が少し削れているので演奏性も問題なし。
Uシェイプ Vシェイプと同じくらいの厚さだが、丸みがあるので少々演奏しづらく感じる可能性も。

 

初心者にはCシェイプがおすすめですが、実際にいろいろと握って試してみるとよいでしょう。

エレキを選ぶときのポイント

次に、エレキを選ぶときのポイントを見ていきましょう。エレキは、以下の3つの視点で選ぶのがおすすめです。

 

  • 種類
  • デザイン
  • 握りやすさ

 

1つずつ解説していきます。

種類

エレキは大きく3種類あります。具体的には、以下の表を参照してください。

 

種類 特徴
テレキャスター ギターメーカーの「フェンダー」が発売しているエレキギターの基本形。高音域を得意としている。
ストラトキャスター ギターメーカー「フェンダー」「スクワイヤー」の定番モデル。

さまざまな演奏スタイルで使用されている。

レスポール 老舗ギターメーカー「ギブソン」が発売しているモデル。アコギのように丸みのあるボディと、低音と高音のメリハリが特徴。

 

種類によって音色も異なるため、実際に演奏してみてイメージに合うものを選ぶとよいでしょう。

デザイン

エレキはアコギよりも色や形のバリエーションが豊富なので、見た目の好みで選ぶのも1つのポイントです。

 

自分にとってかっこいい・かわいいデザインのエレキを選べば、練習するときのモチベーションもアップするため、上達も早くなるでしょう。

握りやすさ

好みのデザインのエレキを選んだら、ネックの握りやすさやコードの弾きやすさをチェックしましょう。具体的には、コードの基本であるCコードを押さえてみて、握りやすい・弾きやすいと思ったエレキを選ぶのもおすすめです。

 

Cコードの押さえ方や弾き方は店員さんに教えてもらえるので、ギター初心者でも自分に合ったエレキを選べます。

初心者は新品のギターがおすすめ

ここまで選び方のポイントを解説してきましたが、アコギでもエレキでも、最初の1本はなるべく新品のものを選びましょう。

 

中古品を選ぶと、最初から専用工具を使用するチューニングなどの調整が必要になる場合もあるためです。手入れの仕方に慣れていない初心者の場合は、中古品は避けたほうが無難でしょう。

 

また、新品のギターのメリットとしては、状態がよいのはもちろんのこと、保証がしっかりしていること、さらには多くの種類から選べることなどが挙げられます。

アコギとエレキの違いを理解してお気に入りの1本を選ぼう

今回は、ギター初心者向けにアコギとエレキの違いや、選び方のポイントを解説しました。アコギとエレキは見た目だけでなく、音色の幅や生音の音量、ギターの重量などに大きな違いがあります。

 

演奏する曲のジャンルや演奏スタイルなどにも差があるので、アコギかエレキかで迷ったら、自分がどのような演奏をしたいのか、どのような環境で練習するのかを基準にして選ぶようにしましょう。

 

この記事を参考にして、ぜひお気に入りの1本を見つけてくださいね。

 

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