初心者におすすめのギターの種類とは?選び方のポイント
ギターの種類と選び方
2021/06/08
ギターと一言にいっても、その種類は複数あり、それぞれ特徴が異なります。これからギターを始めようという方は、初めての1本をどれにするか悩みがちですが、まずはギターの種類とそれぞれの特徴をよく理解してから検討することをおすすめします。
今回は、初心者におすすめのギターの種類と、ギターを選ぶときのポイント、購入時の注意点について解説します。
主なギターの種類と特徴
ギターの種類は、大きく分けてアコースティックギター(アコギ)とエレクトリックギター(エレキギター)の2種類があります。
そしてアコギ、エレキギターにもそれぞれ複数の種類があり、異なる特徴を持っています。
まずはギターの主な種類とその特徴をご紹介します。
1. ストラトキャスター
ギターメーカー大手のフェンダー社から1954年に発売されたエレキギターです。通称「ストラト」と呼ばれており、後述するレスポールと並んでギターの二大定番モデルといわれています。
ボディの左右に角のようなものが付いた「ダブルカッタウェイ」という形状をしていて、演者とギターの当たり具合を安定させることができます。
軽量で持ちやすく、シャープなサウンドが出るので、ロックからポップスまで、幅広い音楽にマッチします。
2. レスポール
ギターメーカー大手のギブソン社が生み出した非常にポピュラーなエレキギターです。ひょうたんのような丸みを帯びた形状をしており、色も木目調や真っ黒、真っ白など、多彩なバリエーションがあります。
ストラトキャスターより大きなピックアップを搭載しているため、音圧やノイズ吸収力に優れ、パワフルなサウンドを奏でます。
3. SG
レスポールの後継機として作られたエレキギターです。ボディは比較的薄く、軽量ですが、レスポールと同じ大きめのピックアップを搭載しているので、見た目とは裏腹にパワフルな音を鳴らすことができます。
男性にはもちろん、力のない女性からも人気の高いギターです。
4. テレキャスター
シンプルかつベーシックなスタイルを採用したエレキギターです。知名度やシェア率はストラトキャスターやレスポールよりやや劣りますが、ギターとしての歴史は最も古く、昔から多くのミュージシャンに愛用されています。
立ち上がりからシャープな音を出せるので、ロック・ポップスの演奏や、ギターボーカルの伴奏などに適しています。
5. Vシェイプ
名前の通り、ボディがVの形をしたエレキギターです。ハムバッカーと呼ばれる大きめのピックアップを搭載しているため、力強いサウンドを出すことができます。
Vシェイプのような尖った形状のギターは「変形ギター」とも呼ばれており、見た目でインパクトを与えられるところが特徴です。
6. OOO(トリプルオー)
通常よりも小ぶりなフォークタイプのアコースティックギターです。ボディが小さいぶん、大きな音は出せないものの、繊細なやさしいサウンドを奏でられます。
小柄な人でも抱えやすいので、女性人気の高いタイプです。
7. ドレッドノート
イギリス軍艦の名を冠した大ぶりなアコースティックギターです。見た目通り、大きな音を出せるので、迫力のあるサウンドを奏でたい方におすすめです。
ただ、トリプルオーに比べるとボディが大きく、くびれも少ないので、小柄な人は抱えづらい傾向にあります。
8. ジャンボ
ドレッドノートよりさらにボディ幅の大きいアコースティックギターです。力強いサウンドを奏でるのはもちろん、ギター内部の空洞も大きいぶん、より深みのある音になります。
弦をかき鳴らすタイプのシンガーソングライターに愛用されることの多いギターです。
初心者におすすめなギターの種類はエレキギター
ここまで主なギターの種類とその特徴をご紹介してきましたが、初心者の場合は一般的にアコギよりもエレキギターの方がおすすめとされています。
理由は、エレキギターの方がアコギよりも弦が細く、初心者でも比較的押さえやすいためです。
エレキギターの種類は演奏する曲のジャンルや見た目などで選んでOKですが、オールジャンルに対応していて、軽量で持ち回りの良いストラトキャスターが初心者に人気です。
どうしてもアコギを弾きたい!という場合は、同じくオールジャンルに活用できるドレッドノートがおすすめですが、小柄な方や女性はトリプルオーなど小ぶりなサイズのアコギを選んだ方がよいでしょう。
初心者がギターを選ぶときのポイント
ギター初心者が初めての1本を選ぶときにチェックしたいポイントを3つご紹介します。
1. 自分のしたいことに合わせて選ぶ
ギターは種類によって音質やサウンドが異なるので、自分が演奏したい曲やジャンル、ギターでやりたいことなどに合わせて選ぶのがひとつの基本です。
たとえばバンドを組みたいならエレキギター、弾き語りにチャレンジしたいならアコギを選ぶのがおすすめです。同じバンドでも、ロック系ならSG、パンク系ならテレキャスターなど、演奏したいジャンルに合わせて最適なギターの種類を選びましょう。
2. 予算で選ぶ
ギターの価格帯はピンからキリまで幅広く、1万円程度で購入できるものもあれば、数十万円以上するギターもあります。
初心者の場合、はじめの1本から高価なものを購入する必要はありませんが、安価すぎるギターを選ぶと粗悪品に当たってしまうおそれがあるので要注意です。
なお、エレキギターの場合、アンプやシールドなどを購入しなければならないぶん、アコギよりも予算がやや割高になります。ギター以外に購入するアイテムの費用も考慮しながら予算を立てるようにしましょう。
3. 持ちやすいor抱えやすいギターを選ぶ
ギターはサイズ・形ともにバリエーションが豊富なので、持ったとき・抱えたときにしっくり来るかどうかは製品によって異なります。
持ちにくいor抱えにくいギターは、演奏しづらく、疲れもたまりやすいので、自分の体に合ったサイズ・形のギターを選ぶことが大切です。
自分の体に合うかどうかは実際にギターを持ってみないとわからないので、店舗でいろいろ試してみるとよいでしょう。
初心者がギターを購入するときの注意点
初心者がギターを購入する際、特に注意したいポイントを2つご紹介します。
1. 中古品は避ける
リサイクルショップやネットオークション、フリマアプリなどを利用すれば、高価なギターも安価な値段で購入することが可能です。
ただ、中古品には状態の悪いものも多く、ボディが変形していたり、フレットが錆びていたりすることもめずらしくありません。きちんとお手入れすれば問題なく使えるものもありますが、メンテナンスに不慣れな初心者のうちは、中古品を購入するのは避けた方がよいでしょう。
2. 試し弾きしてから購入する
最近はネットでも手軽にギターを入手できますが、製品ごとに音質やサイズ、形状が異なるので、一度も実物に触れずに購入するのはリスキーです。
特に初心者の方は、自分がどんな音色を好むのか、どんな形状のギターと相性が良いのか、まったくわからない状態ですので、実際にギターを試し弾きして感覚をつかむことが大切です。
店舗に行けば、ギターにくわしい店員さんにおすすめの商品を尋ねることもできますので、ギター選びの参考にもなります。
初心者はやりたいことや使いやすさを重視してギターを選ぶのがポイント
初心者が初めてのギターを選ぶときは、自分がギターでやりたいことを明確にしたうえで、使いやすさや持ちやすさを重視して選ぶのがポイントです。
最近は安価なギターも多く流通していますが、中古品や激安品を購入すると粗悪品にあたる可能性もありますので注意が必要です。
間違いのないギターを選びたいのなら、ショップに出向いて実際に試し弾きさせてもらい、自分と相性の良いギターを探してみましょう。
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