ベースのダウンピッキングの練習方法と疲れない演奏法

演奏テクニック

2021/06/15

ベースのダウンピッキングの練習方法と疲れない演奏法

ピックを使ってベースを演奏する際、まず身につけたいのがダウンピッキングという演奏方法です。

ピックを上から下に下ろして音を鳴らすシンプルな演奏方法ですが、しっかりと基本をおさえておかなければ音にバラつきが出たり腕が疲れやすくなったりしてしまいます。

ダウンピッキングの基本的な練習方法と、疲れにくい演奏方法をチェックしましょう。

ベースのダウンピッキングの練習方法

まずは、ベースのダウンピッキングの練習方法を紹介します。ダウンピッキングはベースを始めるにあたって最初に練習する人も多い演奏方法ですが、極めるととてもかっこいい演奏ができるようになります。

早いテンポの曲をダウンピッキングで弾きこなしたいという方は、ぜひ練習を重ねてください。

手を大げさに振りすぎない

ダウンピッキングが上手にできない方は、手の振り方が大きすぎる可能性があります。手の振りが大きいとその分返ってくるまでに時間がかかり、スピーディーなダウンピッキングができません。

高速のダウンピッキングをマスターするには、できるだけ手の動きを少なくして、振り下ろした手をすぐ元の位置に戻す必要があります。

タイミングがよく分からなければ、動画などでダウンピッキングが上手い人の動きをチェックしましょう。そのあと自分の手の動きを鏡などで観察し、手の動きに無駄がないか確認していくのがおすすめです。

細かく動かせるようになれば、その分ダウンピッキングもスムーズなものになります。

アップピッキングの練習もおこなう

ダウンピッキングをマスターしたいのであればアップピッキングの練習も大切です。

アップピッキングとは、下から上にピックを振り上げる際、弦を鳴らす演奏方法です。手を早く上下に動かすことを体に染みつかせていきましょう。

手を細かく動かして音を正確に鳴らすことは、ダウンピッキングでもアップピッキングでも大切です。どちらもできるようになれば、一往復で音を2回鳴らせるオルタネイトピッキングもやりやすくなります。

右手を最大限リラックスさせる

手を早く動かそうとするあまり右手に力が入りすぎると、思うように動かせなかったり疲れたりしてしまいます。長時間の演奏に耐えきれず、リズムが狂ったり音が不揃いになったりする原因となるため、注意が必要です。

ダウンピッキングを練習する際は、右手を最大限リラックスさせた状態でおこないましょう。手だけを使うのではなく、右腕全体と手首を使ったピッキングを意識すると、スムーズに練習しやすくなります。

ベースのダウンピッキングの基本

ピック

ここでは、ベースのダウンピッキングの効果や演奏方法に関する基本をおさらいしましょう。

高速のダウンピッキングに憧れるベーシストは多いです。ベースのダウンピッキングがなぜ魅力的なのかを分析し、ダウンピッキングを練習する必要性についても考えてみてください。

音の粒が揃いやすくなる

ダウンピッキングは同じ方向から弦にピックを当てて音を鳴らし続ける演奏方法です。そのため、オルタネイトピッキングよりも音の粒が揃いやすく、きっちりとした音を出せます。

ロックな曲調やハードな曲調の楽曲には、ダウンピッキングがよく似合います。ロックバンドに所属しているベーシストのなかにも、高速のダウンピッキングを得意としている人は多いです。動画などを参考にしてみるとよいでしょう。

安定感と疾走感を与えられる

高速で音の粒が揃った音を出し続けると、楽曲に安定感、疾走感を与えられます。スカっとした爽やかな曲調の楽曲を演奏するならダウンピッキングはマスターしたいところです。

もちろん、練習すればオルタネイトピッキングでも疾走感のある音を出せます。しかし、スタイルのかっこよさからダウンピッキングにこだわる方も多いです。

アップテンポの曲では難しい

オルタネイトピッキングでは、一往復で弦の上下にピックを当てられるので2回音を鳴らせます。

しかし、ダウンピッキングの場合は一往復で1つの音しか出せません。そのため、テンポの速い楽曲を演奏する場合はかなりのスピードで腕を動かす必要があります。

ダウンピッキングがどうしても難しい場合は、曲調によって使い分けるのもおすすめです。スローテンポからミドルテンポの楽曲ではダウンピッキングを使い、アップテンポの曲ではオルタネイトピッキングを使うなどして、工夫するとよいでしょう。

ベースのダウンピッキングの疲れない演奏法

ピック弾き

ダウンピッキングを続けていると腕が疲れてしまう、という方は多いです。原因としては、力が入りすぎている、指だけを高速で移動させようとしているといったことが考えられます。自分のフォームを見つめ直して、疲れにくい演奏方法をマスターしましょう。

ここでは、ベースのダウンピッキングの疲れない演奏方法を紹介します。

ベース本体に右腕をしっかり固定しない

安定して早いスピードで手を動かすために、ベース本体に右腕をしっかり固定してしまう人がいます。しかし、これでは腕全体を使って演奏できず、かえって右腕を疲れさせる原因になってしまいます。

ダウンピッキングをおこなう際は、ベース本体に右腕を固定しすぎず、あくまで軽く添える程度に留めましょう。肩から右腕全体を使いやすくなって力が分散されるため、軽い力でダウンピッキングを続けられるようになります。

ピックを握る以外の力を入れない

高速のダウンピッキングを続けるためには、とにかく脱力することが大切です。ピックを握る以外の力を入れないくらいの気持ちでダウンピッキングに挑みましょう。

また、ピックに弦が当たる面積はできるだけ狭くしてください。大きい面が当たればそれだけ抵抗が大きくなり、弾くのに余計な力がかかります。振り下ろしたあと、元の位置に戻す時間も長くなってしまいます。

軽く音を鳴らすイメージでピックを扱うことが大切です。

右手のスナップを意識して演奏する

ダウンピッキングは手首に力を入れておこなうのではなく、手首のスナップを意識しておこなうのが上達のポイントです。

スナップを上手く使えていないと、腕全体にも余計な力が入ってしまいます。鏡を見て演奏したとき、右手の手首がガチガチに固まっていないかチェックしてみてください。

スナップを効かせるためには、演奏前に手首のストレッチをすることも大切です。手を組んで腕をぐっと前に突き出す、壁などに手をついて強い力をくわえたあと脱力する、手首をブラブラと振って力を抜くなどして、入念にストレッチしましょう。

ストレッチは、練習中に疲れてきたときにもおすすめです。ストレッチで手首の余計な力を取り除きましょう。

ベースの疲れないダウンピッキング方法を習得しよう

ベースのダウンピッキングは演奏方法のなかでもメジャーです。ダウンピッキングをマスターすると、アップテンポな曲にさらに疾走感を与えられたり、かっこいい演奏スタイルを確立できたりします。

しかし、アップテンポの楽曲を長時間練習すると疲れてしまう、という方も少なくありません。

ダウンピッキングのポイントは、一往復で1つの音しか出せない分、手首や右腕全体を効率的に使うことです。ダウンピッキングの練習をするときは、できるだけ力を抜いて、手首のスナップを上手に使うことを意識しましょう。練習前のストレッチもおすすめです。

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