ベースのオルタネイトピッキングのコツを詳しく解説

演奏テクニック

2021/06/20

ベースのオルタネイトピッキングのコツを詳しく解説

ベースをピックで演奏するとき、ひたすら上から下に向けてピックを動かすダウンピッキング、その反対のアップピッキング、さらにその二つを組み合わせたオルタネイトピッキングといった演奏方法を取り入れられます。

オルタネイトピッキングは効率的な演奏方法ですが、その分マスターするまでにしっかり練習を重ねる必要があります。

オルタネイトピッキングのコツ、練習方法、うまくいかない原因について解説するので、ぜひ参考にしてください。

ベースのオルタネイトピッキングのコツ

ピッキング

ベースのオルタネイトピッキングとは、ピックの演奏方法の一つです。

ピックを振り下ろすときに一音、振り上げるときに一音と、一往復で二つの音を出す演奏方法です。

ピックの演奏方法には振り下ろすときにだけ音を鳴らすタウンピッキング、振り上げるときに音を鳴らすアップピッキングもありますが、オルタネイトピッキングはその両方を合わせた演奏方法です。

いきなりオルタネイトピッキングだけをマスターするのは難しく、ダウンピッキングとアップピッキングを練習した上でオルタネイトピッキングを練習するとスムーズです。

オルタネイトピッキングを上手にこなすためのコツを紹介します。

ピックを正しい角度で持つ

ピックを持つ角度が悪いとピックが弦に引っかかってしまい、上手にオルタネイトピッキングができません。

オルタネイトピッキングはタウンとアップの力の入れ方、弦の当たり方、音の大きさがブレると聞こえ方が悪くなってしまいます。

より音を安定させるには、ピックを弦に対して水平に持つことが大切です。

そのためにピックを握りこみすぎず、それでいて離しすぎず、正しい角度で持つようにしましょう。

腕全体を使って演奏する

オルタネイトピッキングは細かく正確な動きが求められる演奏方法ですが、しっかり弾かなければならないと思うあまりに手に力が入りすぎてしまう方は多いです。

指先だけに力を込めて演奏するとかえって正確な動きができず、早く動かしにくくなってしまいます。

オルタネイトピッキングは腕全体を使って演奏することが大切。

肩から肘、手首の力を抜いて、すべての関節の力を上手に利用して演奏しましょう。

力を抜いて演奏するのは最初は難しいですが、コツを掴むと一気にオルタネイトピッキングがスムーズになります。

ピックの振り幅を小さくする

ピックの振り幅が大きすぎると、次の音を鳴らすまでの時間がかかってしまいます。

非常に少しの動きではありますが、リズムを正確に刻む必要のあるベースでは少しのズレが命取りです。

また、ピックの振り幅が大きいとピックの先が不安定になり、毎回違う音が出る、正確にピックを弦に当てられないということも。

オルタネイトピッキングをマスターするにはできるだけピックの振り幅を減らすことが重要です。

ベースのオルタネイトピッキングが上手くできない原因

ベースのオルタネイトピッキングが上手くできない原因として考えられるものを紹介します。

自分のオルタネイトピッキングにはどんな問題があるのかを理解して、それに合わせて練習を重ねましょう。

ピックが深く入りすぎている

ピックが弦と弦の間に深く入りすぎていると、ピックが弦に引っかかる面積が増えて、スムーズなピッキングができなくなってしまいます。

正しいピックの深さというものはありませんが、弦にピックが引っ掛かってスムーズにピッキングできない場合はピックの深さを見直しましょう。

自分の弾きやすい深さ、スムーズに演奏できる深さを探すことが大切です。

ピックを正しく持てていない

ピックを握りこみすぎていると弦に指が当たって上手くオルタネイトピッキングができません。

反対にピックを握る面積が少ないとピックの先がフラフラと安定せず、ピッキングの音がブレてしまいます。

ピックの真ん中あたりを親指と人差し指で握り、残りの指は添える程度に留めましょう。

上から見たとき、親指と人差し指が十字になっているのが正しい持ち方です。

腕に力が入りすぎている

腕に力が入りすぎていると、上手にピッキングができなくなってしまいます。

力を入れると音がブレやすくなり、音量が安定しない、音の粒が揃わないなどのデメリットがあります。

オルタネイトピッキングだけでなくダウンピッキングでもアップピッキングでも、力を抜いて演奏するのはマストです。

演奏する前に腕の力を抜くストレッチを入念に行いましょう。

ベースのオルタネイトピッキングの練習方法

メトロノーム

ベースのオルタネイトピッキングの練習方法を紹介します。

オルタネイトピッキングは一度クセがつくとなかなか修正しにくいので、最初の段階で正確なオルタネイトピッキングができるようになっておかなければなりません。

メトロノームでリズムを安定させる

ダウンピッキング、アップピッキングは比較的正確なリズムを刻みやすいですが、オルタネイトピッキングはピックの振り幅によってリズムが狂いやすいです。

ベースの演奏には正確なリズム感が求められるので、まずはオルタネイトピッキングで正確なテンポを維持し続けられるように練習を重ねましょう。

メトロノームを使い、ひたすら同じテンポを刻み続けられるような練習がおすすめです。

さまざまなテンポで練習して、どんなテンポでも正確に演奏を続けられるようにしましょう。

右手の動きを練習する

左手の演奏と右手のオルタネイトピッキングで頭がいっぱいになってしまうという場合は、まず右手のオルタネイトピッキングの練習のみをしましょう。

左手のことはいったん忘れて、とにかく正確なオルタネイトピッキングができるよう練習をしてみてください。

上下で同じ力で演奏できているか、テンポにズレはないか、弦に引っかからないかを確認し、スムーズに演奏できるようになってから左手も併せて練習しましょう。

ダウンとアップの大きさを揃える

ダウンピッキングとアップピッキングの音の大きさを揃えるのはオルタネイトピッキングの基本です。

意識せず演奏していると、音の粒が揃わず聞いていて不快な演奏になってしまいます。

自分の演奏を録音してあとから聞いて確認しましょう。

ダウンとアップの大きさを揃えるためにはオルタネイトピッキングの練習だけでなくそれぞれの練習もする必要があります。

ダウンピッキング、アップピッキングを最初にマスターしてからオルタネイトピッキングにチャレンジするのもおすすめです。

ベースのオルタネイトピッキングをマスターしよう

ベースのオルタネイトピッキングについて紹介しました。

少ない動作で鳴らせる音を増やすオルタネイトピッキングは、早いテンポの曲を演奏するためには習得しておきたい演奏方法です。

ですが音を安定させるためには細かな動作、正確な動き、力の入れ具合などもしっかり調整する必要があります。

オルタネイトピッキングをマスターするにはダウンピッキングやアップピッキングもマスターしなければなりません。

メトロノームを使った練習や右手のみの練習など、地道な練習をコツコツ続けていきましょう。

「オルタネイトピッキングをマスターしたい」方は、Beeミュージックスクールの無料体験レッスンへ

一覧に戻る

45分間の無料体験レッスンに申し込む