プレゼンで緊張して声が震える場合は、呼吸や姿勢、話し方などを意識することで改善が期待できます。
プレゼンや発表会など、大事な場面になると緊張で声が震えてしまうという悩みを抱えている方は決して少なくありません。声が震えると内容が伝わりにくくなるだけでなく、焦りから緊張がさらに強まり、悪循環に陥ることもあります。
本記事では、プレゼンで緊張して声が震えるときの改善方法5選を詳しく解説します。また、人前で自信を持って話すコツもご紹介しますので、声の震えが気になる方はぜひ最後までお読みください。
目次
声の震えは体質や性格だけで決まるものではなく、トレーニングや意識の持ち方によって改善できる可能性があります。
プレゼン中や人前に立った際、緊張して声が震えるのは決して珍しいことではありません。声の震えを改善するには、呼吸や姿勢など体の使い方を整えることに加え、心の面からアプローチすることも大切です。
体と心の両方に目を向けて対策をすることで、緊張しやすい場面でも落ち着いて話せる状態を目指せます。
緊張すると、声が震えたりうまく言葉が出なくなったりすることがあります。ここでは、緊張すると声が震える3つの原因について詳しく解説します。
なぜ緊張すると声が震えてしまうのか気になる方は、ぜひ参考にしてください。
緊張すると声が震えやすくなる原因の1つは、呼吸が浅くなることです。強い緊張やストレスを感じると体に力が入り、肺を横に広げて息を吸う胸式呼吸になりやすいといわれています。
胸式呼吸は腹式呼吸に比べて吸える息の量が少ないため、呼吸が浅くなりがちです。その結果、息の量が不足することで安定した発声ができず、声が震えやすくなります。
また、胸式呼吸によって交感神経が優位になると心拍数が上がり、動悸を強く感じやすくなることもあります。緊張した状態に動悸が重なることで、さらに声が震えやすくなるのです。
普段から仕事が忙し過ぎる方や、繊細な気質の方は、さまざまな要因で自分でも気付かないうちに胸式呼吸で呼吸が浅くなっている場合もあります。意識して気に留めてみてください。
緊張によって自律神経のバランスが乱れると、声が震えやすくなります。人は強い緊張を感じると、神経伝達物質であるノルアドレナリンが分泌され、交感神経が優位になります。
その影響で心拍数や血圧、体温が上昇し、動悸や体の震えが起こることも少なくありません。これらの反応は、特に脳の働きや交感神経が敏感な方ほど症状が強く出やすく、手足だけでなく声が震えることもあります。
緊張状態が強く続く場合は、日常生活への影響が出るケースもあるため、必要に応じて緩和方法を検討しましょう。
緊張によって喉や体に力が入りすぎている場合も、声が震える原因につながります。強い緊張状態では無意識に体が硬直し、喉まわりの筋肉や声帯が自由に動きにくくなります。その結果、声をうまくコントロールできず、震えたり詰まったりしやすくなるのです。
プレゼン前には、首や肩、上半身などを軽くほぐすストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張が和らぎます。体の力を抜く意識を持つことが大切です。
また、普段から肩や首に力が入りやすく、体の重心が上半身に偏りがちな方も呼吸が浅くなり、力みやすくなります。呼吸の状態と体の力みの状態を確認しながら、下記の改善方法をお試しください。

事前にプレゼンの準備をしていても、いざ本番になると、頭が真っ白になって体の反応をコントロールしにくいと感じる方もいるでしょう。ただし、声の震えは少し意識を向けるだけで和らぐ場合もあります。
ここでは、声の震えを抑えるための改善方法を5つ紹介します。
人前に立ったときの声の震えが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
声の震えを抑えるには、まずストレッチをして首や肩まわりの緊張をほぐしましょう。本番前にリラックスできる場所を探して、トライしてみてください。
首のストレッチの手順は以下のとおりです。
このとき、首を倒すことよりも、首周辺の筋肉をじっくり伸ばしていくことを意識すると、より筋肉が緩みやすくなります。一つひとつの動作をゆっくり呼吸をしながらおこなうことも大切です。
次に、肩や腕のストレッチをおこないます。両腕を横に伸ばしてひじを90度に曲げ、肩で円を描くように前から後ろへぐるぐると回す動作を20回ほど繰り返しましょう。
肩まわりや首などの筋肉の凝り固まりは、浅い呼吸の原因になります。首・肩のストレッチは2〜3分で終わるため、本番前だけでなく日常的に取り入れるのもおすすめです。
姿勢を整えることでお腹に力が入りやすくなり、声が安定します。猫背や反り腰の状態では、十分な発声は期待できません。
自分の姿勢が崩れていないか確認したい場合は、壁を使ったチェック方法がおすすめです。壁に背を向けて立ち、かかとをつけたときに後頭部・背中・お尻が自然に壁につかない場合は、姿勢が崩れている可能性があります。
姿勢に迷ったときは、まっすぐ立った状態で一度つま先立ちになり、ゆっくりかかとを下ろすと自然な姿勢を取りやすくなります。
声の震えが気になる方は、腹式呼吸を意識してみましょう。腹式呼吸をすることで呼吸が安定し、声の震えを抑えやすくなります。自宅でのすき間時間にやってみましょう。
まずは仰向けになり、口からゆっくり息を吐き切り、体の中の空気をすべて出し切るように意識しましょう。最初は時間がかかってもよいので、何より息を吐き切ることが大切です。肩や胸はできるだけ動かさず、お腹が前後に動く感覚を意識するのがポイントです。
そこで上手く息を吐き切れていれば、力を抜くだけで自然に息が吸えます。息を吸おうとすると胸式呼吸になってしまう方もいるので、「吐き切ること」にフォーカスしましょう。
また、特に焦っているときは、呼吸が浅いということに気づきにくい場合があります。本番前にどうしても緊張するときなどは、トイレなど鏡を見られる場所で、鏡を見ながら意識的に深く大きな呼吸をするようにしましょう。自分の姿を客観的に見られるようになり、落ち着いて呼吸をしやすくなります。
話すスピードを落とすことも、声の震えを抑えやすくする1つの方法です。早口になると呼気量が不安定になり、思った以上に声が震えて聞こえることがあります。
もともと緊張しやすい方は意識的に話すスピードを一段階落とし、呼吸のリズムを整えることが大切です。
標準スピードは1分あたり300文字といわれていますが、緊張すると早くなってしまうことも多いでしょう。そのため、1分あたり250文字前後のスピードを意識すると、息の量を一定に保ちやすくなります。
自分の話すスピードがわからない場合は、話す予定の原稿の文字数を確認し、ストップウォッチを使って時間を計りながら練習すると、適切なペースをつかめるでしょう。
一息で話す量を減らすことも、声の安定につながります。一文が長いと息が続かず、文の後半で声が震えやすくなります。
歌でもプレゼンでも、息が続く限り発声し、息が無くなったら吸うというやり方はおすすめしません。「一息で1行まで」などと区切る方が声が安定しやすくなります。また、強調したい部分の前に息を吸っておくことで、伝えたい内容がより相手に伝わりやすくなります。
こまめに息を整えることで気持ちにも余裕が生まれ、緊張や不安による声の震えを抑える効果も期待できます。

人前で話すとき、内容だけでなく自信が無さそうに見えることに悩む方も少なくありません。ここでは、人前で自信を持って話すためのコツを5つ紹介します。
声や話し方は、聞き手に与える印象を大きく左右します。ぜひ参考にしてください。
人前で自信を持って話すために、本番を想定したイメージトレーニングをおこないましょう。自宅でプレゼン資料を何度も読んでいても、本番の雰囲気に飲まれて頭が真っ白になるケースは少なくありません。
そのため、文章を読むだけでなく、会場の空気や聞き手の反応を思い浮かべながら話す練習をするのがポイントです。イメージトレーニングを繰り返すことで、練習時と本番のギャップが小さくなり、不安や緊張を抑えやすくなります。
滑舌を整えておくことで、自信を持って話しやすくなります。言葉を噛んだり詰まったりすると焦りから緊張が強まり、声の震えにつながることがあります。「間違えたらどうしよう」「噛んだら恥ずかしい」といった不安は、話し始める前から緊張を高める原因です。
具体的には、表情筋を動かして発声練習を繰り返すことや、舌を前後左右に動かすトレーニングを取り入れるのがおすすめです。口や舌の動きがスムーズになることで言葉が詰まりにくくなり、安心して話せます。
早口言葉は滑舌トレーニングとしては有効ではありますが、緊張すると表情筋が強張ってしまって、唇や舌の動きを意識をしづらい場合があります。基礎として、口や舌といったパーツを動かす練習を日常的に実施しておきましょう。
丹田に意識を向けると、声と体の安定感が高まります。丹田とは、おへその下5〜9cmほどの位置にある、重心意識において重要な概念的場所で、関元というツボがある場所です。ここを意識することで体の軸が安定し、通りのよい芯のある声を出しやすくなります。
また、腹式呼吸とあわせて丹田を意識すると副交感神経が優位になり、緊張やストレスの緩和にもつながります。丹田をピンポイントで捉えようとせず、おへその下あたり一帯を意識するようにすると集中しやすくなるでしょう。
なかなか感覚がつかみにくい方は、丹田よりも下の、恥骨のすぐ上の場所を意識すると、声を支える力が入りやすくなります。より重心が下がり、声の安定感を増すことができます。
緊張することを当たり前と捉えることで、声の震えを和らげやすくなります。声が震える方は「なぜ自分だけ緊張するのか」と落ち込みがちですが、程度の差はあっても人前で緊張するのは自然な反応です。
自分だけがうまくできていないと思い込むと、不安や緊張がさらに強まってしまいます。そのため、「この状況では誰でも緊張する」「自分だけではない」と意識を切り替えることが大切です。
どうしても緊張が強い場合は、プレゼンや発表に臨む自分を別の誰かと捉える方法も有効です。第三者的な視点で自分を見ることで、「緊張してるんだな」「ちょっと体が強張ってるな」などと、冷静に捉えることができます。
話しているのはいつもの自分ではなく、役割を持った存在だと考えることで、恥ずかしさや緊張が和らぎやすくなります。
自信を持って話すためには、本番前に自分が納得できるまで練習しておくことが大切です。繰り返し練習を重ねることで「これだけ準備したから大丈夫」という自信につながります。
一方で、練習が不十分な状態では「失敗したらどうしよう」という不安が強まり、緊張や声の震えを招く原因になります。練習する際は原稿を読むだけでなく、声のトーンや間の取り方、ジェスチャーなども本番を意識して確認しておくと安心です。
不安が残る場合は、友人に聞いてもらったり、話している様子を動画で撮影して客観的に振り返ったりすると、改善点が見えてきます。
自分の話している様子を録画することで、事前に話し方の対策もしやすくなります。そのため、イメージトレーニングの様子を何度も録画し、繰り返し確認してみることもおすすめです。
プレゼンで声が震える原因は、気持ちだけではなく、呼吸や姿勢といった発声のクセが影響していることがあります。腹式呼吸を意識する、姿勢を整える、話すペースを落とすなどの工夫を取り入れることで、声の安定性は少しずつ改善が期待できます。
一方で「自己流ではうまくいかない」「本番になると不安が強くなる」という場合は、プロのサポートを受けるのも1つの方法です。
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