イケボとは、聞き手の心を掴む魅力的な声のことで、性別問わず共通した特徴があります。特徴を知り自分に合った練習を積めば、理想のイケボに近づけるでしょう。
この記事では、イケボの特徴や練習方法について詳しく解説します。お手本にしたいイケボ芸能人や声優12選も紹介します。イケボについて知りたい方や、イケボを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
イケボは「イケメンボイス」「イケてるボイス」の略で、魅力的な声のことを指します。外見にかかわらず声そのものの魅力に注目した言葉で、俳優や歌手以外に声優やVTuberなどにも使われます。
イケボといえば低音の男性の声に使われるイメージですが、男性だけに限った言葉ではありません。性別や声の高低を問わず、素敵な声をほめるときにも使われます。高音でもイケメンな要素を感じさせる声であれば、イケボと表現しても問題ありません。
また、声質だけでなく、雰囲気や話し方も含めた魅力として捉えられることもあります。イケボは声の魅力を総合的に表す言葉として使われているのです。
イケボには低い声と高い声がありますが、ここでは主に低音イケボの特徴について解説します。主な特徴は以下のとおりです。
それぞれについて詳しく解説します。
低音イケボは落ち着いた印象を与えます。渋すぎない適度な低音という声質の特徴が、聴き手に安定感と安心感をもたらすためです。
たとえば低音で人気のある声優や芸能人は、落ち着いた低音ボイスで多くのファンを魅了しています。このように、イケボは聞き手に落ち着きのある印象を与えるため、魅力的に感じるのです。
イケボは声に響きや厚みがあるのも特徴です。単に低いだけでなく、聴き手のお腹にまで響くような深みを感じさせるためです。
たとえば、低音イケボと呼ばれる声優や芸能人は、空間全体に響き渡るような厚みのある声を出しています。イケボの魅力には、声に含まれる響きや厚みも含まれるのです。
イケボは、抑揚が自然で強弱のとれた発声が特徴です。声のトーンにメリハリがあるため、聴き手の注意を自然に引きつけます。
イケボと呼ばれる芸能人は、場面に合わせて声のトーンを調整し、キャラクターの感情を効果的に表現しています。このように、声のトーンに自然なメリハリがあることは、イケボの重要な要素です。
イケボの特徴として、滑舌のよさや聞き取りやすさが挙げられます。低音でありながら言葉がはっきり聞こえるため、聞き手の印象に残りやすい声です。
低音イケボの芸能人を観察すると、言葉を明瞭に発音し、セリフの内容がわかるよう工夫していることが見て取れるでしょう。低音イケボの心地よさに、滑舌のよさと聞き取りやすさが加わることで声の魅力が増します。
声だけではなく、話すテンポの心地よさもイケボの特徴です。イケボの芸能人を観察すると、早すぎず遅すぎない、ちょうどよいテンポで話していることがわかります。
聞き手が内容を理解しやすい速さで話すため、聞き手の注意を引きつけます。イケボは話すテンポにも魅力があるといえるでしょう。
イケボの特徴として色気や爽やかさを感じさせる声質があります。たとえば、鼻にかかる声やかすれた声は、色気を感じさせる声質です。高音寄りの透明感のある声質は、爽やかな印象を与えます。
イケボには、声質の特徴によって色気や爽やかさといった異なる魅力があるのです。
イケボの話し方からは、自信や余裕を感じます。安心して聞けるので、印象に残りやすいのが特徴です。
焦って話すと早口になり、何を言いたいのか伝わりにくくなります。その点、イケボの人は落ち着いて話すので、言いたいことがストレートに伝わります。このように、大人の魅力を感じさせる落ち着いた話し方もイケボの特徴です。
イケボを出すためのコツと練習方法は以下のとおりです。
ここからは、それぞれの内容について詳しく解説します。
イケボになりたいなら、自分が目指すイケボの音域を出せるよう練習してみましょう。不自然にならないよう、自分の声質に合った低さを探してみるとよいでしょう。
低音イケボと高音イケボで出し方が異なるので、ここではそれぞれの声の出し方について解説します。
低い声を出すには喉仏を下げ、声を胸で響かせるようにしてみましょう。下あごを下げると喉の奥が広がり、低い声が響きやすくなります。
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高めの音域は鼻から息を抜き、少し喉を閉めると出しやすくなります。ハミングも効果的なので、高音イケボの練習におすすめです。
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腹式呼吸を意識すると呼吸がコントロールできるようになり、安定感のある声が出るようになります。
腹式呼吸の練習は以下のとおりです。
声が弱々しくなる方や震えてしまう方は、腹式呼吸を練習してイケボを目指すとよいでしょう。
【あわせて読みたい】腹式呼吸の簡単なやり方は？簡単な方法や腹式呼吸の効果を解説！
発声する前に姿勢を正すと声の通りがよくなるので、発声練習の前に姿勢もチェックしてみましょう。
背筋を伸ばし肩を下げ、胸を開いた状態にすると声を出しやすくなります。
低音イケボを目指す方は、特に滑舌を意識して練習してみましょう。低音だとはっきり聞こえず、滑舌が悪いと思われる可能性があるためです。語尾まではっきり発音するよう心がけるとよいでしょう。
滑舌の改善には、顔の筋肉を鍛える口や舌の体操が効果的です。無理のない範囲で、舌を前に突き出したり左右に動かしたりしてみましょう。口を大きく開けて「あ、い、う、え、お」と発声するだけでも、顔の筋肉を鍛えられ滑舌の改善が期待できます。
イケボが出るようになってきたら、抑揚をつけて話すよう工夫してみましょう。イケボを出すためには、声質だけでなく、話し方も重要な要素です。適度な抑揚をつけると、色気を感じさせる話し方になります。
ただし、抑揚をつけすぎるとしつこい印象を与えます。自然な抑揚を心がけ、イケボの魅力を倍増させましょう。
自分の声を録音して理想のイケボが出ているか確認しながら練習してみましょう。自分に足りない要素がわかるので、軌道修正ができます。声の録音には、ボイスレコーダーやスマホアプリなどを使うと便利です。
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イケボを目指して効率よく練習するなら、ボイトレ教室に通うのがおすすめです。プロの講師による的確な指導で、自分に合った効果的な練習方法がわかります。
イケボになるための練習は独学でも可能ですが、無理な方法では喉を傷めてしまいます。練習方法がわからない場合は、ボイトレ教室で直接指導を受けたほうがよいでしょう。
また、自分の声質に合わないイケボを目指しても、理想に近づけない場合があります。ボイトレ教室なら自分の声を生かしたイケボの出し方も指導してもらえるでしょう。
自分に合った声の出し方を知り、効率よく練習したい方は、ボイトレ教室の利用も考えてみましょう。
イケボを目指すなら、自分の声質に似たイケボ芸能人や声優を参考にするとよいでしょう。
ここでは、多くの芸能人や声優のなかから、プロのボイストレーナーも認めるイケボの芸能人や声優をピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。
【福山雅治】
福山雅治さんは低音イケボの代表的な人物で、安定感のある深い低音が魅力です。低音イケボを目指すなら、福山さんを参考にしてみましょう。喉仏を意識的に下げ、声を胸に響かせる練習がおすすめです。
【桜田通】
桜田通さんの声は、透明感のある中低音と表現力の豊かさが特徴です。声のトーンの変化が繊細で、演じる人物の心情を自然に伝える力があります。色気のある優しい声を目指すなら、桜田さんの声を参考にしてみてはいかがでしょうか。
出典：桜田通 – MIRAI 【Official Music Video】
【横浜流星】
ドラマやCMなどで活躍する横浜流星さんは、ルックスはもちろんイケボでも有名な芸能人です。やわらかく心地よい声は聞き手の心を癒してくれます。低音で癒し系のイケボになりたい方の参考になるでしょう。
【吉沢亮】
ドラマや映画などで活躍する吉沢亮さんも、魅力的なイケボの持ち主です。はっきりした発音で聞きやすい声を目指すなら、吉沢さんの声を参考にしてみてはいかがでしょうか。
【佐藤健】
演技力に定評のある佐藤健さんは、CMやラジオでも声の魅力を発揮しています。中低音で優しい雰囲気のイケボを目指すなら、佐藤さんの声が参考になるでしょう。
【高橋一生】
ドラマや舞台などで幅広く活躍している高橋一生さんは、太く低いイケボで人気の芸能人です。聞き取りやすく自然な雰囲気の声は、落ち着きのあるイケボを目指す人の参考になるでしょう。
ここでは低音イケボで人気の声優について、男性と女性に分けて紹介します。
【中村悠一】
『呪術廻戦』の五条悟役などで有名な中村悠一さんは、イケメン役を演じることが多いイケボ声優です。キャラクターの特徴を生かした歌も担当しているので、イケボで歌う際の参考になるでしょう。
【石田彰】
石田彰さんは『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役などを演じる、独特な声質が魅力のイケボ声優です。甘く艶のある声を真似したい方は、石田さんの声をお手本に練習してみましょう。
【津田健次郎】
津田健次郎さんは艶のある低音イケボの持ち主で、声優や俳優として活躍しています。大人の男性キャラクターを演じることも多いため、大人っぽい低音イケボを目指す人の参考になるでしょう。
【小野大輔】
『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎などを演じる小野大輔さんは、甘く色気のあるイケボが特徴です。間の取り方やセリフ回しも秀逸なので、イケボで話すときのお手本にしてみましょう。
【速水奨】
速水奨さんは貴族や威厳のある男性キャラなど、低音イケボを生かしたキャラクターを多数演じています。大人の色気を感じるイケボになりたい方は、ぜひ参考にしてみましょう。
【安元洋貴】
超重低音ボイスが特徴的な安元洋貴さんは、報道番組などのナレーションを数多く担当しています。低い声でもはっきり聞こえて聞きやすいので、低音を生かしたイケボ練習の参考になるでしょう。
【緒方恵美】
緒方恵美さんは『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ役など、少年役を演じることの多いイケボ声優です。少しかすれた色気を感じる声も魅力で、ハスキーボイスを生かしたイケボになりたい方のお手本にぴったりです。
【朴璐美】
『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリック役などを演じる朴璐美さんは、明るくかっこいい声が魅力です。少年のような少し高めのイケボを目指す方は、ぜひお手本にしてみましょう。
【斎賀みつき】
洋画吹き替えやゲームなどで幅広く活躍する斎賀みつきさんは、中低音が魅力のイケボ声優です。艶っぽさを感じるハスキーボイスが特徴で、クールなイケボを目指す方の参考になるでしょう。
イケボは性別や声の高低を問わず、魅力的な声のことを指します。声質のよさだけでなく、色気を感じさせる落ち着いた話し方もイケボの特徴です。
イケボになりたいなら、自分の声質に合った芸能人や声優をお手本にし、出したい声のイメージを持ちましょう。練習は腹式呼吸や滑舌トレーニングなどの基本的なメニューがおすすめです。
「独学でイケボを出すのが難しい」「正しくボイトレできているか不安」と感じる方にはボイトレ教室がおすすめです。講師による直接指導で自分に合った練習方法がわかり、声の変化が実感できるでしょう。
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