声を良くする方法は?声質を改善する4つのトレーニングを徹底解説

歌う女性

西貴正
声は持って生まれた個性です。理想とする声に近づけたいなら、呼吸や声の響かせ方次第で声質や声色を変化させることができます。

声質や声色を変化させる方法として、以下のようなものがあります。

  • 声が響く空間の体積をコントロールする
  • 吐く息の量を意図的に変えてみる
  • 発声に関わる筋肉をストレッチする
  • 筋トレするようにエクササイズする など

このように、さまざまなトレーニングが効果的です。

今回は、声質や声色を変化させる4つのトレーニング方法に焦点を当てて解説します。

 

声質や声色を変化させる4つのトレーニング方法

「通らない」「こもる」「芯がなくか細い」など、自分の声質に悩みがある場合は、次の4つのトレーニングを試してみましょう。

  • 喉を開けるトレーニングで印象を変える
  • 呼気(吐く息)のスピードをコントロールする
  • 声帯の閉鎖力をコントロールする
  • 鼻腔共鳴で「こもらない声」に

それぞれ詳しく解説していくので、悩みに応じて実践してみてくださいね。

1. 喉を開けるトレーニングで印象を変える

まずは、喉を開けるトレーニングをしてみましょう。声優さんやモノマネタレントさんは、「喉の空間(咽頭共鳴腔)」の体積をコントロールして声色を作っています。

喉の空間体積のコントロールによって、以下のことが叶えられます。

  • 声の丸さ、太さ
  • 響きの奥行き

すごく太い声をイメージしながら発声するとき、顎の下あたりを膨らませるようにすると思います。また、そのあたりの空間が狭いと平べったい印象の声となります。

喉を開くには、喉仏を下げるイメージを持って、顎の下あたりを膨らませてみましょう。喉仏を下げることがむずかしい場合は、そのあたりの筋肉が硬いことが考えられます。その場合は、首のストレッチをしたり、温めたりすることで解消できるケースがあります。

また、カエルが鳴くときのようなイメージで喉を膨らませることでコツを掴みやすくなる方もいるので、ぜひ試してみてください。

2. 呼気(吐く息)のスピードをコントロールする

呼気のスピードをコントロールするよう意識してみましょう。

歌声の声量が安定しない、聞き取りにくい場合、そもそもの声が小さいケースもあります。

呼気とは「吐く息」のことです。吐く息の量を多くしたり、速いスピードで吐けるようにすることで声量が安定したり、大きな声を出せたりするかもしれません。

呼気をコントロールするには、以下の2パターンのトレーニングがおすすめです。

  • 歯と歯の間から「スー」と鋭く細い息を一定の量吐き続ける練習
  • 歯と歯の間から「スッ/スッ/スッ/スッ」と鋭く短い息を歯切れよく吐き続ける練習

それぞれのパターンを何度も繰り返すことで、だんだん呼気の量や圧力が増えます。

3. 声帯の閉鎖力をコントロールする

声帯の閉鎖力を鍛えるトレーニングもおすすめです。発声したときにため息のような息漏れが多い場合は、声帯を閉じる力が弱い可能性がありますまた、小さく繊細な声を出そうとするときにどうしても力任せに出してしまう場合は、逆に声帯を閉じる力が強すぎるかもしれません。

声帯とは喉の奥にある2枚のひだで、声帯が振動することで声が出ます。そして、声帯の伸縮によって音の高低、開閉によって強弱が決まります。

声帯が開き気味の状態だと、息の成分が多く、柔らかな印象の声が出ます。聞き取りやすい声や力強い声にするには、声帯が適度に閉じている状態で声を出す必要があります。

声帯の閉鎖力を鍛えるには、次の2つのトレーニング方法が効果的です。

  • 「エッジボイス」の訓練をする
  • スタッカート(歯切れよく)でスケール練習をする

エッジボイスとは、音に濁音をつけたような声を出す発声方法です。エッジボイスは声帯が適度に閉じていないと出ない声なので、声帯閉鎖を鍛えるのに最適なトレーニングです。

まずはリラックスして、無理のない高さの声で「アー」と発声しましょう。続いて、自分が出せる最も低い声まで音程を下げていきます。

限界まで音程を下げたら、さらに低い声を出すようにしましょう。「あ゛あ゛あ゛あ゛」という濁点をつけたような声が出れば、それがエッジボイスです。ポイントは、喉の力を抜いて、リラックスした状態でおこなうことです。

スケール練習とは、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・ド」など、音階に沿った発声練習のことを指します。なるべく短く、喉の奥で作った声で「あ・あ・あ・あ・あ」と発声することで、開閉力が鍛えられます。

反対に、繊細で柔らかな印象の声を出したい場合は「リップロール」でスケール練習をすると効果があります。

4. 鼻腔共鳴で「こもらない声」に

声のこもりが気になる場合は、鼻腔共鳴のトレーニングをしましょう。声がこもって通りにくい原因の一つとして、声が鼻に響いていないことが考えられます。

声は主に「喉」「口」「鼻」に響いて人に聞こえる状態になります。しかし、「喉」と「口」の響きがメインになると、こもっている印象になることがあります。

その場合は、鼻腔共鳴のトレーニングをおこないましょう。このトレーニングによって、抜け感のある声を手に入れることが可能です。

声に関するよくある質問

ここでは、声に関するよくある質問を見ていきましょう。

  • 声が通らない人の特徴は?
  • 喉の調子を良くする飲み物はある?

回答を参考にして、声質や声色の変化に活かしてください。

声が通らない人の特徴は?

声が通らない人の特徴は以下のとおりです。

  • 呼気(吐く息)の量が少なくスピードがない
  • 声帯の開閉力が弱い
  • 鼻腔共鳴が少ない

声が通らないと悩んでいる場合は、上記のいずれかに当てはまっている可能性があります。

喉の調子を良くする飲み物はある?

喉の調子を良くする飲み物は、以下の6つです。

おすすめの飲み物 効果
第一大根湯 大根と生姜に含まれる殺菌作用・消炎作用で風邪の引き始めに効果的。
ハーブティー(YOGIティー) 緑茶やウーロン茶などと異なり、カフェインが含まれないのでおすすめ。特に東洋医学に基づいてブレンドされたヨギティーは、プロも愛飲している。
常温の水か白湯 冷たい飲み物は血管が収縮して血流が悪くなるため、喉を潤すためには常温の水がおすすめ。白湯は加湿器がない場合にも重宝する。
生姜湯 生姜は体を温める作用があるので、冷えによる声の不調の予防に効果的。生姜の辛味成分であるジンゲロールには抗炎症作用もある。
クエン酸水 クエン酸は直接的に喉に効くわけではないが、疲労回復に効果的。日々のボイストレーニングでの疲労回復も期待できる。
ココア 喉の粘膜を乾燥から守る成分のココアバター、気管支拡張作用が期待できる苦み成分のテオフィリンが含まれている。

声を良くするためには、喉を良い状態でキープしておくことが重要です。

なお、「【現役ボイストレーナー解説】喉にいい飲み物・食べ物11選!」でさらに詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

声質や声色を変化させて自分の理想の声を見つけよう

声質や声色を変化させる4つのトレーニング方法について詳しく解説しました。

声が通らない・こもる・細いといった悩みがある場合は、喉を開くトレーニングのほか、呼気の量やスピードのコントロール、声帯の開閉力、鼻腔共鳴の拡大によって理想の声に近づけることができるかもしれません。

今回紹介したトレーニングで声質を改善して、自分の理想の声を見つけましょう。

なお、より確実に声質の改善をしたい方は、Beeミュージックスクールの無料体験レッスンもおすすめです。ぜひ参加してみてくださいね。

\オンライン受講もOK!/

無料ボイトレ体験

関連記事
Related Articles

まずは 趣味で楽しみたい方も、
プロ志望の方も
まずは 無料体験レッスンに
遊びにきませんか?

Beeボーカルスクールでは45分間の無料レッスンを行っております。

  • スクールのことをもっと知りたい
  • 実際にレッスンを受けて自分に合うか試したい
  • 自分の歌についてアドバイスがほしい etc.

まずはお気軽に無料体験レッスンをご利用ください。

\無料体験でグッと上達実感!!/

無料体験レッスン

公式SNS

採用情報