音域を広げるためのボイストレーニング方法を詳しく解説

ボイストレーニング

2021/06/20

投稿者: 西 貴正

音域を広げるためのボイストレーニング方法を詳しく解説

低い音も高い音も思うように出すことができるのって憧れますよね。思い通りに様々な音を出すためには音域を広げる必要があるのです。

そこで今回は音域を広げるためのボイストレーニング方法について徹底解説!また音域を広げるために知っておきたい自分の音域を確かめる方法や、間違った方法についても解説します。今より音域を広げて、楽しく歌を歌えるようになりましょう。

音域を広げるためのボイトレ法

音域を広げるために必要なボイストレーニングの方法を解説します。

ボイトレ方法 1. 腹式呼吸をマスターする

音域を広げるためには、まず腹式呼吸をマスターする必要があります。通常会話をするときは肺で呼吸をしていますが、しっかり声を出すためには腹式呼吸をしなければなりません。腹式呼吸をすると呼吸がリラックスした状態になり、美しい声がロングトーンで出せるようになります。

まず仰向けに寝た状態でお腹に手を当てましょう。息を吸った時にお腹を膨らませ、吐いた時にお腹をへこませます。これが腹式呼吸です。この呼吸をしながら息を吐く時に声を出してみましょう。

これが自然とできるようになったら、今度は立った状態で同じように呼吸をしながら声を出します。腹式呼吸は音域を広げるためだけでなく、しっかり発声するためには欠かせない呼吸法です。必ずマスターしましょう。

ボイトレ方法 2. 体幹を鍛える

体幹を鍛えることは声を出すのと無関係に感じるかもしれませんが、声のバランスを高め、色々な声を出してもブレないようにするためにはとても大切です。体幹を効率的に鍛えるには、プランクという運動が最適です。うつ伏せ状態から肘と爪先で体を支え、頭から踵までを一直線にしてキープします。この運動が辛い人は、両手と爪先で体を支えても構いません。この状態の場合も頭から踵までは一直線にキープしてください。その他にも体幹を鍛える運動やストレッチはいろいろあるので、無理がないものから始めてみましょう。

ボイトレ方法 3. リップロール

唇に手を添える女性

リップロールは口を閉じた状態で唇を振動させるトレーニング方法です。リップロールをすると、唇や表情筋をリラックスさせる感覚を掴んだり、息の調整や正しい音程を取ることが上手になります。

またお腹周りの筋肉を活性化できるので、お腹からしっかり声を出せるようになるでしょう。リップロールをするときは、全身をできるだけ脱力してリラックスした状態で唇を振動させます。

ボイトレ方法 4. 少しずつキーを上げて発声する

特に高音の音域を広げたい場合は、少しずつキーを上げるトレーニングをします。練習している曲のなかで音がうまく出せないフレーズを抜き出し、今出せるキーで歌ってみましょう。

スムーズに歌えるようになったら、キーを一つずつ上げて歌います。苦しくなったら一つ下げて、スムーズに歌えるように練習し、そこからまた上げていきましょう。

最初はなかなか高音が出せないかもしれませんが、繰り返すことでスムーズに高音が出せるようになります。

ボイトレ方法 5. キーボードを使って音階を少しずつ下げる

高音を出すことが難しいと考えている人は多いですが、実は低音の方が生まれ持っての声質が大きく影響するので、音域を広げるのには限界があります。ただ今出せている低音が限界とは限らないので、練習次第で低音の音域を広げることは可能です。

低音の音域を広げる練習をするときは、ピアノやキーボードを使いましょう。持っていなければアプリを使ってもOKです。まず今無理なく出る音域でドレミファソラシドの音を「あーーーー」と発声します。高い方のドまで行ったら、ドシラソファミレドを同じように「あーーーー」と発声しながら音を戻しましょう。

次に1オクターブ下げて、同じように発声します。これを繰り返すことで、限界まで低音の音域が広げられるようになります。低い声を出すときは、顎を引いて胸に声を響かせるイメージで出してみてください。

現在の自分の音域を確かめる方法

音域を広げるためには、まず自分の今の音域を知っておく必要があります。自分の音域を簡単に調べる方法は、スマホのアプリを使った方法です。アプリを起動して自分が出せる音域の一番低い音と高い音を聞かせることで、どれくらいの音域があるのか瞬時に測定してくれます。

またYoutubeには声域調査ができる動画があります。動画に合わせて声を出すことで音域がどの程度か簡単に確かめることが可能です。ただ本当に出せているのか、音があっているのかは自分で判断しなければならないため、必ずしも正確な音域がわかるとは言えません。

家ではしっかり声が出せないという場合は、カラオケを使った音域チェックがおすすめです。DAMのカラオケにはボイストレーニング機能があります。この機能のなかに音域チェックというメニューがあり、そのメニューの指示に従えば簡単に音域がチェックできるのでおすすめです。

音域を広げるのに逆効果な間違った方法

マイクを持つ女性

音域を広げたいと独学で頑張っている人のなかには、残念ながら間違った方法で取り組んでいる人もいます。よくある間違いを紹介しましょう。

喉声で無理やり出している

喉声=地声と思っている人がいますが、喉声と地声は似て非なるものです。喉に力を入れて肺呼吸で出している声なら間違いなく喉声です。喉声で無理やり音域を広げようとしても必ず限界が来ます。

また無理に音域を広げているので、高音や低音が聞きづらくなったり、耳触りが悪くなるのも特徴です。まずは腹式呼吸をしっかりマスターして、喉声ではなく綺麗な地声が出せるようになりましょう。

音程によって姿勢が変わる

低い声や高い声を頑張って出そうとすると、必要以上に下を向いてしまったり、背中を外らせてしまったりする人がいます。これは正しい発声の方法ではありません。綺麗な声を出すためには常に背筋を伸ばして、声を出す必要があります。

低い声の時は顎を引いたり、高い声の時には若干上を向いたりという違いはありますが、体を使って声を出そうとしているのならそれは大きな間違いです。

ただ高いキーや低いキーを歌っている

高いキーや低いキーの歌を歌い続けていれば、そのうち音域が広がると考えて、無理やり歌っている人がいます。しかしこの方法で音域が広がることはまずありません。

このやり方で練習している場合、正しい喉の使い方ができないまま無理やり出していることになるので、最初に紹介した喉声になってしまうのです。

音域は広げることができますが、少しずつ広げていって、高いキーや低いキーになってもそれまでと同じように喉を使わなければいけません。

地声で音域を広げすぎる

プロは裏声ではない声で高音を出している人も多いですよね。裏声ではない=地声と思っているのですが、プロは地声で超高音を出しているわけではありません。

超高音を出しているプロはミックスボイスという発声を使っています。それにもかかわらず地声での高音に憧れて無理やり声を出していると、そのうち声帯を痛めて声が出しづらくなってしまうのです。

正しいボイストレーニングで綺麗に声を出そう

ボイストレーニングは自宅でもできる方法がいろいろありますが、間違った方法で練習すると声がうまく出せなくなることがあります。

これ以上独学で音域を広げるのが難しいと思ったら、プロにボイストレーニングを依頼するのも一つの方法です。正しい方法で教えてくれるので、喉を痛める心配もありません。

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