聴音とは?その効果や鍛え方など基礎知識を詳しく解説

上達への近道

2021/06/30

投稿者: 西 貴正

聴音とは?その効果や鍛え方など基礎知識を詳しく解説

聴音とは、西洋音楽の基礎訓練であるソルフェージュの1つです。訓練の内容は、ピアノなどで演奏されたメロディーや和音を頭の中で音楽記号に変換し、五線譜に書いていきます。

聴音を訓練することで、楽譜を力だけでなく、音を聴き分ける力や読譜力、音楽表現など、音楽活動をしていくうえで必要なさまざまな能力を養えます。

今回は、聴音について、その概要や効果、鍛え方など、基礎知識を詳しく紹介します。

聴音とは?

聴音とは、ソルフェージュの1つで、聴いたメロディーや和音を楽譜に書き起こす訓練です。音楽記号やコード進行など、楽譜に対する知識や理解が深まります。

ソルフェージュは、ピアノやヴァイオリン、声楽など、西洋音楽を学ぶうえで大切な楽譜を中心とした基礎訓練のことです。

ソルフェージュの具体的な内容としては、聴音のほかに、楽譜を見てその場で演奏したり歌ったりする「初見(視唱)」、楽譜を通して音楽の理論を学ぶ「理論」があります。

音楽大学の受験項目には、初見(視唱)、聴音、理論があるため、ソルフェージュは音大受験を成功させるために必要不可欠な訓練です。

ソルフェージュと似たものとして、「リトミック」があります。リトミックは音を聴いてリズムや音の強弱を感じたり、歌ったりする訓練です。

ソルフェージュ、リトミックともに、音楽的な感覚を養っていくものという共通点があります。

音楽を通した子供の人格形成を主眼とするリトミックに対し、音楽記号への理解や読譜など、より音楽的な能力を伸ばすことを重視した訓練がソルフェージュです。

聴音には旋律聴音と和声聴音の2種類がある

聴音のトレーニングには、旋律聴音と和音聴音の2つの種類があります。

旋律聴音は、ピアノで演奏されたメロディー(単一、または複旋律)を五線譜に書いていく訓練です。和音聴音は、ピアノで演奏された和音を聴き分け、五線譜に書いていく訓練です。

聴音の効果

ヘッドホンで音を聞く女性

聴音の訓練を取り入れることで得られる効果には、次のようなものがあります。

1. 楽譜を書く力を養える

聴音は、音楽を聴いて、メロディーや和音を楽譜に書いていく作業です。楽譜は、音楽を他人に伝えるための大切なツールです。

楽譜が書けるようになれば、頭の中に浮かんだメロディーやアレンジを楽譜として残すことができたり、耳で聞いた音楽を譜面に書き起こしたりできるようになります。

楽譜を書くためには、音を聴き取る力ほか、音楽記号やコード進行など、楽譜への理解を深めていく必要があります。

そういった能力や技術は、短期間で簡単に養われるものではないため、聴音の訓練を日常的に行い、書くことに慣れていくことが大切です。

2. 音を聴き分ける力が発達する

聴音は、音楽を聴いて楽譜に書く訓練です。音の高さや拍、フレーズ、複数の音を聴き分けるなど、演奏された音楽を聴く力は発達します。

このような能力は、ただ音楽を聴いているだけではなかなか養われません。

3. 読譜力が向上する

音楽を聴き取り楽譜に書く技術が養われれば、当然楽譜を読み取る力、「読譜力」も向上します。

「楽譜を見れば、パッと頭の中に音楽が流れてくる」レベルになると、数ある楽譜のなかから、自分の好きな楽曲を選んで演奏を楽しむことができます。

また、実際に演奏ができない状況でも、楽譜さえあればイメージトレーニングができるようになったり、楽曲を習得するまでにかかる時間を短縮することも可能です。

音楽を続けていくうえで、ぜひ身につけておきたい能力の1つでしょう。

しかし、そのレベルの読譜力を身につけるには、五線のルールや音楽記号の種類を学ぶだけでは足りません。

聴音の訓練では、実際に耳にした音楽の音の高さや長さ、フレーズを聴き取り、考えながら、音楽記号や五線のルールを駆使して譜面に書いていきます。

この訓練を繰り返すことで、楽譜への理解が深まり、楽譜に欠かれた音楽を読み取る力が向上していきます。

4. 耳コピができるようになる

聴こえてきた楽曲を楽譜に書き起こしたり、自分で演奏したりなど、いわゆる「耳コピ」ができるようになるには、聴音の訓練が最適です。

主旋律(ボーカル)を聴き取る旋律聴音と、ギターやベースなどを聴き取る和声聴音の能力や、音階や拍、リズム、フレーズなどの音楽理論の知識が必要だからです。

耳コピができるようになると、音楽の楽しみ方に幅が生まれます。

5. 音楽を表現する力が伸びる

聴音の訓練によって楽譜を書く力、読む力が養われれば、音楽を表現する力も向上します。聴いた音を楽譜に書くためには、音を聴くために大変な集中力が必要です。

聴音の訓練を繰り返すこととで、自分の歌声や演奏をよく聴くことができるようになります。

音楽を正確に演奏するだけでなく、自分の奏でる音にこだわりもって表現できるようになるでしょう。

聴音を鍛えるための練習法

五線紙と鉛筆と消しゴム

聴音を鍛える練習には、五線紙(五線ノート)と鉛筆(シャーペン)、消しゴムを用意します。

聴音の練習では、音楽を聴く前に、まずは指定された音符記号や拍子、小節線、終止線を五線に書き込みます。

書き込みが終わったら、音楽の聴き取りに入ります。演奏された音の高さ、拍、リズムなどを聴き取り、頭の中で音楽記号に変換し、五線紙に書き起こしていきます。

練習を始めたばかりのころは、音程が聞き取れない、テンポやリズムを正確に保って聴くことが難しいなど、上手くいかないことも多いでしょう。

まずは単純な旋律の聴音から練習し、聴き取った音を「ドレミ」の音階で歌いながら訓練するのがおすすめです。

また、手や足などでテンポを取ったり、拍を声に出しながらリズムを手で叩いたりしながら聴き取りするのも効果的です。

聴音は繰り返し練習することが大切です。練習を重ねるうちに、音を想像しながら記譜することにも慣れてくるでしょう。

聴音を鍛えて音楽の基礎能力を高めよう

聴音は、音楽を聴いて、そのメロディや和音を楽譜に書く訓練です。

西洋音楽の基礎訓練であるソルフェージュの1つで、楽譜を書く力を養うことで、音の聴き分けや読譜力、音を正確に表現する力が向上します。

聴音は、大人になってからでも十分効果を発揮できる訓練です。音楽初心者でも繰り返し練習することで音感が身につき、楽譜を通して音楽に対する理解を深めることができます。

経験者の場合は、旋律聴音と和声聴音を同時に、または複雑な旋律を聴音したりと、高度な訓練を重ねていきましょう。

楽譜を見ただけで頭の中に正確な音楽が流れるようになれば、より幅広く、奥深い音楽活動を楽しむことができます。

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