ピアノの弾き語りを上達させる3つのコツを詳しく解説
ピアノ上達方法・テクニック
2021/06/11
ピアノの弾き語りを披露する場面は、披露宴や結婚式、パーティー、忘年会などさまざまあります。
ピアノの演奏に合わせて歌う姿は、その場にいる人の心を射ち、大きな感動を与えられるでしょう。
趣味としてでもピアノの弾き語りを極めることができれば、見える世界も大きく変わるかもしれません。
今回は、ピアノの弾き語りを上達させる3つのコツについて詳しく解説します。
ピアノの弾き語りをしてみたい、披露する予定があるという方は、ぜひ参考にしてください。
ピアノの弾き語りは難易度が高い
楽器の弾き語りとしてほかの代表的なものに、ギターが挙げられます。
ギターと比較した場合、ピアノの弾き語りはより難易度が高いといわれています。
それは、ギターと比べ際にピアノの演奏は無機質になってしまいがちだからです。
ギターの弾き語りでは、自分の歌に合わせてストロークに気持ちが乗りやすく、演奏に表情が出てきます。
一方で、ピアノの場合は演奏に表情を出すのが難しく、技術が伴わなければ無機質な音楽になってしまいがちです。
ピアノでは、コード転換を活用して演奏に表情をつけていきます。
魅力的な弾き語り技術を身につけるためにはコード転換を極める必要があるため、ギターよりもピアノのほうが難しいとされているのです。
ピアノの弾き語りを上達させるために大切な3つのコツ
ピアノの弾き語りを上達させるためには、より高度な技術を必要とします。
ピアノの弾き語りにおいて大切となるコツを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.ピアノのコードをしっかりと覚える
弾き語りにおける伴奏では、複数の音を組み合わせた和音であるコードを演奏します。
曲のなかで頻繁に使用されるコードにはパターンがありますので、指を押さえる位置を覚えておけば、弾き語りの上達に大きく近づくでしょう。
ポイントは、コードを見て完璧に覚えるではなく、繰り返し演奏して指に覚えさせることです。
曲のなかで同じコードが何度も出てきますので、繰り返していけば覚えられるでしょう。
基本となるのは、7種類のコードです。
ドレミファソラシに対応したC・D・E・F・G・A・Bの合計7つのコードをまずは覚えましょう。
さらに、コードにはそれぞれ3つの派生形があります。
マイナーコードとセブンコード、メジャーセブンです。
これにメジャーコードを足した合計4×7=28種類のコードを覚えればほとんどの曲に対応できますが、そう簡単にできることではありません。
課題としている曲のなかに出てきたらその都度覚えるくらいの認識で十分でしょう。
2.黒鍵を除外するテクニック
弾き語りにおける楽譜では、歌手のキーに合わせてシャープやフラットといった記号が記されています。
当然、本来ならそれに合わせて黒鍵を使用しながら演奏する必要があります。
シャープやフラットを的確に用いる弾き語りは、相応の技術がなければできません。
そこで、曲自体のキーを上げる、あるいは下げて黒鍵をできる限り除外し、伴奏の難易度を下げてみましょう。
もし、今練習している曲のなかでシャープやフラットが多用されているのであれば、効果的なテクニックになります。
たとえば、コードがシャープ、シャープ、シャープ、ナチュラルと繋がっているとしましょう。
これに、全体のキーを1つ下げることで、ナチュラル、ナチュラル、ナチュラル、フラットといった流れに変化します。
黒鍵が減ったことで、伴奏の難易度が大きく下がりました。
3.右手と左手を上手に使い分けてパターンとして覚える
弾き語りにおける伴奏では、右手と左手を上手に使い分けて弾けるようになることが大切です。
自分にとってやりやすい形であれば、どのようなパターンでも問題はありません。
ここでは、おすすめの例として1つのパターンをご紹介します。
まず、右手はコードを押さえる専門とします。
一方で左手は、親指と小指を用いてオクターブで押さえてみましょう。
コードを押さえる際は、まずはコード表を確認して押さえる位置を覚えることが大切です。
たとえば、コードのCの場合、白鍵盤のド、ミ、ソをそれぞれ親指、中指、小指で押さえるのが基本的です。
Cmの場合は、白鍵盤のドとソはそのままで、中指で押さえる位置が黒鍵のミのフラットに変化します。
こういったコードを把握して、右手だけで押さえられるようにしましょう。
左手では、ベース音をオクターブで演奏します。
とくに、親指と小指を上手に活用するには、相応の練習が必要となるでしょう。
最初のうちは無理をせず、親指だけの使用でも問題はありません。
練習を積み重ねて、小指も使えるようになりましょう。
ピアノの弾き語り練習でよくある課題と対策
演奏と歌を同時に1人で行うのが、弾き語りを難しくさせる課題でもあります。
それぞれにおける課題を踏まえて、適切な対策方法でクリアを目指しましょう。
1.演奏ではリズムキープがとくに大事
コードや右手と左手の使い分けなど、演奏において大事なことはさまざまにあります。
なかでも重要となるのが、リズムです。
自分だけで演奏と歌を行うのだから、リズムのキープは簡単と思われるかもしれません。
ですが、楽器の演奏と歌唱を行いながら双方のリズムを合わせるのは、そう容易なことではないのです。
リズムが乱れてしまうと、それだけで聴いている人からの印象は大きく崩れてしまいます。
リズムやテンポを守りながら美しい弾き語りを行うためには、日頃の練習が大切です。
メトロノームを用いて、練習しましょう。
ポイントは、メトロノームをただ使用するのではなく、自分のリズムやテンポを確認しながら練習しているイメージを持つことです。
2.弾き語りを左右する歌唱力について
たとえば、バンドの演奏はボーカルに加えてギターやベース、ドラムなど複数の音楽が組み合わさって構成されています。
しかし、ピアノの弾き語りで用いる楽器は、やはりピアノのみです。
複数の楽器を用いるバンドとは異なり、ボーカルの存在がより際立ってしまいます。
バンドでは、ベースやドラムの力を借りることで、勢いに任せて誤魔化しができるかもしれません。
しかし、ピアノではそうはいかず、純粋な歌唱力が求められます。
ボーカルの練習は、独学だけでは不可能な部分もありますので、しっかりと技術を身につけたいのであればボイストレーニングなどの検討をおすすめします。
コツを押さえて心を射つ弾き語りを目指そう
ピアノの場合、ギターよりも弾き語りにおいて、より高度なスキルが要求されます。
しかし、その分聴いている人の心を射つものが間違いなくあるはずです。
ピアノの弾き語りでは、演奏の技術に加えて、自身の歌唱力とそれらを組み合わせなければなりません。
とくに、双方のリズムやテンポをキープして合わせる技術は極めて重要です。
今回紹介した3つのコツを押さえて、ぜひ弾き語りに挑戦してみてください。
壁を感じた際は、独学ばかりでなく専門としているスクールに通ってみるのも1つの選択肢です。
スクールを選ぶ際は、料金ばかりでなく、口コミやリアルな利用者の声を参考にして本当に上達を目指せられるかどうかを判断しましょう。
「ピアノの弾き語りをマスターしたい」方は、Beeミュージックスクールの無料体験レッスンへ