ピアノ運指表の見方や指の動かし方のコツを分かりやすく解説

ピアノ初心者入門

2021/06/21

投稿者: 磯崎 由佳

ピアノ運指表の見方や指の動かし方のコツを分かりやすく解説

ピアノを優雅に弾いている姿は魅力的ですが、大人になってからピアノを習うのに躊躇している方もいるかもしれません。

ましてや子供に混じって、レッスンを受けるのも気が引けます。今回は大人になってからピアノを練習したい方にコツや練習方法を紹介します。

ピアノの基本となるピアノ運指とは?

楽譜には数字がふってあり、その番号を運指といいます。たとえば右手であれば親指が1で、人差し指が2となります。

運指が記された運指表を確認すればどの指で、どの鍵盤を押さえれば良いのかが分かるようになっています。

ピアノ運指表の見方や指の動かし方

では早速、具体的にピアノの運指表の見方や指の動かし方をみていきましょう

ピアノ運指の基本型〜右手

まずは「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」を右手の運指で表します。

ファ
1 2 3 1 2 3 4 5
親指 人差し指 中指 親指 人差し指 中指 薬指 小指

ポイントとしては、「ファ」の音の時に、指を親指にしておくことです。

そうすることによって、後の「ラ」「シ」「ド」の指が足りなくなることなく、すんなり弾けます。

ピアノ運指の基本型〜左手

次に「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」を左手の運指で表します。

ファ
5 4 3 2 1 3 2 1
小指 薬指 中指 人差し指 親指 中指 人差し指 親指

ポイントは、「ラ」の音の時に、指を中指にするという点です。

そうすることによって、後の「ラ」「シ」「ド」の指が足りなくなることなく、スムーズに指を運べます。

上記のピアノ運指の基本型は、基本中の基本ですので、これをしっかりと身につけましょう。

これを身につけることによって、複雑なパターンでも自分で考える事ができる様になります。

ピアノの運指練習のポイント

ピアノの練習

運指表の見方を理解したら、次に実際の運指の練習をしてみましょう。

片方ずつ練習する

簡単にピアノ運指の基本がわかったところで、練習をしてみましょう。基本的には右手は右手だけで練習します。そして左手は左手だけで練習します。

たとえば、まず右手を1日何回と決めて、1週間続けていただくと良いと思います。

右手が完全に出来上がったら、今度は左手を同じ様に、1日何回と決めて1週間続けていただきます。もちろんじっくりやりたい方は、もっと時間をかけても問題ありません。

片腕だけでじっくりできるようになったら、今度は両方の手を合わせていきます。

両方の手で練習する

片手でスムーズに指が運ぶようになったら、今度は両方の手を合わせていきます。両方の手でできれば、完成です。

簡単な曲にチャレンジ

単純に「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」だけを弾くのではなく、簡単な曲を探して弾いてみると良いでしょう。

例えば幼稚園で歌う様な「かえるの合唱」とか「ちょうちょう」や「メリーさんの羊」などです。

できれば薄い楽譜を一冊用意して、マスターすると達成感が違います。

初心者のための練習方法

まずは1曲丸々弾こうとするのではなく、1小節目を片手からスタートすることがポイントです。

1小節目を右手で弾ける様になったら、2小節目、と進めていき、最初の一段がスムーズに弾ける様になってから、左手に進みます。

左手も同じ様に、まずは1小節目からスタートして、2小節目と進めていき、最初の一段が弾ける様になったら、次は両手へと進んでいきます。

そうして、一気に弾こうとするのではなく、少しずつ弾ける範囲を増やしていきましょう!

苦手なフレーズを練習する

ある程度曲が弾けるようになると、あるフレーズだけ止まってしまう部分が出てきます。

そういった時は、できる部分は飛ばして、できないところだけ切り取って反復練習してみましょう。

プロのピアニストとして活躍している人も、同じ様に練習をしています。

反復練習は地道な作業ではありますが、翌日もう一度弾いてみると、寝ている間に頭の中で整理されるので、少しずつ弾けるようになってきます。

右手が止まるのであれば、右手を反復練習します。左手が止まるのであれば、左手を反復練習します。

自分の知っている曲にもチャレンジ。

簡単な一冊が弾ける様になったら、今度は自分の知っている曲にもチャレンジすると良いでしょう。

一曲だけでも弾ければ、何かのパーティーなどで披露する事ができて、モチベーションもあがります。

最近はストリートピアノも流行っているので、そこで披露するのもいいかもしれませんね。

今はどこの出版社も工夫をしていて、簡単に弾ける様にアレンジした楽譜を取り揃えています。

わからなければ、お店の人に「初心者です」といえば丁寧に教えてくれます。

難しい「ショパン」なども、簡単に弾ける様にアレンジした楽譜もあります。

ピアノの運指上達のためのストレッチ法

ピアノをしばらく弾いていなかったり、大人になってからピアノを初めて弾くという方は、指がかなり固くなっている傾向にあります。

それは今まで使っていない筋肉を使うという事です。

ピアノもスポーツと同じように、使っていない筋肉を動かすための準備体操が必要です。そのためにストレッチをやってみるのも良いでしょう。

毎回ピアノレッスンの前に行うことで格段に指が動かしやすくなります。

ストレッチ〜指を反らす

まずは指を反らすストレッチです。指を反らす練習をしていきます。人差し指から1本ずつもう片方の手で掴んで、そらす練習をしてきましょう。

気持ちが良い位で数秒とめます。人差し指が終わったら

中指→薬指→小指。の順番に反らしのストレッチをしていきましょう。

ストレッチ〜指を広げる

次に指を広げるストレッチをしてみましょう。指の間を広げるストレッチです。指と指の間に反対側の手を入れて広げていきます。

まずは人差し指と中指を広げます。次は中指と薬指の間を広げます。そうしてすべての指を同じように行います。

指のストレッチにオススメの教材

楽譜

指のストレッチにオススメの教本といえば「ハノン」があげられます。ピアノを習った事のある方なら、一度は目にした事があると思います。

「単純な楽譜」なのですが、指を滑らかに動かすための、必須教材といえます。

こちらも、大人になってからピアノを始めた方向けに、アレンジされた本も出ています。色々と楽しみながら、練習してみると良いでしょう。

ピアノ運指の基本をマスターして簡単な曲にトライしてみよう

楽譜に振られている運指を理解することで、初心者の方でも練習がスムーズにいきます。

ピアノ運指練習のポイントは、右手、左手と片方ずつ練習し、最後に両手で合わせます。

その後、簡単な曲にチャレンジすれば、練習の成果が実感できるので、ぜひトライしてみましょう。

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千葉県鴨川市出身、東邦音楽大学音楽科を卒業後、2008年にBeeミュージックスクールにアルバイトとして入社。

幼少期からエレクトーンを習い、作曲、アレンジなどにも取り組み、中学になった頃より音楽講師を目指し、本格的に音楽の勉強に取り組む。大学在学中は中学高校の教員免許を取得。声楽を専攻しながら、伴奏やエレクトーンにてコード理論を学ぶ。

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