ピアノを大人になってから再開したい!おすすめの5つの独学方法

ピアノ初心者入門

2021/06/21

投稿者: 磯崎 由佳

ピアノを大人になってから再開したい!おすすめの5つの独学方法

子供のときに習っていたピアノを、大人になって趣味として再開する人は少なくありません。

しかし、いくら昔ピアノを習っていたからといっても、長いブランクがあるとピアノの弾き方や感覚の取り戻し方がわからなくなってしまいます。

そのため、せっかく意欲があっても「何から始めればいいかわからない」と戸惑ってしまう人が多いのです。

この記事では、ピアノをおとなになってから独学で再開する人におすすめの練習方法について紹介します。

楽しんでピアノを再開できるように、自分に合った方法を見つけてみてください。

ピアノは大人でも独学で再開できるの?

経験者であればわかるかもしれませんが、ピアノはたった数日練習しないだけで思うように指が動かなくなってしまい、うまく弾けなくなってしまいます。

そのため、「何年もブランクがある今から独学でピアノを再開できるのか」と疑問に思う人も多いでしょう。

しかし、たとえ長いブランクがあってもピアノを再開することは可能です。

楽譜の読み方や運指の感覚などを少しでも覚えていれば、0からピアノを始める人よりも遥かにスムーズに上達できます。

ピアノを演奏する感覚は、自転車のように体が自然に覚えているものです。

そのため、現時点で昔の練習内容を思い出せなくても、ピアノに触れているうちに思い出せる可能性が高いのです。

また、大人が趣味としてピアノを始めるときは、発表会などの成果を気にせず好きな曲を気ままに弾けるというメリットがあります。

好きな音楽をリラックスしながら奏でるピアノの大人の楽しみ方は、お家時間や仕事の息抜きとして非常におすすめです。

どこからやり直し?大人になってからピアノを独学で再開する方法

楽譜

大人になってからピアノを独学で再開するときは、どこからやり直してどのように練習すればいいのでしょうか。

ここからは、練習を再開する方法について5つのステップで解説します。

1. 初級教本を復習する

まずは昔の感覚を取り戻すためにも、初級教本の復習からやり直してみましょう。

正しい座り方や指の使い方、楽譜の読み方などを覚えているつもりでも、実際に復習してみると意外に忘れているものです。

基礎を忘れたままいきなり演奏の練習に入ると、間違ったクセがついて腱鞘炎になったり、間違った楽譜の読み方をしてしまったりする恐れがあります。

中古のものでいいので、昔やっていた初級教本を購入して一通り目を通しておきましょう。教本を読むことで昔の記憶が戻り、スムーズに感覚を取り戻しやすくなります。

2. 楽譜を読む

次に、楽譜を読む練習に移っていきましょう。ブランクがあると読譜力が低下しやすいため、演奏の練習をスタートしたときにもどかしい思いをしてしまう可能性があります。

練習の際は、記号の意味や音の長さなどを読み込み、実際に口に出して音階やリズムを歌ってみてください。

演奏を聞きながら楽譜を確認する練習を繰り返すと、次第に「耳から入る音」と「目で見る楽譜」が結びつくようになっていきます。

3. 音階や教本の練習で感覚を取り戻す

ここまでの基礎練習が終わったら、実際にピアノに触れて身体的な感覚を取り戻していきましょう。

とはいえ、いきなり曲を弾き始めるのはハードルが高いため、音階や簡単な教本の練習から始めることをおすすめします。

指のトレーニング教本などを使ってもいいですが、簡単すぎて退屈に感じてしまう可能性があります。その場合は、簡単な練習曲の楽譜を使っても構いません。

  • バイエル
  • ハノン
  • ブルグミュラー

上記のような教本を子供の頃に使った記憶がある人も多いかもしれません。こういった教本は、大人がピアノを再開するときの教材としても活用できます。

4. 部分練習から始める

曲の練習に入るときは、ついつい「昔やっていたから両手で弾けるだろう」「通しで弾いてみよう」と思ってしまうものですが、まずは部分練習からスタートしましょう。

自分に対しての期待値が高く「完璧な演奏」を求めてしまうと、思いの外うまく弾けなくてモチベーションが下がってしまうためです。

おすすめは、片手だけの練習や1ページごとの部分的な練習からスタートする方法です。

指や脳のウォーミングアップになって感覚を取り戻しやすくなりますし、理想と現実のギャップを感じて自信をなくしてしまうことを防げます。

最初は少し簡単だと感じる練習から始めると、自信につながって練習が楽しくなります。

5. 練習した曲を録画して聞いてみる

曲を練習して何となく形になってきたら、自分が弾いた曲をスマートフォンなどで録音し、聞いてみることをおすすめします。

「楽譜通りに弾けているのか」「苦手な部分はあるのか」などを確認することで、よりスキルアップを目指せるでしょう。

録音した音源を保存しておけば、定期的に昔の音源と今の音源を比べられるようになります。練習成果や上達を実感できて、モチベーションアップ効果も期待できます。

大人になってからピアノを独学で再開するデメリット

ピアノに触れる男性

大人になってからピアノを独学で再開することは可能ですが、独学であるがゆえのデメリットがあることも理解しておくことが大切です。

思うように成果が出ない可能性がある

ブランクがある人が独学でピアノを再開する場合、短期間の練習では思うように成果が出ない可能性がある点に注意しましょう。

ピアノは楽器のなかでも習得が難しい楽器なので、たとえ経験があっても、すぐに当時と同じような演奏技術は取り戻せません。

また、独学だと間違ったクセがついてしまうことにも気をつける必要があります。

間違ったクセは簡単に修正できるものではないため、非効率的な練習をいつまでも行うことになってしまう危険性があります。

基礎練習に飽きてしまう

ピアノの練習を再開するときは、感覚を取り戻すためにどうしても基礎練習からスタートしなくてはいけません。

基礎練習では正しい姿勢や記号の種類、指のトレーニングなど、基本的なことばかりを学ぶため、この時点で飽きてしまう人が非常に多いです。

だからといって、基礎練習をしないまま曲の練習に入ってしまうと、うまく弾けずに挫折してしまう可能性があります。

とくに独学だと単調な練習によってモチベーションが下がりやすいので、「10分だけ好きな曲の一部を練習する」など楽しいと思える練習法を考えましょう。

ケガや痛みが生じやすい

久しぶりにピアノの練習を再開した嬉しさから、ついつい弾きすぎてしまうこともあるかもしれません。

楽しく弾けるのはとても喜ばしいことですが、普段使わない関節や筋肉を使うことで、ケガや痛みが生じてしまうリスクに気をつけてください。

とくに、間違った姿勢で長時間ピアノを弾くと、腱鞘炎になりやすいので注意しましょう。

無理して練習し続けると手首や指が故障してしまい、ドクターストップがかけられることもあります。

違和感や痛みが生じたら練習を中断し、治療に専念することをおすすめします。

大人になってからピアノを再開したいときはピアノ教室がおすすめ!

長いブランクがあっても、大人になってから独学でピアノを再開することは可能です。

記憶の定着度や練習量によって異なりますが、練習を再開するときは基礎練習からしっかりと復習すると、スムーズに昔の感覚を取り戻しやすくなります。

ただし独学でピアノを再開する際は、思うように成果が出なくてモチベーションが下がったり、ケガや痛みなどが生じやすかったりすることに注意しましょう。

短期間の練習でしっかりと上達したいのであれば、ピアノ教室でプロの講師に指導してもらうことをおすすめします。

一人ひとりに合ったカリキュラムで練習できるBeeピアノ教室では、大人になってからピアノを再開したい人をサポートしています。

自由にレッスンの曜日と時間を決められる「フレキシブルタイム制度」を導入しているので、仕事や家事で忙しい大人の方でも安心してご相談ください。

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千葉県鴨川市出身、東邦音楽大学音楽科を卒業後、2008年にBeeミュージックスクールにアルバイトとして入社。

幼少期からエレクトーンを習い、作曲、アレンジなどにも取り組み、中学になった頃より音楽講師を目指し、本格的に音楽の勉強に取り組む。大学在学中は中学高校の教員免許を取得。声楽を専攻しながら、伴奏やエレクトーンにてコード理論を学ぶ。

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