ギターが上達するまでの期間や一日に必要な練習時間を解説

ギター初心者入門

2021/06/12

投稿者: 余 賢章

ギターが上達するまでの期間や一日に必要な練習時間を解説

ギターをこれから始める方にとっては「目標の曲がどれくらいで弾けるようになるのか」は気になるところですよね。また、今練習を頑張っている方のなかにも「一日どれくらい練習すればいいのだろう」と悩んでいる方はいるはずです。

そこで、今回はギターが上達数までの期間と必要な一日の練習時間について解説します。短期間でギターを上達するための方法も解説しますので、ギター初心者の方は必見です。

ギターが上達するまでの期間

もちろん、何をもって「ギターが上達した」と感じるのかは個人差があります。ここでは、だいたいの目安となる期間を紹介します。

コードが押さえられるようになるまで

人に聞いてもらうレベルで演奏できるようになるためには、コードをしっかり押さえられるようになって、そのうえで音を鳴らせるようになる必要があります。コードを押さえて音を出せるようになる期間の目安は3ヵ月程度です。

最初の頃はたくさんのコードを押さえられるようになる必要はありません。ただ、慣れるまでは簡単なコードを押さえることも難しく、思っている以上に時間がかかります。

ここを乗り越えられれば比較的上達スピードは上がってきますが、挫折してしまう人も少なくありません。最初の難関となるポイントといえるでしょう。しっかり時間をとって練習したいと考えている人でも、最初は指が痛くなって長時間の練習が難しいこともあります。コツコツ練習することが大切です。

コードチェンジがスムーズにできるようになるまで

コードを押さえて音が出せるようになったら、複数のコードを組み合わせて曲を演奏するためにコードチェンジができるようになる必要があります。コードを覚えたとしても、スムーズにコードチェンジできるようになるまでには、さらに2ヵ月くらいは練習期間が必要です。ただコードを変えればよいというわけではなく、曲のテンポに合わせなければならないため、2ヵ月以上かかってしまう人もいるでしょう。

あまりにも上達を感じられないと、モチベーションを保つのもなかなか難しいものです。最初は3つくらいのコードで演奏できる曲を選んで、スムーズにコードチェンジができるようになることを目指してください。

弾き語りができるようになるまで

ギターを弾く女性

弾き語りはただギターを演奏するよりも何倍も難易度が高いです。ある程度ギターが弾けるようになっている人でも、演奏しながら歌うとギターが歌につられてしまうことはよくあります。弾き語りができるようになるには、ギターの基礎をしっかり練習しながら歌の練習を別で行い、どちらもスムーズにできるようなる必要があるのです。

どちらも完璧にできるようになったら、初めて歌とギターを合わせます。ここまで来るには、さらに1〜2ヵ月くらいかかってしまう人が多いでしょう。

ライブができるようになるまで

最低でも6ヵ月、もしくはそれ以上かけて家族や友人の前で演奏できるレベルになっても、人前に立ってライブで演奏できるようになるまでには、さらに時間がかかります。

ライブができるようになるまでの期間は、最低でもさらに2〜3ヵ月は必要です。ギターを始めた時期から計算すると最低8〜9ヵ月かかります。

最初に出演するライブが単独ライブとは限らず、複数のバンドが出演する形式のライブ(弾き語りなら複数の歌手が出演するもの)の場合もあります。いずれにせよ、1曲だけ歌っておしまいというケースは少ないでしょう。

複数のバンドが出演する形式の場合、割り振られる時間を考えれば、最低5曲以上はマスターしておく必要があります。練習量や曲の難易度にもよりますが、ライブに出演するレベル=5曲ほどはマスターしておかなければならない、といってもよいかもしれません。

ある程度、楽譜が読めるようになっていることを最低条件としても、8〜9ヵ月ほどの期間はかかってしまうでしょう。

ギターが上達するのに必要な一日の練習時間

ギターが上達するのに必要な一日の練習時間は、一概にはいえません。上達のために必要となる練習時間は個人差があるためです。

練習時間よりも、どれくらい密度の濃い練習だったか、集中して練習できたかなどの方が大切です。2時間練習しても途中で集中力が切れていたら、意味がありません。

とくに、最初は地味な練習がほとんどです。モチベーションと集中力を保ちながら練習できるのは30分〜1時間程度という人もいます。

また、最初の頃は弦を押さえるだけでもすぐに指が痛くなってしまうので、物理的にも長時間の練習が難しい場合もあるでしょう。一日30分しっかり集中するという目標を立てて、コツコツ練習することが大切です。

プロ並みのギター上達を目指したいなら、「一万時間の法則」を意識しておくとよいかもしれません。一万時間の法則の考え方は、「どんなプロでもその領域に達するまでに一万時間以上の練習をしている」というものです。毎日3時間練習して一万時間を目指そうとすると、9年かかる計算になります。

ギターがある程度上達してくると、多くの方は「もっと上手くなりたい」という欲が出てくるはずです。一万時間をひとつの目標として、練習を積み重ねていくのもよいでしょう。

ギターが短期間で上達するには?

仕事をしながらギターを弾く男性

ギターを楽しめるようになるためには、コツコツ練習することが大切ですが、できるだけ早く上達したいですよね。

ここでは、短期間で上達するための方法について解説します。

1. 毎日練習する

ギターを短期間で上達させたいなら、毎日練習することが大切です。ギターの上達に必要なのは技術的な部分もありますが、感覚的に体に覚えさせる部分もあります。その感覚を早く掴んで上達するためには、できるだけ途切れさせることなく毎日ギターに触れることが大切です。

長時間練習する必要はありません。最初のうちは1つのコードで音を出す練習だけでもよいので、毎日練習するようにしましょう。

「1日練習を休むと、遅れを取り戻すのに3日かかる」ともいわれます。仕事や学校が忙しく、思うように練習できない人もいるかもしれませんが、毎日15分程度でもギターに触れる習慣をつけるのがおすすめです。

2. 好きな曲で練習する

練習曲としておすすめされている曲はありますが、その曲を好きではなかったら練習へのモチベーションは上がりません。短期間で上達するためには、好きな曲で練習することも大切です。

「この曲を◯月までにマスターする」など、明確な目標を決めておくことをおすすめします。

3. スクールに通う

独学でギターを練習する人は少なくありませんが、なかにはギターを感覚的に覚えてしまい、間違った覚え方をしてしまう人もいます。短期間での上達を目指していたはずが、余計に時間がかかることもあるでしょう。

効率的に練習して短期間で上達したいなら、スクールに通ってプロから直接習うのもひとつの方法です。間違っているところがあれば直接指導してもらえるため、練習もスムーズに進むでしょう。

ギターは一日にしてならず!毎日練習を続けて上達を目指そう

ギターを始めたばかりのときは、「思っていた以上に難しい」と感じる人も多いでしょう。練習を続ければ、必ず少しずつでも上達します。自分で期間を決め、集中して練習することで、モチベーションを保つことができるでしょう。

短時間でも毎日練習すること、プロからの指導を受けることなども大切です。最初は大変かもしれませんが、コツコツ練習を続けてください。

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2011年から自身が作曲をするインストゥルメンタルバンドでの活動を開始。全国のCDショップ、配信サイトでリリース、ならびに全国のみならずアジアでのライブを行う。2015年には大規模野外フェスでの出演、都内、関西圏での3000人規模のライブハウスでの出演も成功させる。

個人での活動では、国内外問わずアーティストへ作曲提供をしており、2017年、提供した楽曲がitunesでオリコン1位を記録。2019年には自身のバンド「World Maps」が、FUJI ROCK FESTIVALに出演。

SNSでも活動をしており、youtube上で5万人超の登録者がいる音楽チャンネル「Home Sessions」で演奏を始め、楽曲提供、アレンジを行なっている。
また、FM yokohamaにてパーソナリティとして番組を担当。歌うようなギタープレイに定評があり、現在も多数のフェス、ライブハウスで全国を周り、活躍中。

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