ギターのプロになるには?必要な技術と費用を紹介

ギター初心者入門

2021/06/30

投稿者: 余 賢章

ギターのプロになるには?必要な技術と費用を紹介

「ギターのプロ」に明確な定義はありませんが、もし人の心を動かす演奏ができれば、ギターを仕事にする「ギタリスト」として活動できるかもしれません。

極端な話ではありますが、ギターを演奏することで何かしらの報酬や収入が発生すれば、それはもう立派な「プロ」とも呼んでも間違いではないのです。

もちろんプロ並みの技術を磨くのは、簡単なことではありません。

しかし確かな腕前になれば、ギターを仕事にすることも目指せます。

例えばオーディションを受けたり、プロダクションに所属したりするなど、実力をつけてその腕が買われる機会があれば、本格的に夢を叶えられる可能性も出てくるのです。

ではギターのプロを目指すには何が必要なのか、以下から詳しく見ていきましょう。

ギターのプロを目指す方法

エレキギターを弾く男性

まずギターを学ぶには、どのような手段があるのかご紹介します。

ギターのプロになるための道のり

そもそも最低限でも、ギター本体・ピック・チューナー・コード表があれば、自分で弾き方を覚えて学んでいくことが可能です。

大前提として、コードの押さえ方がわからなければ演奏になりません。

コードが覚えられたら、次はひとつの曲に挑戦して慣れていくのも方法です。

有名な曲を集めたスコアブックや、アーティストごとに出されているバンドスコアがあるので、弾いてみたい1曲の完成を目標に練習していくと良いでしょう。

独学でギターを練習する方法は、ひとつではありません。

ただなかでも特に上達しやすいのは、好きなアーティストの動画を見たり演奏を聴いたりしながらマネする方法です。

またギターは奏法・アンプ・エフェクターなどにより、音色が大きく変わります。

自分の出したい音を作り出すには、どんどん研究を重ねていく必要があるのです。

どんな曲を弾きたいのかによって、自分なりに追求することでプロへと近づいていくでしょう。

もちろん前述のように独学で技術を磨いていく手段もありますが、もっと近道なのは音楽の教室や学校に通うことです。

それこそスクールには正真正銘のギターのプロが在籍しているので、弾き方のコツを聞いたり弱点のアドバイスを受けたりしながら、本格的なスキルをマスターできます。

講師たち自身の経験をもとにギターの技術を学べるため、例えばつまずきやすいポイントなどもわかった時点ですぐに修復でき、素早く身になっていくのです。

さらに講師が組んだカリキュラムに沿って練習できるので、きちんと基礎力を培った上で段階的に上達できます。

プロのサポートを受けることで、自分に適した練習方法が見つかり、スピーディーに実践的な技術を身につけられるのです。

プロとして活躍する方法

先ほども出てきたように、プロと誇れる腕になれば、本格的なギタリストとして活動することも目標にできるでしょう。

またプロとなって活躍する方法は、次のようにいくつもあります。

ひとつは、アーティストとして自分自身の作品を世に出す方法です。

例えばバンドを組んでいるのであれば、自分たちのライブやCDによって人気を集め、ファンから支持されることで仕事になっていくのが最もポピュラーなスタイルでしょう。

そのほかに考えられるのが、ライブのサポーターやスタジオミュージシャンです。

ソロの歌手といった他のアーティストのパフォーマンスや作品を、それぞれの音楽性に合った演奏でバックアップしていきます。

自分の表現力によって、サポートするアーティストの世界観を作り出していく仕事です。

さらに音楽関係の教室や学校で、ギターの講師として活躍する道もあります。どこかに所属して講師になるルートもありますが、自分自身で教室を開設するのも1つの手です。

上記のように、ギターのプロになることで、さまざまな道が目指せます。

プロとして身につけておきたい4つの技術

エレキギター

では前述のように本格的なプロを目指すには、どのような技術を持っておくべきなのか、以下から詳しく解説していきます。

1.安定した演奏力

プロの技術といっても、明確な基準があるわけではありません。

しかしリズムや音程をしっかりと捉えた安定した演奏力がなければ、曲が台無しになってしまいます。

例えばバンドの演奏中にピッチやリズムが狂ってしまったら、ほかの楽器やボーカルとの音も合わなくなってしまいます。

曲のメロディーが良くても、演奏がバラバラでは意味がありません。

もちろんさまざまな奏法で曲に深みを出すのも大切ですが、大前提としてギターの役割に徹するための基礎力が重要です。

2.アレンジ力

曲を生み出すには、メロディーだけではなくアレンジが欠かせません。

アレンジは曲調を大きく左右するものであり、ひとつの作品をイメージ付ける非常に重要な要素です。

例えばイントロや間奏では、ギターのアレンジが顔になることも多くあります。

レコーディングやライブのパフォーマンスなど、ギタリストのアレンジ力が求められる場面は多くあるので、あらゆるフレーズを自分のものにしておき、ギタリストとしての引き出しを広くしておく必要があります。

3.音楽理論

上記のアレンジ力にもつながるのが、音楽理論です。

音楽理論を身につけておけば、より印象的な表現の分析ができ、自分なりのフレーズも作りやすくなります。

気持ち良く聴こえるコードの組み合わせ方など、音楽理論によって頭に入れておくことで、応用によって作れる曲の幅も広げられるでしょう。

4.独自の音作り

ギターのプロとして個性を出すには、自分自身の音色を作ることが不可欠です。

もちろんギター本体のメーカーや種類によって、音色は異なります。

さらにプロたちはその特性を理解したうえで、アンプやエフェクターを駆使し、本当に求めている音を出しているのです。

どの組み合わせやボリュームならイメージどおりの音になるのか、ギタリストのオリジナリティを決めるには、それ相応の研究と場数を踏むことが重要でしょう。

またその人にしか出せない音を作り出すことで、プロとして選ばれることにもつながります。

プロを目指すのに必要な費用の目安

ギター本体や周辺の機材についてはピンキリで、安く抑えたいのであれば中古品を購入する選択もあります。

値段の幅はかなり広いため、今回はプロを目指すための教室や学校に通った場合の費用に関してご紹介していきます。

音楽系の大学や専門学校に通学する場合、初年度の学費としてかかる相場は100万円~200万円程度です。

もちろん毎日しっかりと音楽を学ぶので、まとまった費用になってしまうのは当然でしょう。

一方で月に何回か通う教室やスクールであれば、もっと手頃に抑えられます。

大体は1レッスンごとに料金が設定されており、1時間につき4000~6000円あたりが相場です。

週1回ペースで通うと考えると、年間にして約20~30万円ほどかかると考えておいたほうが良いでしょう。

どんどん練習を重ねてギターのプロになろう

教室に通うにしても、独学で学ぶにしても、ギターのプロとしての技術を磨くためには、いずれも自分自身で練習を重ねていかなければなりません。

もちろん好きで続けていけば上達はしますが、プロのギタリストのように本格的な腕前を求めれば求めるほど、相当な労力と覚悟が必要でしょう。

簡単ではありませんが、プロ並みの技術をマスターするのは決して不可能なことではないので、ぜひ真摯に向き合ってみてください。

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2011年から自身が作曲をするインストゥルメンタルバンドでの活動を開始。全国のCDショップ、配信サイトでリリース、ならびに全国のみならずアジアでのライブを行う。2015年には大規模野外フェスでの出演、都内、関西圏での3000人規模のライブハウスでの出演も成功させる。

個人での活動では、国内外問わずアーティストへ作曲提供をしており、2017年、提供した楽曲がitunesでオリコン1位を記録。2019年には自身のバンド「World Maps」が、FUJI ROCK FESTIVALに出演。

SNSでも活動をしており、youtube上で5万人超の登録者がいる音楽チャンネル「Home Sessions」で演奏を始め、楽曲提供、アレンジを行なっている。
また、FM yokohamaにてパーソナリティとして番組を担当。歌うようなギタープレイに定評があり、現在も多数のフェス、ライブハウスで全国を周り、活躍中。

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