ギターテクニックを磨いてアコギの達人になる5つの方法

ギター初心者入門

2021/06/28

投稿者: 余 賢章

ギターテクニックを磨いてアコギの達人になる5つの方法

温かみのある音を出せるアコースティックギターには、ほかのギターにはないテクニックがたくさんあります。

それらのテクニックを磨けば、誰もが認めるアコギの達人になることも夢ではありません。

今回はアコギならではのギターテクニックやそのテクニックを磨く方法、アコギのギターテクニックが学べるスクールの選び方について解説します。

アコギならでは!5つのギターテクニック

アコギだからできるギターテクニックの種類を解説します。

まずはどんなテクニックがあるのか知っていきましょう。

1. スラム奏法

スラム奏法はギターのボディを打楽器のように叩いて、音を出すテクニックです。

アコースティックギターを演奏しているアーティストのライブなどで、ボディを手首や指先で叩いて音を出しているところを見たことがないでしょうか。

それがスラム奏法です。

リズムをキープしながら打楽器のように叩くのでテクニックが必要ですが、アコギの音との相性がいいので磨いておきたいテクニックのひとつです。

2. スラップ奏法

スラップ奏法とは、もともとベーシストが行っていた奏法で、弦に指を叩きつけたり、弦を引っ張ったりして演奏するテクニックです。

プロとして活躍しているギタリストにはこのスラップ奏法を取り入れている人もいますが、アコギでこのテクニックを使っている人はそこまで多くないため、できるようになれば周りの注目を集められるでしょう。

3. ナチュラルハーモニクス奏法

ポーンと響く高音を出すのがナチュラルハーモニクス奏法です。

フレットを左手の指で触れている状態でピックを使って弦を弾き、その瞬間に左手の指を離して音を出します。

同じようにポーンという高い音を出す奏法にタッピングハーモニクスという奏法があるのですが、こちらはフレットを右手で叩いて音を出すので強い音が生まれるのが特徴です。

ナチュラルハーモニクス奏法はアコギを使ってギターのみで音楽を表現するソロギターという演奏で使用されることが多いテクニックとなっています。

4. ハンマリング

ハンマーのように叩きつけることから名前がついたテクニックです。

ある音を鳴らしたらピッキングせず、すぐに指板上を叩きつけるようにして押さえ、そのまま次の音を出します。

ハンマリング・オンとも呼ばれるテクニックです。

ピックを使って弦を弾かずに音を出すので、丸みのある音が出せます。

5. ネイルアタック

右手の中指と薬指の爪を弦に勢いよく当てて、高い音域でパーカッションのような音を出せるテクニックです。

デコピンをするような要領で行うテクニックといわれており、うまく弾くことができれば「チャッ」というノイズのような音が出せます。

アコギのテクニックを磨く方法

ノートパソコンを見ながらの練習

前項で紹介したアコギのテクニックを磨く方法を、テクニックごとに見ていきましょう。

1. スラム奏法

スラム奏法のテクニックを磨くためには、サウンドホールの少し上を叩くのがポイントです。

叩き方は親指を当てるように叩く、中指と小指ですくうように叩く、手首と親指の中間あたりで叩くという方法があります。

スラム奏法のテクニックを磨くためには、初歩的ですが何度も叩いてみましょう。

ギターによって叩く強さと出る音には違いが生まれます。

何度も叩いてみて、ちょうどいい力加減を見つけてみましょう。

2. スラップ奏法

ファンクやロックの曲調に取り入れると効果的なスラップ奏法は、弦に指をぶつけたり引っ張って弾いたりすることで音を出します。

響きは打撃音のようになり、音に特徴が生まれるテクニックです。

スラップ奏法は指をぶつける方法と引っ張って弾く方法がありますが、ぶつけることをサムピングといいます。

親指の第一関節を弦にぶつけて、叩きつけたら瞬間的に離しましょう。

イメージ的にはスーパーボールを強く投げつけて跳ね返るようなイメージです。

引っ張って弾く方法はプリングといいます。

プリングは弦の下に指を入れ込んで引っ張って弾く方法です。

強く引っ張る必要はなく、輪ゴムくらいの弾力のものを引っ張って弾くことをイメージしてみてください。

3. ナチュラルハーモニクス奏法

ナチュラルハーモニクス奏法は、左指でフレットバーの上で優しく弦に触れ、右手で弦を弾いたほんの少し後に左指を弦から離します。

コツはなんといっても優しく弦に触れることです。

強く弦に触れると、ナチュラルハーモニクス奏法特有の柔らかいポワーンとした音が出ません。

できるだけ脱力してフワッと弦の上に羽を乗せるように指を乗せてみましょう。

弦を弾くと同時に指を離すと失敗しやすいので、弦を弾いてほんの少しあとに離すのがポイントです。

最初はタイミングが掴めないかもしれませんが、繰り返し練習して一番響くタイミングを見つけましょう。

4. ハンマリング

ハンマーのように弦を叩きつけて音を出すハンマリングですが、ポイントは弦を垂直に叩くイメージを持つことです。

斜めや横から叩いてしまうと、音程が不安定になって綺麗に音が出ないことがあります。

垂直に叩けば音程が崩れてしまうことを防げるので、何度も叩いてみて感覚を掴んでみましょう。

またハンマリングを意識しすぎるとリズムがずれてしまうこともあるので注意が必要です。

5. ネイルアタック

左手の中指と薬指の爪先を弦にぶつけるネイルアタックは、デコピンをイメージしましょう。

まず右手の中指と薬指を手のひらの中間くらいに引っ掛けるようにして折り曲げ、後の指はピンと伸ばします。

そのまま引っ掛けていた指を、勢いよく伸ばしたときに弦に爪先をぶつけましょう。

ネイルアタックをするときはどれくらいの音を出したいかによって使う指の本数を変えます。

主旋律などで強めの音を出したいときは2本、伴奏などで弱い音でアクセントをつけたいときは中指か薬指のどちらかを使ってネイルアタックします。

アコギのギターテクニックを学ぶスクール選び

アコースティックギターのレッスン

アコギのギターテクニックを学ぶためにスクールに通うなら、まずどんな講師が指導をしているのか調べてみましょう。

講師によってレッスンの仕方が異なるため、通える範囲にどんな講師がいるのかチェックすることは大切です。

そして特定のテクニックを学びたいのであれば、グループレッスンよりはプライベートレッスンの方がおすすめです。

グループレッスンは同じくらいのレベルの生徒が一緒になって練習するので、特定のテクニックだけ磨くことが難しい場合があります。

レッスン料や自宅・職場からの距離、口コミなどをチェックしていくつか気になるスクールを選んでみてください。

候補が2・3つに絞れたら体験レッスンを申し込みましょう。

ギターのレッスンは講師との相性がとても大切です。

高い入会金やレッスン料を払ったのに講師との相性が合わないことが後でわかったら思うように上達できません。

まずはいくつか体験レッスンを受けて、一番合う講師を見つけてみてください。

アコギ特有のテクニックを磨いてアコギマスターになろう

アコギにはアコギの特性を生かしたテクニックがたくさんあります。

今回は5つ紹介しましたが、さまざまな奏法やテクニックを使いこなせるようになれば、今よりもアコギの腕前が上がって周囲の人も驚くはずです。

感覚的なテクニックも多いので、感覚を掴むまで諦めずに繰り返し練習してみましょう。

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2011年から自身が作曲をするインストゥルメンタルバンドでの活動を開始。全国のCDショップ、配信サイトでリリース、ならびに全国のみならずアジアでのライブを行う。2015年には大規模野外フェスでの出演、都内、関西圏での3000人規模のライブハウスでの出演も成功させる。

個人での活動では、国内外問わずアーティストへ作曲提供をしており、2017年、提供した楽曲がitunesでオリコン1位を記録。2019年には自身のバンド「World Maps」が、FUJI ROCK FESTIVALに出演。

SNSでも活動をしており、youtube上で5万人超の登録者がいる音楽チャンネル「Home Sessions」で演奏を始め、楽曲提供、アレンジを行なっている。
また、FM yokohamaにてパーソナリティとして番組を担当。歌うようなギタープレイに定評があり、現在も多数のフェス、ライブハウスで全国を周り、活躍中。

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