声優になるために必要なボイトレとは?メリットや注意点も解説

ボイストレーニング

2025/11/30

投稿者: 河野ひかり

声優になるために必要なボイトレとは?メリットや注意点も解説

声優を目指している方のなかには、ボイトレをやってみるべきか迷っている方もいるのではないでしょうか。ボイトレは発声の基礎となり、声の安定感や表現力も高められるので、取り入れることをおすすめします。

本記事では、声優になるために必要なボイトレを詳しく解説します。また、ボイトレをするメリットや注意点も紹介します。

声優を目指している方や効率よくスキルアップしたい方は、ぜひ参考にしてください。

声優になるためにボイトレが必要な理由

声優業界は競争が激しく、活躍するためにはほかの応募者との差別化が重要です。ボイトレで歌唱力を身につけることは声優としての強みとなり、活躍の幅を広げられます。

さらに、ボイトレには単に歌を上達させるだけでなく、発声の基礎を強化し、声の安定感や表現力を高める効果も期待できます。正しい発声や呼吸法を習得することで、長時間の収録でも疲れにくくなり、演技力の向上につながる点も魅力です。

話すときと歌うときに使う筋肉は共通しているため、声優を目指すならボイトレを取り入れるのがおすすめです。

声優を目指す方がボイトレをするメリット

ここでは、声優志望の方がボイトレをするメリットを4つ紹介します。

  • 喉への負担を軽減できる
  • 表現力の幅が広がる
  • 声量が増して声が安定する
  • 自信を持てるようになる

どのようなメリットがあるのか詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

喉への負担を軽減できる

ボイトレを継続すると正しい発声法を身につけられるため、喉に余計な負担をかけずに声を出せるようになります。無理な力みや喉だけを使った発声を改善できるため、長時間の収録や歌唱でも疲れにくくなるでしょう。

歌うとすぐに喉が痛くなる方にも、ボイトレはおすすめです。声優として長く活動するためにも、ボイトレを取り入れて正しい発声を目指しましょう。

表現力の幅が広がる

声優に求められる表現力の幅を広げられる点も、ボイトレをするメリットです。声の強弱やリズムの変化、声色の使い分けを学ぶことで、より豊かな感情を表現できます。

これにより演技に説得力が生まれ、キャラクターの個性を際立たせることにもつながります。また、歌唱力の向上も目指せるため、声優として歌の仕事に挑戦する際にも役立つでしょう。

声量が増して声が安定する

ボイトレを継続すると、声量が増して安定した声を出せるようになります。特に、腹式呼吸を習得すると横隔膜が鍛えられて、力強い声や透明感のある声が出しやすくなります。

さらに、声の安定性が増すことで長時間話しても疲れにくく、音程のコントロールがしやすくなる点も特徴です。継続的にボイトレをおこなうことで「以前よりも声がしっかり届くようになった」と実感できるでしょう。

自信を持てるようになる

ボイトレを通じて自分の声に対する理解が深まると、自信を持って声を出せるようになります。発声練習を重ねることで声の質が向上し、自分の声が好きになったと感じる瞬間も増えるでしょう。

自信を持って声を出せるようになると、歌やセリフにも説得力が増し、聞き手に好印象を与えられます。自信を持つことはオーディションや本番でのパフォーマンス向上にもつながるため、声優を目指す方には大きなメリットです。

声優になりたい方向け!自宅でできるボイトレ3選

次に、声優になりたい方向けにおすすめのボイトレを3つ紹介します。

  • 腹式呼吸
  • ロングトーン
  • リップロール

どの方法も自宅で簡単にできるため、ぜひ実践してみてください。

1. 腹式呼吸

腹式呼吸は発声の土台となるため、声優を目指すなら習得する必要があります。胸ではなくお腹で呼吸し、息を吸うときにお腹を膨らませて、吐くときにへこませるのが基本です。

お腹をへこませてから息を吐いていくことが腹式呼吸だと思ってしまうのは誤解です。息を吐くとお腹がついてくるようにへこんでいく、というのが自然な動きです。息を吐いたときにみぞおちなどが力んで吐くことを妨げていないかを目で確認したり、触ったりして確かめてみましょう。

腹式呼吸を身につけることで、リラックスした状態で発声できるようになります。さらに、息が長く続くため、安定した声を出しやすくなる点もメリットです。腹式呼吸を習得しておくことで声の安定感が増し、演技や長時間の収録でも疲れにくくなるでしょう。

2. ロングトーン

ロングトーンは、安定した声を持続的に出すためのトレーニングです。息を吸い、「ウーーー」「ハーーー」などの音を一定の高さで長く出すことで、発声の安定感を向上させます。

さらに、長く息を吐くことで体力がつき、大声を出すシーンでも最後まで声を維持できます。ロングトーンを練習する際は、音程がブレないように慎重に声を出すことが大切です。

声優として長セリフを話す際にも役立つトレーニングなので、日常的に取り入れるとよいでしょう。

3. リップロール

リップロールは、唇を閉じた状態でブルブルと振動させる発声トレーニングです。まずは体全体をリラックスさせ、余計な力を抜いた状態でおこなうことが大切です。

リップロールをしながら音程を変化させることで、声帯の柔軟性を高め、音程調節の感覚を養えます。ほかにも、息を長持ちさせることや響きを継続させること、音の粒を揃えることなど、リップロール1つで鍛えられることはさまざまあります。

発声のウォーミングアップとしても効果的なため、ボイトレの最初に取り入れるのがおすすめです。音程を上下しながら往復するように練習してみてください。

ボイトレする際の注意点

ボイストレーニングを始める前に知っておきたい3つの注意点を紹介します。

  • 週2~3日のボイトレを継続する
  • ウォーミングアップをおこなう
  • 自分流にアレンジしない

間違った方法で練習するとなかなか上達しません。これからボイトレを始める方は、ぜひ参考にしてください。

週2~3日のボイトレを継続する

ボイトレは短期間で上達するものではないため、週2~3日程度の継続的な練習が大切です。コンスタントに練習を続けることで声帯の筋肉が鍛えられ、柔軟性や強さを維持できます。

プロの方などは毎日トレーニングをしている場合もありますが、慣れていない方が毎日やると、逆に喉に負担をかける場合もあるので注意しましょう。

一方で、練習をしない期間が続くと声のコンディションが悪くなりやすく、元の状態に戻すために時間がかかることもあります。声帯に負担をかけないためにも、1回の練習時間は15分〜30分程度を目安にし、無理なくボイトレを続けることが上達への近道です。

ウォーミングアップをおこなう

ボイトレを始める前にウォーミングアップをすることで、声帯や喉の筋肉をほぐし、声の出しやすさや安定性を向上できます。いきなり負荷をかけると喉を傷める原因にもなるため、発声練習の前に必ずおこないましょう。

ウォーミングアップにはハミングや喉のマッサージ、発声練習などを10分程度おこなうのが効果的です。正しい準備をすることでスムーズに声を出しやすくなり、ボイトレの効果も高まります。

自分流にアレンジしない

ボイトレは自己流でアレンジせず、正しい方法で練習することが大切です。特に独学の場合、間違った発声法を身につけるリスクがあり、上達を妨げることもあります。また、間違った発声を続けると喉を傷めたり、出したい声が出せなくなったりする可能性もあるので注意しましょう。

確実に成果を出したいならボイトレ教室に通い、プロの指導を受けるのがおすすめです。正しい練習を積み重ねることで、理想の声へと着実に近づけます。

声優・ボイトレに関するよくある質問

最後に声優・ボイトレに関するよくある質問に回答します。独学で声優を目指す方や社会人から声優を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

社会人でも学べる声優スクールはある?

全国には社会人でも通える声優スクールが多数あります。声優スクールのなかでも、養成所や専門学校、ボイトレ教室について特徴を紹介します。

種類 特徴
養成所 ・声優事務所が運営するスクール
・養成所に入るとプロダクションに入るためのオーディションを受けられる
・入所オーディションに合格する必要があるため経験者向け
専門学校 ・未経験でもプロを目指しやすい
・全日制や夜間コースなどのコースがある
・養成所よりも学費が高くなる
ボイトレ教室 ・レッスン回数や時間を選べるため、働きながら練習したい方向け
・養成所や専門学校よりも費用を抑えられる

 

それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのがおすすめです。

家でボイトレは恥ずかしい、大きな声を出せない場合はどうすればいい?

家でボイトレするのが恥ずかしかったり、構造上大きな声を出せなかったりする場合は、防音対策をして安心できる環境を整えるのがおすすめです。厚手のカーテンや遮音シート、防音壁などを活用すると外に漏れる音を軽減できます。

最近は、部屋に後から設置できる簡易的な防音室も販売されているので、設置条件が整うようであれば検討してみてもよいでしょう。

それでも家で練習するのが難しい場合は、カラオケルームや車の中など、人目を気にせず声を出せる場所を探すのも1つの方法です。状況に合わせて適切な練習場所を見つけて、ボイトレを継続しましょう。

声優は独学でも目指せる?

声優を独学で目指すのは非常に難しいのが現実です。自己流のトレーニングでは間違いに気づきにくく、知らないうちに悪い癖がついてしまう可能性があります。声優を目指すなら客観的な視点で指導を受け、適切なフィードバックをもらうことが重要です。

また、独学の場合、応募できるオーディションが限られるという問題もあります。養成所や専門学校に通っていない人でも応募できる一般公募のオーディションもあるものの、養成所や専門学校でスキルを磨いているライバルを抑えて合格する必要があります。

独学で挑む場合は、相当の覚悟と努力が求められるでしょう。

声優を目指す方にはBeeボーカルスクールがおすすめ!

本記事では声優を目指す方向けにおすすめのボイトレを紹介しました。どれもスキマ時間で簡単に取り入れられるトレーニングなので、ぜひ実践してみてください。

ボイトレで効率よく上達するためには、正しい方法でトレーニングすることが大切です。また、声優は人気の職業のため、プロを目指すなら養成所やボイトレ教室に通うことも検討しましょう。

全国にさまざまなスクールがありますが、マンツーマンレッスンで効率よく上達したい方には、Beeボーカルスクールがおすすめです。あなたのレベルや目的に合わせた指導をプロから受けられます。

45分の無料体験レッスンも実施しているので、ぜひ活用して日々のトレーニングに役立ててください。

   
大阪出身。ビジュアルアーツ専門学校音響芸術学科卒業。

専門学校では、ボイストレーニングのベースとなる音楽理論、作曲理論、楽曲アレンジ、歌の伴奏等で必要なピアノのアレンジ、コードワークなど主に学ぶ。

卒業後、ボイストレーナーとして突き詰めるため、各分野のエキスパートに師事。並行して、ミュージシャンとしても本格始動。舞台やCM・テレビ番組などに楽曲を提供する一方、ボイストレーナーとして大手音楽スクールでレッスンを始める。テレビ番組にもボイストレーナーとして多数出演。
(ピアノ講師としてテレビ番組「お願い!ランキング」にも出演)

主な指導対象生徒は、大手事務所所属アイドル、俳優、舞台役者、声優、タレント、モデル、シンガー、バンドボーカリストから、保育士、僧侶、講演家、学者まで多岐に渡る。

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