話すのが下手・苦手な人がすぐにできる対処法5選!原因やおすすめ本も紹介

2025/09/24

投稿者: 河野ひかり

話すのが下手・苦手な人がすぐにできる対処法5選!原因やおすすめ本も紹介

日常生活や仕事などで、うまく話せないとお悩みの人も多いのではないでしょうか。

実は、話すのが下手な人や苦手な人にはいくつか共通する原因があります。円滑にコミュニケーションを取るためには原因を理解し、効果的な対処法を取り入れることが大切です。

本記事では、話すのが下手・苦手な人がすぐにできる対処法5選を解説します。また、原因やおすすめ本についても紹介します。

周囲の人とスムーズにコミュニケーションを取りたい人は、ぜひ参考にしてください。

話すのが下手・苦手な人の特徴

自分の意見を伝えられない、相手の気持ちを考えすぎるなど、話すことに抵抗を感じる人は少なくありません。

まずは、話すのが下手・苦手な人の特徴を紹介します。

  • 繊細
  • マイナス思考
  • 慎重
  • 人見知り

性格だけでなく、これまで過ごしてきた環境が「話すことへの苦手意識」に影響している場合もあります。過去にとらわれすぎずに、成功体験をコツコツ積み重ねることが話し上手になるポイントです。

話すのが下手・苦手な原因とは?

話すのが下手・苦手な人にはいくつか原因があります。ここでは、その原因を4つに分けて紹介します。

  • 会話する機会が少ない
  • 自分に自信がない
  • 周囲の反応を気にしすぎている
  • 過去にトラウマがある

原因を理解することで、改善への第一歩が踏み出せるでしょう。

会話する機会が少ない

普段から話す機会が少ない人ほど、会話に対して苦手意識を持ちやすいといわれています。

さまざまな会話に対応できる人は、会話の経験が多く、あらゆる会話パターンを想定できるため、自信を持って話せる傾向にあります。

話題の出し方やリアクションの取り方は、何度も会話をすることで身につくものです。一人で過ごす時間が多い人や、会話の機会が少ない仕事をしている人などは、まずは意識的に人と関わるようにしましょう。

自分に自信がない

自尊心が低い人は、自分自身や発言に自信が持てず、口下手の原因になることがあります。

「悪い印象を与えてしまうかも」「自分は発言しないほうがいい」などと、マイナスな方向に捉えてしまうことが特徴です。

その結果、人と接すること自体が億劫になり、なかなか人に本音が言えなくなるという場合もあります。

周囲の反応を気にしすぎている

会話しているときの人の反応や態度を気にしすぎると、徐々に人と接すること自体が苦痛になってきてしまいます。

相手に配慮する気持ちは大切ですが、相手の反応を過剰に気にすると、うまく言葉が出なくなる原因にもつながります。お天気のような簡単な会話からでも話してみるとよいかもしれません。

最初は相手の反応がよくなかったとしても、話しているうちにのってきてくれることもあります。特に、「そんなに気を遣わなくてもいいよ」と言われたことがある人は、まずは会話を楽しむことに集中するのがおすすめです。

過去にトラウマがある

話すのが下手・苦手な人は、過去にうまく話せなかったり、失敗を指摘されたりした経験がトラウマになっている場合もあります。

「うまく話さないといけない」「失敗できない」という気持ちがプレッシャーとなり、余計に話せない結果につながります。

また、裏切られた経験や仲間外れにされた経験など、人間関係に関するトラウマも口下手になる原因の1つです。このような人は警戒心が強く、人に本音を話せなくなることがあります。

即実践できる!話すのが下手・苦手な人の対処法5選

話すことに対する苦手意識はすぐに消えるものではありませんが、対処法はいくつかあります。ここでは、話すのが下手・苦手な人が即実践できる対処法を5つ紹介します。

  1. 少人数で話すことに慣れる
  2. 身振り手振りを交える
  3. リアクションのバリエーションを増やす
  4. 相手の話に耳を傾ける
  5. 話す内容をまとめておく

実践できそうなものがあれば、日常生活に取り入れてみてください。

1. 少人数で話すことに慣れる

話すのが下手・苦手な人は、まずは大人数の場ではなく、少人数やマンツーマンで会話する機会を作ってみるのがおすすめです。

人と会話する機会を増やすことで、人からのリアクションやそれに対しての反応の仕方などを身をもって経験できます。自分に自信がない人も会話する機会を増やすと、徐々に会話を楽しむ余裕が生まれてくるでしょう。

まずはマンツーマンや少人数の集まりに参加し、慣れてきたら大人数の場にも挑戦するといった形で不安が少ないものから進めてみましょう。

2. 身振り手振りを交える

会話の補助的動作として、身振り手振りを加えるのも1つの方法です。特に伝えたい重要な話をする際に、身振り手振りをうまく交えて話すと相手の印象にも残りやすくなるでしょう。

たとえば、3つのポイントを伝える際に3本の指を立てる、1つずつ指を折り数えながら説明するといった方法があります。

今まで試したことがない人は、急におこなおうとすると焦ってしまうかもしれませんが、ゆっくり話しながら手や指を使うと落ち着いて伝えやすいでしょう。

3. リアクションのバリエーションを増やす

話すのが下手・苦手な人は、まずは相手の会話を盛り上げるためにリアクション相づちのバリエーションを増やしてみましょう。無自覚の場合もありますが、人目が気になることが影響して、簡単な相づちになったり、うまく反応できなかったりする人もいます。

自分の話し方を変えていくのはなかなかハードルが高いと感じる場合は、「いいですね!」「おぉー!」「本当ですか!?」と共感したり驚いたり、感情をのせることから始めてみましょう

より効果的なのは、「感嘆詞+共感(尊敬)の言葉」という組み合わせです。この組み合わせだと、相手がどんな立場の人でも使えますし、「えー!楽しみですね!」「わぁ!素敵ですね!」などと、感情と一緒に自分の気持ちを言葉で伝えられるので、より相手に好印象を持ってもらいやすくなります。

相づちやリアクションは、相手に聞いていることをアピールするための方法です。相手の会話の内容に合わせて相づちのペースやリアクションの取り方を変えることで、相手も安心感を持って話せるでしょう。きっとこちらからも話しやすい雰囲気にできますよ

4. 相手の話に耳を傾ける

ここまで自分が話すことに重きを置いてきましたが、話すことに苦手意識がある人は、無理に話し上手になろうとするのではなく、聞き上手を目指すのも1つの方法です。

自分が話をしようと意識しすぎると、相手の話に耳を傾けることが難しくなる場合もあるからです。そのためにも、まずは先ほどの相づちやリアクションを交えながら相手の話をしっかり聞くことが大切です。

これができると自然に聞き上手になり、相手にもコミュニケーションを取れていると思ってもらいやすくなります。その結果、無理に話さなくても大丈夫と思えるようになります。

5. 話す内容をまとめておく

いざ会話するとなると「何を話せばいいかわからない」と迷う場合は、あらかじめ話す内容をまとめておきましょう。

自分の趣味や好きなものの話など、自分が得意なパターンをいくつか持っておくと安心です。

事前に話すテーマが決まっている場合は、話す順番や伝えたい内容まで軽くまとめておくとスムーズに伝えられるでしょう。その際は、「相手にわかりやすく伝えるためにはどうすればよいか」といった視点で考えることがおすすめです。

話すのが下手・苦手な人の長所

話すのが下手・苦手であることを欠点だと考えてしまうかもしれませんが、必ずしも欠点とは限りません。実は、話し下手な人には独自の魅力や強みが隠れています。

ここでは、話すのが下手・苦手な人の長所を3つ紹介します。

  • 聞き上手になれる
  • 失言が少ない
  • 集中力が優れている

ネガティブな側面は上記の方法で上手く付き合いつつ、ポジティブな側面は自分の武器として磨いていきましょう。

聞き上手になれる

話すのが下手・苦手な人は自分から多く話さないため、聞き上手になれます。

多くの場合、相手の話をよく聞き、嫌がられない会話の内容や話すタイミングを考えています。人は話を聞いてもらうと心地よさを感じるため、相手との関係構築にも有効です。

話すのが好きな人が集まると会話が活発になり、場が盛り上がります。会話に苦手意識があるなら、話すのが好きな人の聞き役に回ることで「あなたに話を聞いてもらいたい」と思ってもらえるでしょう。

失言が少ない

口下手な人は一言一言を慎重に選んで発言するため、失言が少ないことも特徴です。たとえば、会議で必要なことだけを簡潔に伝えられると、同僚や上司からも評価されやすくなります。

また、顧客と会話する際に余計なことを言わず、相手の知りたい情報だけを伝えられると、信頼も得やすくなるでしょう。

このように、特にビジネスの場では無駄のないコミュニケーションが大きな武器となります。

集中力が優れている

話すのが下手・苦手な人は、日常的な雑談や人とのやりとりが少ない分、1つの物事に集中できる点が強みです。

静かに淡々と仕事に集中できるため、周囲から頼りになる存在として見られることもあるでしょう。

上司との余計な会話も少なく、仕事を的確にこなせる点が魅力です。細かい分析や計算など、集中力が求められる職場では特に実力を発揮しやすいでしょう。

話すのが下手・苦手な人におすすめの本3選

話すことに苦手意識のある人のなかには、本を読んで知識をインプットしたいと考える人もいるでしょう。

そこで、話すのが下手・苦手な人におすすめの本を3冊紹介します。会話の練習をしながら、通勤や寝る前のスキマ時間を利用して会話のスキルを高めましょう。

1. 口ベタな人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む!話し方のコツ大全|青木源太

口ベタな人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む!話し方のコツ大全

出典:宝島社

フリーアナウンサーの青木源太さんが、会話が弾む87個のコツを具体例を交えながら丁寧に紹介している本です。日本テレビ時代に得た経験やエピソードなどがふんだんに盛り込まれています。

また、日常生活で使える会話のコツや相手に伝える方法が書かれており、本を読んだあとすぐに実践できますさまざまなシチュエーションで相手に合う話し方のコツを学びたい人におすすめです。

2. 「言いづらいこと」を、サラリと伝える技術|稲垣陽子

「言いづらいこと」を、サラリと伝える技術

出典:三笠書房

職場で言いづらいことをきちんと伝えて、良好な人間関係を保つためのコツが書かれています。言いたいことが言えない状態を放置していると状況が悪化し、ストレスも増えるばかりでしょう。

稲垣陽子さんは、20年以上クライアントの組織の中に入り、リーダー育成やコミュニケーション力の向上に携わった経験のある人です。本著では、相手にきちんと言いたいことを伝えて、自分自身も成長するための方法が学べます

3. 博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本|ひきたよしあき

博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本

出典:大和出版

本著は、5日という短期間で思いを言葉にする力を養えます。話すことに苦手意識を持っている人にとって、思いをスムーズに言葉にするのは簡単ではないかもしれません。

本の内容を参考にして自分の思いを言葉にできれば、仕事に限らずあらゆる場面で自信を持って表現できます。ボキャブラリーを増やす方法や予期せぬ質問に慌てずに答える方法など、実践的な内容を知りたい人におすすめです。

話すのが下手・苦手な人のよくある質問

ここでは、話すのが下手・苦手だと感じる人のよくある質問に回答します。

  • 頭ではわかっていても言葉が出ないのはなぜ?
  • 口下手な人は頭の回転が悪い?
  • 話すのが下手・苦手な人におすすめの仕事は?

話すことに苦手意識がある人は、ぜひ最後までお読みください。

頭ではわかっていても言葉が出ないのはなぜ?

頭ではわかっていても言葉が出ない原因はいくつか考えられます。

  1. 相手に気を遣いすぎている
  2. 固定観念に縛られている
  3. 失敗して自信がない
  4. 思考が言語化されるまでに時間がかかる

1~3については、相手の細かい仕草や態度などを気にしたり、変な気負いが出てしまったりすると言葉が出にくくなります。この状態を解決するためには、普段から自分の考えを言葉にする習慣を作ることが大切です。

コミュニケーションは「人と人」ですので、実際に会話してみないとわからないことや学べないことがたくさんあります。また、周りと比べるのではなく、今の自分にできることをする意識を持つと話しやすくなるでしょう。

4については、普段から思いが上手く言葉にならない人は感じやすいかもしれません。その場で即座に対応しなくてはいけないと思うと、焦りなどから頭がグチャグチャになってしまうかもしれませんが、それだけ思慮深いともいえます。

可能ならいったん時間を開けて、文章で伝えたり、まとめてから話したりするという方法も手助けになるかもしれません

口下手な人は頭の回転が悪い?

口下手な人は、単に頭の回転のよさという能力の問題だけではありません。嫌われることに対しての不安や言葉を選びすぎることなども、口下手になる原因の1つです。

また、自分の性格も関係するといわれています。繊細・人見知りの人は、話すことに抵抗を感じやすく、口下手にもなりやすいでしょう。

口下手は必ずしも頭の回転が悪いわけではなく、訓練をすることで徐々に改善できます。

話すのが下手・苦手な人におすすめの仕事は?

話すことに苦手意識のある人は、コミュニケーションが少なくても成り立つ仕事がおすすめです。具体的な仕事の例を以下にまとめました。

  • 工場・倉庫での作業
  • ドライバー
  • エンジニア・プログラマー
  • 一般事務

人と関わる機会が少なく、淡々と作業できる仕事であれば、集中力が高いという強みを発揮できるでしょう。

また、近年ではリモートワークができる職場も増えてきています。人との会話を最低限にしたい場合は、リモートワーク可能な職場への就職もおすすめです。

話し方を改善するならBeeボイストレーニングスクールがおすすめ!

本記事では、話すのが下手・苦手な人がすぐにできる対処法5選を紹介しました。話すことに苦手意識がある人は、まずは少人数の場で会話の練習をし、場数を踏むことが大切です。

また、無理に話し上手になろうとするのではなく、相手の話に耳を傾けて聞くことを意識すると、スムーズな会話がしやすくなるでしょう。

それでも苦手意識が取れない人は、Beeボイストレーニングスクールで話し方の練習をするのがおすすめです。発声や滑舌の練習から実践練習まで、プロの講師の見本を見ながら練習できます。

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大阪出身。ビジュアルアーツ専門学校音響芸術学科卒業。

専門学校では、ボイストレーニングのベースとなる音楽理論、作曲理論、楽曲アレンジ、歌の伴奏等で必要なピアノのアレンジ、コードワークなど主に学ぶ。

卒業後、ボイストレーナーとして突き詰めるため、各分野のエキスパートに師事。並行して、ミュージシャンとしても本格始動。舞台やCM・テレビ番組などに楽曲を提供する一方、ボイストレーナーとして大手音楽スクールでレッスンを始める。テレビ番組にもボイストレーナーとして多数出演。
(ピアノ講師としてテレビ番組「お願い!ランキング」にも出演)

主な指導対象生徒は、大手事務所所属アイドル、俳優、舞台役者、声優、タレント、モデル、シンガー、バンドボーカリストから、保育士、僧侶、講演家、学者まで多岐に渡る。

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