ナレーターになるにはどうすればいい?4つの方法や仕事内容・年収も紹介

その他コラム

2025/10/31

投稿者: Beevocalschool

ナレーターになるにはどうすればいい?4つの方法や仕事内容・年収も紹介

ナレーターは声を通じて情報や物語を伝える人気の職業です。テレビやラジオ、イベントなど活躍の幅も広く、ナレーターになるための具体的な方法を知りたい方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ナレーターになるための4つの方法を紹介します。また、仕事内容や年収の相場、必要なスキルもお伝えします。ナレーターの仕事に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

ナレーターの仕事内容・年収

ここでは、ナレーターの仕事内容や年収について解説します。ナレーターはどのような場面で活躍できるのか、また、報酬の目安を知りたい方はチェックしてください。

ナレーターの仕事内容

ナレーターは、ニュースや広告、テレビやラジオなどの原稿を読み上げ、情報を届ける仕事です。具体的な仕事内容は現場によって異なりますが、声を活かして聞き手を引き込む表現力が求められます。

ナレーターの仕事は幅広く、以下のようにさまざまな場面で活躍します。

  • テレビやラジオのCM・番組ナレーション
  • 施設や交通機関などの放送
  • 音声教材の制作
  • 企業用映像
  • Youtube動画のナレーション

単に情報を伝えるだけではなく、作品や場の世界観を深く理解し、声を通じて人の感性に訴えかけることが大切です。

ナレーターの収入

ナレーターの報酬は、仕事内容や経験によって大きく異なります。新人のナレーターの場合、1本の案件の報酬は数千円ほどといわれており、年収は100万円〜300万円ほどが一般的です。そのため、ほかのアルバイトをしながら生計を立てている方も多いのが現状です。

一方でラジオやテレビ番組の案件では、1本あたり8万円〜10万円が相場で、ベテランになるとそれ以上の報酬を得る場合もあります。特に人気の高いナレーターは、仕事量や需要に応じて年収も上がり、桁違いの収入を得ることも珍しくありません。

ナレーターになるには?4つの方法を解説

次に、ナレーターになるための4つの方法を紹介します。

  1. 専門学校・養成所に通う
  2. 事務所に所属する
  3. オーディションに応募する
  4. ボイトレ教室に通う

どの方法が適しているかは、ライフスタイルや現在のスキルレベルによって異なります。ナレーターを目指す方は、自分に最適な方法を見つけるための参考にしてください。

1. 専門学校・養成所に通う

ナレーターに必須の資格はありませんが、発声や滑舌の基礎、表現力などのスキルを身につける必要があります。独学で学ぶことも可能ですが、ナレーターを目指す多くの方は専門学校や養成所に通い、スキルを磨いています。

それ以外に、専門学校や養成所は、事務所に入るために入所する場所、という見方もあります。大手老舗の事務所に入るためには、その事務所が持っている養成所に入所する、多くのナレーターを輩出している養成所に通う、などが第一関門になっていることも少なくありません。

専門学校や養成所では、必要なスキルやマインドなどを一から丁寧に学べます。全日制の学校だけではなく夜間の学校などもあるので、自分のライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

2. 事務所に所属する

ナレーターは、声優や芸能の事務所に所属して、案件を受けるのが一般的です。フリーランスでも活動はできますが、事務所のサポートがないため自分で仕事に応募する必要があります。

まったくの未経験からでも企業から案件をもらえる場合もあるかもしれません。ですが、SNS上でバズった経験がある、フォロワー数が相当数である、企業からスカウトされた経験があるなど、何かブランドを持っていなければフリーランスで仕事を取っていくのは厳しいでしょう。

また、事務所にもさまざまな種類があります。映画やテレビなど、仕事をしたいジャンルに合わせて事務所を選ぶのがおすすめです。事務所に所属した後は、オファーされた案件を受けたり、オーディションを受けたりして案件が決まります。

3. オーディションに応募する

一般公募のオーディションに応募する方法もあります。事務所に所属していなくても受けられるオーディションもあるので、気になるものがあればチャレンジしましょう。ただし、多くのライバルが専門学校や養成所で学んでいるため、未経験での合格は難しいことが予想されます。

また、オーディションサイトに載っている案件には、事務所の新人募集を兼ねた新人発掘オーディションと、一般の方と事務所に所属している方の両方を募集しているオーディションとがあります。後者の場合は、より狭き門となるでしょう。

それ以外に、クラウドソーシングや求人サイトでナレーターを募集している場合もあります。さまざまな媒体を活用して案件獲得を目指しましょう。

4. ボイトレ教室に通う

ボイトレ教室に通い、基礎スキルを身につけてナレーターを目指す道もあります。未経験の方でも始めやすく、自分のレベルに合わせたレッスンが受けられる点が特徴です。

継続的に何年も通えるかが不安、費用面の負担が大きいなど、いきなり専門学校・養成所に入るのはハードルが高いと感じる方は、まずはボイトレ教室でのレッスンを検討しましょう。

そこでレッスンを進めていくうちに、「やっぱりナレーターとして働きたい!」という気持ちが固まったら、そこから事務所や養成所への入所を考えても遅くありません。

また、事務所に所属していても、個人のスキルアップのためにボイトレに通う方もいます。事務所や養成所では、レッスンはあったとしても、基礎はできていて当たり前という前提で始まります。入所した時点で基礎力に不安があるとなかなか案件獲得につながらないため、自主的にボイトレに通うのです。

さまざまなボイトレ教室がありますが、完全マンツーマンで早く上達したい方は、Beeボイストレーニングスクールがおすすめです。ナレーター&アナウンサーコースがあり、原稿読みやオーディション対策まで網羅できます。

▼Beeボイストレーニングスクール
https://www.bee-music.jp/voice/cource/announcer.html

ナレーターになるために必要なスキル

ナレーターは声だけで物語や情報を伝える職業で、さまざまなスキルが求められます。ここでは、特に必要な5つのスキルを紹介します。

  • 発声・滑舌の基礎
  • 表現力
  • 読解力・理解力
  • 柔軟性
  • コミュニケーション能力

ナレーターの仕事に興味のある方は、どのようなスキルが必要なのか参考にしてください。

発声・滑舌の基礎

ナレーターは、正しく聞き取りやすい声で物語や情報を伝えることが基本です。発声・滑舌が悪いと聞き手に内容が伝わらず、作品にも影響を与えます。

そのため、ナレーターを目指すなら発声・滑舌の基礎が欠かせません。長時間でも話せる基礎力・持久力を向上させ、滑舌や言葉のアクセントを正しく練習することが大切です。

普段の会話では気にならなかった滑舌も、音声を録音してみたり、実際にマイクを通してみたり、原稿を長時間読んでみると、舌のもたつきを感じる方もいます。これらのスキルは独学でも学べますが、専門学校や養成所などに通ってレッスンを受けることがおすすめです。

表現力

ナレーターには作品に合わせて表現方法や演技の仕方を柔軟に変えるスキルが求められます。与えられた台本を読むだけでは、作品の世界観を視聴者に伝えることは難しいでしょう。

また、ナレーターが活躍できる場所は多岐にわたるため、その状況に適した声のトーンや抑揚を使い分けることが重要です。相手に伝わりやすい話し方ができるようになると、ナレーターとしての信頼感を高められます。

読解力・理解力

原稿を読み解く読解力や、文章の意図を理解する力もナレーターに必要なスキルです。原稿の文章から雰囲気やニュアンスを読み取り、それに合った表現をすることが求められます。

たとえば、悲しいシーンで明るい表現をすれば、作品の世界観が台無しになるでしょう。文章の意図を深く理解すれば、聞き手に物語の魅力を最大限伝えられます。読解力や理解力は、日頃から多様なジャンルの文章に触れることで向上します。

ただし、上記の表現について、ナレーションでは視聴者にわかりやすくするために雰囲気に添いますが、声優や舞台などの表現になってくるとむしろ複雑な感情表現として使う場合もあるため、一概にはいえないということもお伝えしておきます。

柔軟性

ナレーターの現場では、プロデューサーから伝え方や表現方法について具体的な要望が出ることも少なくありません。その際に的確に対応し、要求に応じて表現を調整する柔軟性が必要です。

これはエンタメの現場に共通していることですが、最初はちょっとオーバーめに表現をして、指示をもらったら少しずつ削っていく、というような調整ができるとよいでしょう。最初から表現が弱いと、「この人の表現力の限界はここなんだな」と判断されることもあるからです。

想定外の変更にも柔軟に対応する姿勢は、作品の質を高めるためにも重要です。プロのナレーターとして活躍したい方は、自分の声や演技を自在に変えられるように練習を重ねましょう。

コミュニケーション能力

ナレーターは1人で完結する仕事ではなく、クライアントやプロデューサー、ディレクターなどと一緒に作品を作り上げます。円滑に仕事を進めるためには、コミュニケーション能力が必要です。

特にオーディションでは声の表現力だけではなく、人柄も重視されることがあります。自分の魅力を知ってほしいと発信するのも大切ですが、主張の強さがむしろ逆の判断につながることもあるので、チームとしての立ち位置を考えて動きましょう。

相手の指示を的確に理解し、自分の声で表現することでナレーターとしても活躍の幅が広がるでしょう。

ナレーターに向いている人

次に、ナレーターに向いている人の特徴を紹介します。具体的には以下のとおりです。

  • 文章を読む・朗読が好き
  • 人と話すのが好き
  • 自己表現が得意コミュニケーション能力が高い

ナレーターは用意された原稿を読むことが仕事です。そのため、文章を読むことや朗読が好きな方にとってはぴったりの仕事でしょう。

また、見ている方を作品の世界観に引き込むための表現が大切です。オーディションで自分をアピールするためにも、自己表現が得意な方はナレーターに向いています。

「ナレーターになるには」に関するよくある質問

最後に「ナレーターになるには」に関するよくある質問に回答します。声優やアナウンサーとの違い、オーディションについて詳しく知りたい方は参考にしてください。

声優とナレーターの違いは?

声優もナレーターも自分の声を使って仕事をしますが、求められる役割が異なります。声優はアニメや映画、ドラマCDなどのキャラクターを演じるため、キャラクターに合わせて声色を臨機応変に変化させられるスキルや、複雑で細かい感情の機微を形にできる、繊細で幅広い表現力が必要です。

一方で、ナレーターはテレビやラジオ番組などで説明や案内を担当します。キャラクターではなく番組の世界観に合わせて視聴者にわかりやすく伝えることが重要になります。

原稿を受け取ったら素早く作品や番組の雰囲気を読み解く読解力や、視聴者に臨場感を感じさせる表現力が求められます。

ナレーターとアナウンサーの違いは?

ナレーターは事前収録された音声を使用し、アナウンサーは現場での生放送に対応する傾向があります。アナウンサーはテレビやリポート、インタビューなどでスムーズに進行し、情報を正確に伝える役割を果たします。アナウンサーは視聴者と中継場所との仲介役のイメージです。

一方で、ナレーターには作品の物語や情景を豊かに表現し、世界観や登場人物を反映させる演技力が必要です。ナレーターは登場人物の隣にいて視聴者にその世界観を伝えます。

求められるスキルが異なるため、自分に合った仕事選びの参考にしてください。

ナレーターのオーディションは未経験でも受けられる?

一般公募のオーディションなら、未経験の方でも応募は可能です。ただし、ライバルの多くは、専門学校や養成所でスキルや発声の基礎などを学んでいます。

一般的に、声の仕事は事務所に依頼が来て、個人に依頼されることが多いとされています。そのため、合格するためにはまずはスキルを磨き、事務所に所属するのが近道です。

「自分の実力を試したい!」という方は、一度試しに受けてみてもよいでしょう。

社会人がナレーターになるにはどうしたらいい?

ナレーターは実力主義の世界のため、魅力的な声や説明力・表現力などのスキルが求められます。年齢は関係なく、社会人からでもスキルがあればナレーターになれる可能性はあります。

日本ナレーション演技研究所や俳協ボイスなどは、社会人でも通えるナレーター養成所です。まずは養成所でスキルを磨き、事務所の所属オーディション合格を目指すのがおすすめです。

ナレーターを目指すなら、Beeボイストレーニングスクールがおすすめ!

本記事では、ナレーターになるための4つの方法を紹介しました。自分のライフスタイルに合った方法を選んで、ナレーターを目指しましょう。

また、ナレーターになるためには表現力や発音・滑舌の基礎などのスキルを磨くことが欠かせません。「いきなり専門学校や養成所に入るのはハードルが高い…」という方は、ボイトレ教室で基礎スキルを身につけるのがよいでしょう。

マンツーマンで効率よく上達したい方は、Beeボイストレーニングスクールがおすすめです。ナレーター&アナウンサーコースでは、発声の基礎から本格的な原稿読みまで充実したレッスンを受けられます。45分の無料体験レッスンも実施しているので、ぜひ活用してナレーターの第一歩を踏み出しましょう。

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大阪出身。ビジュアルアーツ専門学校音響芸術学科卒業。

専門学校では、ボイストレーニングのベースとなる音楽理論、作曲理論、楽曲アレンジ、歌の伴奏等で必要なピアノのアレンジ、コードワークなど主に学ぶ。

卒業後、ボイストレーナーとして突き詰めるため、各分野のエキスパートに師事。並行して、ミュージシャンとしても本格始動。舞台やCM・テレビ番組などに楽曲を提供する一方、ボイストレーナーとして大手音楽スクールでレッスンを始める。テレビ番組にもボイストレーナーとして多数出演。
(ピアノ講師としてテレビ番組「お願い!ランキング」にも出演)

主な指導対象生徒は、大手事務所所属アイドル、俳優、舞台役者、声優、タレント、モデル、シンガー、バンドボーカリストから、保育士、僧侶、講演家、学者まで多岐に渡る。

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