人前で上手く話せないのはなぜ?原因と悩みを解決する対処法を解説

上達への近道

2025/10/31

投稿者: 河野ひかり

人前で上手く話せないのはなぜ?原因と悩みを解決する対処法を解説

人前で上手く話せるようになるには、客観的な意見を取り入れながら人前で話す経験を積むことが大切です。

また、ボイトレ教室に通うことを検討してもよいでしょう。プロ講師による丁寧なマンツーマン指導で、話し方のスキルがしっかり身につきます。

この記事では、人前で上手く話せないという悩みを解決する方法を具体的に解説します。上手く話せない原因や話し方への対処法にも触れているので、人前で上手く話せない方は、ぜひ参考にしてみてください。

人前で上手く話せない5つの原因

人前で上手く話せない主な原因は以下の5つです。

  1. 人前で過度に緊張してしまう
  2. 話すことへの苦手意識が強い
  3. 完璧主義で失敗を恐れる気持ちが強い
  4. 自分に自信が持てない
  5. 事前準備不足で話す内容がまとまっていない

それぞれの内容について、詳しく解説します。

1. 人前で過度に緊張してしまう

人前で極度に緊張する方は、スピーチや発表の内容を忘れてしまったり、効果的なコミュニケーションが取れなくなったりしてしまうことがあります。緊張のためあがってしまい、頭の中が真っ白になってしまうためです。

たとえば、会社のプレゼンテーションで大勢の前に立った瞬間に頭が真っ白になり、説明の順序がわからなくなってしまうといったことが挙げられます。話が途中で途切れてしまうと、余計に緊張して話しづらくなることにもつながるでしょう。

適度な緊張は誰にでもありますが、人前で話せなくなるほどの緊張はマイナス要素となってしまうのです。

2. 話すことへの苦手意識が強い

もともと話すのが苦手と感じるタイプの方は、話すことに対する苦手意識が強いのかもしれません。失敗経験が原因で、上手く話せなくなったというケースも考えられます。

たとえば、学生時代の発表で失敗した経験から、社会人になっても会議で上手く発言できないといったことが挙げられます。

話すことへの苦手意識が強い方のなかには、発表やプレゼンなど人前で話す場面を避けてしまうケースもあるでしょう。しかし、それでは実践的な経験が積めないため、人前で話せない悩みが深刻化してしまうのです。

3. 完璧主義で失敗を恐れる気持ちが強い

極端な完璧主義も、失敗を恐れて話せなくなる可能性があります。完璧を求めすぎるあまり、逆に萎縮してしまうためです。

完璧主義の方は、本番に向け事前準備を入念におこなうでしょう。しかし、成功か失敗かを極端に考えるため、思ったように話せなくなってしまうのです。

また、「人前で話さなければ失敗しない」と考え、会議での発言やプレゼンなどを避ける場合もあるでしょう。

4. 自分に自信が持てない

自分に自信が持てない場合も、人前で話せなくなる原因の1つです。自己評価が低いため、実力を発揮できません。

自分に自信のない方は、発言内容に自信が持てず声が小さくなったり、発言のタイミングをつかめなかったりします。

しかし、人前で話す体験が少ないと、プレゼンや発言の役回りが回ってきたときに戸惑ってしまうでしょう。

5. 事前準備不足で話す内容がまとまっていない

話すのは得意な方でも、準備不足では上手く話せないこともあります。話の要点や結論がまとまっていないと、結果として伝えたいメッセージが散漫になってしまうのです。

たとえば、プレゼンで何を伝えたいのか要点を把握しておかないと、話しているうちに論点がズレてしまいます。質問へのシミュレーションもおこなっていないので、本筋から外れた説明に時間を使ってしまう可能性も少なくありません。

雑談から始まった話が脱線し、最初に話そうと思っていた内容を忘れてしまう可能性もあります。話すことに苦手意識のない方でも、事前の準備で話したい内容をまとめておくことが大切です。

人前で上手く話せない悩みを解決する6つの対処法

人前で上手く話せない悩みを解決するには、以下の対処法を試してみましょう。

  1. 上手く話そうと気負いすぎない
  2. 緊張を怖がりすぎない
  3. 話の着地点をはっきりさせる
  4. スピーチ原稿を作る
  5. キーワードをメモ書きする
  6. 何度も練習する

ここからはそれぞれの内容について、詳しく解説します。

1. 上手く話そうと気負いすぎない

人前で話すとき、上手く話そうと気負いすぎないようにしましょう。過度な完璧主義や自己アピールへの意識は、相手とのコミュニケーションを妨げてしまうためです。

普段の会話では話し手と聞き手がいるように、プレゼンや会議でも必ず相手がいます。「プレゼンを成功させよう」と意気込みすぎると、相手の様子を無視して話を進めてしまう可能性があります。

人前で話すときは、思考する主語を自分ではなく聞き手にしてみましょう。自分が主語だと不安や緊張など、「上手くいくかな?」と後ろ向きな感情が多くなります。

しかし聞き手を主語にすると、「聞き手が聞きやすい声は?」「聞き手が興味を持ってくれる話し方は?」と相手の様子を随時確認するため、自然な話し方がしやすくなるでしょう。

2. 緊張を怖がりすぎない

緊張しやすい方は、緊張するのが当たり前と考え、怖がりすぎないようにしましょう。発汗や動悸など、自分のことばかりに目を向けると余計に緊張してしまうためです。

人前での緊張を和らげるには、以下のような方法が効果的です。

  • 深呼吸する
  • ストレッチする
  • 始まるまで好きな音楽を聴く

深呼吸やストレッチは、筋肉をほぐすのに効果的です。緊張して呼吸が浅くなりやすいときは、体を大の字のように大きく広げながら、息をゆっくり深く吸い込み、体を脱力させながらゆっくり吐きます。

ゆっくり、深く、というところがポイントです。緊張していると浅い呼吸になりがちです。深い呼吸を意識すると、体の緊張が解けリラックスできるでしょう。

そのほか、自分に意識がいきすぎないよう、好きな音楽を聴くのもおすすめです。自分に合った緊張をほぐす方法を見つけてみましょう。

3. 話の着地点をはっきりさせる

人前で上手く話すためには、話の着地点をはっきりさせるのも大切です。ゴールを設定すると、話の構成と内容の一貫性を保つことができ、説得力のある話し方がしやすいためです。

文章の構成にはいくつかの「型」があり、覚えておくと役立ちます。プレゼンやスピーチで使える文章の型は、以下のとおりです。

  • 三段構成(序論・本論・結論)
  • SDS法(概要・詳細・要点)
  • PREP法(結論・理由・具体例・結論)
  • DESC法(描写・表現・提案・選択)

たとえば、DESC法は相手に選択肢を与え、選んでもらうときに活用できます。対立を避けて交渉したいシーンや、マネジメント、クレーム対応の場などに有効です。

4. スピーチ原稿を作る

話している途中で頭が真っ白になったとしても、スピーチ原稿があれば安心です。緊張して何を話したらよいかわからなくなる方は、読みやすいスピーチ原稿を作るとよいでしょう。

スピーチ原稿を作る際は、箇条書きでかまいません。文章で書いてしまうと、間違えずに読むことに集中してしまう恐れがあるためです。原稿を作る際には、緊張しても見えるサイズの字で書くとよいでしょう。

また、緊張する方の「あるある」として、原稿を読んでいる最中にどこの行を読んでいるのかわからなくなってしまうというエピソードもよく聞きます。そうならないために、大事なポイントが書かれた部分はカラーペンなどで書いたり、次の項目を実践することでパニックを最小限に押さえられる可能性があります。

5. キーワードをメモ書きする

スピーチ原稿のほか、重要な語句や文章を抜き出したメモも作っておくと便利です。うっかり伝え忘れることなく、落ち着いてプレゼンやスピーチに臨みやすくなります。

キーワードは聞き手が感じている課題から選ぶのがおすすめです。困りごとに対し明確にアプローチすれば、相手の気持ちをつかめるでしょう。

6. 何度も練習する

スピーチ原稿やキーワードのメモを作ったら、練習を繰り返しましょう。練習不足は緊張につながるため、自信を持って話せるようになるまで練習を積むことが大切です。

自主練習のほか、仲間に聞き手役を頼んでみたり、動画を撮影したりするなどして、実践的な練習も取り入れてみましょう。

原稿ばかり注視せず、相手の様子に合わせてリアクションを取りながら話していくことも大切です。本番で慌てないよう、質問に答える練習もおこなっておきましょう。

思ったことが上手く話せない病気ってあるの?

生活や仕事に支障をきたすほど人前で話せなくなるのは、病気の可能性もあります。人前に出ると緊張で動悸や呼吸困難を感じる場合は、まず内科医に相談しましょう。

体に問題がない場合は、不安症かもしれません。精神科や心療内科など専門医を受診してみましょう。話すことに支障が出る不安症の例は、以下のとおりです。

  • 選択性緘黙(かんもく)
  • 限局性恐怖症
  • 社交不安症
  • パニック症
  • 全般性不安

医師による診断がつけば、認知行動療法や薬物療法などの治療が受けられます。さまざまな方法を試しても人前で上手く話せず苦しんでいる方は、専門医に相談することをおすすめします。

人前で上手く話せないなら、話し方教室がおすすめ!

人前で上手く話せるようになるには、客観的な意見を取り入れながら人前で話す経験を積むことが大切です。この記事でご紹介した対処法を試しても克服できない場合は、話し方教室も検討してみましょう。

話し方を磨きたい方におすすめなのが、Beeボイストレーニングスクールです。プロ講師による丁寧なマンツーマン指導で、話し方のスキルがしっかり身につきます。

無料体験レッスンがあるので、実際のトレーニング内容を確認してから入会できます。話し方に自信をつけたい方は、お気軽にご連絡ください。

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大阪出身。ビジュアルアーツ専門学校音響芸術学科卒業。

専門学校では、ボイストレーニングのベースとなる音楽理論、作曲理論、楽曲アレンジ、歌の伴奏等で必要なピアノのアレンジ、コードワークなど主に学ぶ。

卒業後、ボイストレーナーとして突き詰めるため、各分野のエキスパートに師事。並行して、ミュージシャンとしても本格始動。舞台やCM・テレビ番組などに楽曲を提供する一方、ボイストレーナーとして大手音楽スクールでレッスンを始める。テレビ番組にもボイストレーナーとして多数出演。
(ピアノ講師としてテレビ番組「お願い!ランキング」にも出演)

主な指導対象生徒は、大手事務所所属アイドル、俳優、舞台役者、声優、タレント、モデル、シンガー、バンドボーカリストから、保育士、僧侶、講演家、学者まで多岐に渡る。

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