ウィスパーボイスとは?正しい出し方や練習方法を解説

ボイストレーニング

2021/06/13

投稿者: 西 貴正

ウィスパーボイスとは?正しい出し方や練習方法を解説

ハイトーンボイスやホイッスルボイルなど、さまざまな歌い方があるなかで、儚さや切なさを表現するのに効果的なのがウィスパーボイスです。

声を張り上げて歌うのと比べると、ウィスパーボイスは簡単ですぐにマスターできるように思えるかもしれません。しかし、実際にウィスパーボイスで歌ってみると、意外と歌いにくかったり、息が続かなかったりといった悩みが出てくる人もいます。

正しい歌い方をマスターするために、ウィスパーボイスがどのようなものなのか確認していきましょう。

ウィスパーボイスとは?

ウィスパーボイスはささやき声のことですが、一般的には歌唱方法のひとつとして使われることが多いです。

日本国内の歌手でいえば、Charaさんや徳永英明さん、やくしまるえつこさんなどの歌い方をイメージするとわかりやすいでしょう。

海外の歌手でいうと、ノラ・ジョーンズさんや、ビリーアイリッシュさん・サム・スミスさんなどが挙げられます。

ウィスパーボイスには、さまざまな魅力があります。大きく声を響かせるのとは違った味わい深さを演出できるのが、ウィスパーボイスなのです。

ウィスパーボイスをマスターすれば、表現の幅はさらに広がるでしょう。

ここでは、ウィスパーボイスとはどんなものなのか、正しい出し方や練習方法を詳しく解説します。

ウィスパーボイスは独特の世界観を表現できる

ウィスパーボイスには儚さ、切なさ、セクシーさなどを演出する力があります。

ウィスパーボイスがいまいちわからなくても、ささやき声にドキドキした経験がある方なら、イメージしやすいかもしれません。ささやき声のまま歌うことで、ハイトーンボイスのような派手さはありませんが、繊細な感情をより豊かに表現できるようになります。

ウィスパーボイスは自分の地声を活かした歌い方も可能です。特徴的な声の方がウィスパーボイスを習得すれば、個性的な独特の世界観を表現できるようになるでしょう。

・ウィスパーボイスの正しい出し方

腹式呼吸

どのようにウィスパーボイスを出せばよいのか分からない、という人も多いでしょう。

ここでは、正しいウィスパーボイスの出し方について解説します。

声帯を震わせて歌う

ウィスパーボイスで歌うときは、ささやき声であっても声帯が震えているのを確認しながら歌いましょう。

声帯が震えていない場合は、ウィスパーボイスではなく、息漏れの状態です。

自分が出している声がウィスパーボイスなのか息漏れなのかわからない場合は、喉仏あたりに手を添えながら歌ってみるとわかりやすいです。

胸の振動を感じながら歌う

ウィスパーボイスは、声を胸で響かせるイメージで歌うことが大切です。

体の中心で音を響かせるようなイメージで歌いましょう。

ウィスパーボイスは「声量がなくても簡単にマスターできそう」と思われがちですが、実際にやってみると、想像以上に息を吸い込む必要があることがわかります。

ウィスパーボイスで歌えるようになるには、それなりの練習量が必要です。

たくさん息を吸い込んで、安定して息を吐き続けられるようにしましょう。

上半身の力を抜く

歌うときに体の緊張を取り除いてリラックスして歌うことは大切です。ウィスパーボイスの場合は、とくに上半身の力を抜きましょう。

説明した通り、ウィスパーボイスは胸で音を響かせるように歌います。体が緊張して喉が締まっていると、思うように息を吸い込めません。

また、姿勢が悪かったり、背中が丸まったりしていると、胸に息を溜め込むことができず、歌っている途中で息が足りなくなってしまいます。発声も不安定になるため、ウィスパーボイスで上手に歌い切ることができません。

歌う前は、腕をゆっくり回しながら深呼吸し、上半身の力を抜いて、胸を開いてリラックスした状態にしましょう。

ウィスパーボイスの練習方法

ペットボトル

ウィスパーボイスで歌えるようになるためのおすすめの練習方法を紹介します。

魅力的な歌い方であるウィスパーボイスをマスターして、表現の幅をさらに広げましょう。

腹式呼吸をマスターする

ウィスパーボイスで声を響かせるためには、しっかり息を使いこなす必要があります。

安定した声で歌い切るためには、腹式呼吸がなによりも重要です。胸式呼吸よりも、腹式呼吸の方が一度にたくさんの息を吸い込めます。

ポイントは、お腹を膨らませながら息を吸うということ。

始めのうちは、お腹をへこませた方が空気をたくさん吸えるように感じるかもしれませんが、慣れるまではお腹に手を当てながら無理のない範囲で何度か繰り返し練習しましょう。

大きく息を吸ったあとは、吸ったときよりも時間をかけてゆっくりと吐きます。

腹式呼吸を行うときは立ったままでも、椅子に座っていても、寝そべっていても構いません。自分のやりやすい姿勢を練習しましょう。

腹式呼吸が身につけば、ウィスパーボイスでも声が不安定になったり音がブレたりしにくくなります。

ため息に音を乗せるように発声する

ウィスパーボイスをうまく使いこなせない方は、まずはため息をついてみましょう。一定の息を、長く吐き続けるのがポイントです。

何度か息を吐き続けたら、次は声を乗せていきます。このとき、声帯がきちんと震えていることを確認してください。

息を吐く量と声のバランス次第で、ウィスパーボイスはさまざまな表情を見せてくれます。自分が理想とするウィスパーボイスのバランス、一番歌いやすいウィスパーボイスのバランスを徐々に見極めましょう。

ウィスパーボイスで歌の世界観を深めよう

ウィスパーボイスの特徴やおすすめの練習方法について解説しました。

ささやくような歌声のウィスパーボイスは、感情を乗せやすく、聞いていて引き込まれる歌唱方法です。

独自の世界観を作り上げることができるため、特徴的な声の方や、個性的な歌い方をしたい方におすすめです。

実は、ウィスパーボイスの習得は簡単ではありません。コツコツと地道な練習を繰り返すことで、使いこなせるようになるでしょう。

「憧れの歌手のようなウィスパーボイスで歌いたい!」という方は、今回紹介した方法を、ぜひ練習に取り入れてください。

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