ピアノが上達するまでの期間はどれくらい必要?年齢別まとめ

ピアノ上達方法・テクニック

2021/06/21

投稿者: 磯崎 由佳

ピアノが上達するまでの期間はどれくらい必要?年齢別まとめ

ピアノを習い始めても、スラスラと好きな曲を弾けるようになるまでには、多くの練習時間が必要となります。

「いつになったら上達できるのかな?」と、上達するまでに要する期間に疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

実は、ピアノが上達するまでの期間は、練習をスタートする年齢によって異なります。今回は、ピアノが上達するまでの期間について年齢別に解説します。

ピアノが上達したと思えるまでの期間はどれくらい?

初心者がピアノを初めて、上達したと思えるまではどれくらいの期間が必要となるのでしょうか。

そもそも、どのレベルの曲が弾ければ「ピアノが上達した」と思えるのかは人によって違いますし、練習できる時間にも個人差があります。

一曲とりあえず弾けるようになったことで上達したと思う人もいれば、強弱やペダルを踏めるようになったことで上達したと思う人もいます。

したがって「この期間練習すれば、必ず上達する」と明確な期間については断言できません。

あくまで目安となりますが、ピアノの入門~初級曲である「エーデルワイス」が弾けるレベルを目指すなら、3~6ヵ月必要だと考えておくといいでしょう。

もちろん練習量による個人差はあるため、2~3ヵ月で弾けるようになることもあれば、半年以上かかっても思うように上達できないというケースもあります。

紹介した期間はあくまで初心者向けの目安であるため、さらなるレベルを目指すなら、当然さらに練習期間が必要になるでしょう。

大切なのは、「この期間内に上達できなかったから、自分には向いていない」と思わず、無理のないペースで練習を継続することです。

2~3ヵ月で1曲弾けるようになることをひとつの目標にしつつ、ご自身の技術やライフスタイルに合った練習をすることが肝心です。

ピアノが上達するまでの期間は年齢によって異なる

ピアノを弾く手

上記のように、ピアノで1曲弾ける状態になるために必要な期間は、大体3~6ヵ月が目安になります。

しかし、実はピアノが上達するまでの期間は、年齢によって差が出るケースがあります。

ここからは、年齢ごとにピアノが上達するまでにかかる期間の目安を見ていきましょう。

基礎からしっかりと学べる幼少期~小学生

ピアノは、何歳からでもスタートできる楽器です。しかしリズム感や想像力、絶対音感などの基礎をしっかりと養いたいのであれば、幼少期から学び始めることをおすすめします。

とくに絶対音感は、聴覚の発達ピークである5歳前後までにピアノを始めることでしっかりと身につけられるといわれています。

ただし、「早く始めること=上達が早い」というわけではありません。

3歳からピアノを始めたとしても、楽譜の意味や先生が言ったことを理解できなければ、思うように上達できないことがあるためです。

じっと椅子に座っていられず、なかなか練習が進まないこともあるでしょう。

幼少期のピアノ練習は、上達というよりも音楽を楽しんだり基礎を体に覚えさせたりするために行うものです。

無理に練習させるとピアノが嫌いになってしまう恐れもあるため、ゆっくりと確実にリズム感や音感を身につける練習をしましょう。

子どもがピアノを弾く力は7歳前後から一気に成長するため、小学校に入学する前後の時期になると大幅な上達が望めます。

理解しながら効率よく学べる中高生

よく「小学生や中学生からピアノを始めるのは遅い」と言われることも多いのですが、実は全くそういった事実はありません。

中学生や高校生になってからピアノを始めても、短期間での上達は目指せます。

たしかに、幼少期や小学生からピアノを始めた子どもに比べると、どうしても「上達した」と思える時点の年齢は高くなってしまいます。

しかし、理解力や感性が豊かになったぶん、考えながら効率よく練習を進められるというメリットがあります。

個人差はありますが、3ヵ月もあれば人前で初級の曲を弾けるレベルまで上達することは十分に可能です。

仕事と両立しながら学ぶ20代

20代になってからピアノをスタートする人は、仕事や家事などとの両立が必要になります。

そのため、10代の頃からピアノを習っていた人に比べると、上達するためにより多くの時間が必要になることもあるかもしれません。

ただし上記の年代と同様、しっかりと練習する時間が取れれば6ヵ月くらいで初級の曲を人前で弾けるようになれます。

1年半も練習すれば、レベルの高い技術や表現が必要なソナチネを弾けるレベルまで成長できます。

家庭や子育てと両立する30~40代

30~40代になると、仕事だけではなく家庭や子育てと両立しながらピアノの練習をする人が増えてきます。

練習に費やせる時間はほかの年代に比べて激減するため、上達に時間がかかってしまうことは否めません。

個人差はありますが、初級レベルの曲をマスターするでは、大体6ヵ月~1年くらいを想定しておくといいでしょう。

全くの初心者から始める場合、中級以上の曲を弾きこなせるようになるには、より多くの練習時間を必要とします。

自分の時間が楽しめる50代~

50代からピアノをスタートすると「もう遅いから上達できないのでは…」と思われるかもしれませんが、まったく心配する必要はありません。

子育てや仕事が落ち着いて練習する時間が多く取れる50代以降に、ピアノを趣味として始める人は非常に多くいらっしゃいます。

個人差はありますが、2ヵ月もあれば両手でピアノを弾けるレベルまで上達することは可能です。

ただし50代以降になると、筋力や記憶力などが落ちてくることも考えられます。

そのため、基礎から学んで初級レベルの曲をマスターするまでには、6ヵ月~1年程度の練習が必要だと想定しておくといいでしょう。

ただし、50代以降からピアノを始めた場合、中級以上の曲をマスターすることが難しいケースがあります。

そのため、ストイックに上達や成果を求めるよりも、息抜きや楽しみのひとつとしてピアノを演奏するといいかもしれません。

ピアノが短期間で上達する年齢層

ピアノの鍵盤に触れる女の子

ピアノの上達を目指すのであれば、短くて3~6ヵ月程度、長くとも1年程度の練習が必要です。

年代によって上達の早さは異なりますが、大体の初心者がこの期間しっかりと練習を行えば、初級程度の曲をマスターできるようになるでしょう。

このように、ピアノは何歳から初めても上達を目指せる楽器ですが、短期間で上達を目指せる年齢層は存在しています。

以下の年齢層でピアノを始めると、短期間で上達しやすいでしょう。

  • 5~8歳前後
  • 中学生~高校生

最初に説明したように、5~8歳の幼少期は聴覚や弾く力が発達するピークなので、この時期にピアノに触れていると短期間で成長が目指せます。

「ピアノを始めるのはできるだけ幼少期から」といわれていますが、2~3歳などのあまりにも小さい子供は楽譜も先生の指導も理解できないため、上達よりも音楽に慣れることが目的になります。

そのため、上達のスピードだけを見ると5~8歳の子どものほうが早いケースがあるのです。

また、自分の思考や感受性が磨かれた中学生~高校生くらいの年代も、ピアノの成長率が高い傾向にあります。

小学生までは親に言われたとおりピアノを習う子どもが多いですが、中高生になると自分の意志でピアノを始める子どもが増えてきます。

勉強や部活、友だちと遊ぶ時間を自分の意志で控えてピアノに打ち込むということは、学生にとって深い意味があることです。

モチベーションや目標を高く持てるぶん、大きな成長が望めるでしょう。

短い期間でピアノの上達を目指すならピアノ教室がおすすめ!

個人差はありますが、ピアノが上達するまでの期間は早くて3~6ヵ月、長くて1年程度かかると考えておきましょう。

年齢が上がってライフスタイルや体力に変化が現れると、そのぶん上達までに必要な練習期間は増えていくことがあります。

「半年で上達できないから向いていない」ということは全くないので、ご自分のペースで無理なく練習を進めて行くことが大切です。

独学でピアノを練習する場合は、うまく知識や技術が定着せず、上達までにさらなる練習期間を要することもあるかもしれません。

短期間で効率的な上達を目指すのであれば、ピアノ教室の活用がおすすめです。どの年代の初心者も、Beeピアノ教室までぜひお気軽にご相談ください。

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千葉県鴨川市出身、東邦音楽大学音楽科を卒業後、2008年にBeeミュージックスクールにアルバイトとして入社。

幼少期からエレクトーンを習い、作曲、アレンジなどにも取り組み、中学になった頃より音楽講師を目指し、本格的に音楽の勉強に取り組む。大学在学中は中学高校の教員免許を取得。声楽を専攻しながら、伴奏やエレクトーンにてコード理論を学ぶ。

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