エレキギターを独学で習得するには?重要な7つのポイント

ギター初心者入門

2021/06/18

投稿者: 余 賢章

エレキギターを独学で習得するには?重要な7つのポイント

バンドを始めたいというギタリストやロック調の音楽を演奏したいギタリストに欠かせないエレキギター。アンプに繋いで大きな音が出せるのが魅力ですが、エレキギターを独学で習得することはできるのでしょうか。

今回は、独学でエレキギターを習得する方法や習得するために必要な道具、エレキギターの独学が難しい場面について解説します。これからエレキギターを始めようと思っている方は必見です。

エレキギターを独学で習得する方法

チューニング

アンプに繋いで演奏するため大がかりに思えるエレキギターですが、アコースティックギターと基本的な部分は同じです。

ここでは、エレキギターを独学で習得する方法を7つのステップに分けて解説します。

1. チューニングを覚える

チューニングとはギターから出る音を正しい音程に合わせることです。チューニングができていないと、どれだけ正しい方法で演奏していても思い通りに音は出せません。

チューニングする際は、ギターヘッドについているペグを回して6弦からEADGBEの音で合わせます。ペグを締めると音は高くなり、緩めると低くなりますので、音を合わせていきましょう。

EDAGBEの音に合わせるチューニングは「レギュラーチューニング」といい、基本となるチューニングです。

チューニングはその他にも種類があります。ある程度エレキギターで演奏ができるようになったら、他のチューニングも覚えていきましょう。

なお、チューニングの際はチューナーが必要です。さっとチューニングしたいときは、スマホのチューナーアプリを使ってもよいでしょう。

2. コードを覚える

コードは複数の音を押さえて出す和音のことです。

ギターの知識はなくても、「Cコード」や「Fコード」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。これらはコードネームと呼ばれ、ギターの演奏はこのコードをいくつも並べたコード進行で行います。

コードの種類はかなりありますが、最初から全て覚えるのではなく簡単なコードから覚えて、見なくても押さえられるようになりましょう。また、一つのコードから別のコードにスムーズに運指ができるようにすることも大切です。

初心者向けのギター楽譜を購入すれば、簡単なコードだけで演奏ができる曲が揃っています。演奏してみたい曲や好きな曲のコードをチェックして、覚えてみるのもよいでしょう。

3. TAB譜の読み方を覚える

ギター専用の楽譜のことをTAB譜といいます。TAB譜とは、楽譜に指のポジションが書かれている楽譜のことです。フレット数が数字で書かれており、それに合わせて弦を押さえて音を出すことで一つの曲を奏でられます。

コードが書かれたコード譜というものもあるのですが、初心者のうちはTAB譜を使った方が簡単です。さまざまな曲を覚えるのに便利なので、コードと合わせてTAB譜の読み方も覚えましょう。

4. 音符の読み方を覚える

基本的にはコード譜かTAB譜を使えばよいため、ピアノで使われる五線譜が読めなくてもギターは演奏できますが、音の長さは音符で把握しなければなりません。

エレキギターの演奏に慣れてくると感覚でできる部分もありますが、基本的な音符の読み方は覚えておきましょう。楽譜を見ながら実際に音楽を聴くと、どれくらいの長さを示しているのか理解しやすいです。

また、楽譜にはギター特有の記号も書かれています。奏法を示す記号なので、合わせて覚えてみてください。

5. ドレミファソラシドを弾けるようになる

ある程度ギターに関する知識が頭に入ったら、今度はエレキギターを使ってドレミファソラシドを弾けるように練習してみましょう。

レギュラーチューニングの場合、以下のとおりです。

  • ド:5弦3フレット
  • レ:5弦5フレット
  • ミ:4弦2フレット
  • ファ:4弦3フレット
  • ソ:4弦5フレット
  • ラ:3弦2フレット
  • シ:3弦4フレット
  • ド:3弦5フレット

最初は音が出せるかを練習しましょう。スムーズに出せるようになったら、メトロノームを使って一定のリズムで出せるように練習します。

最初はスローなテンポで構いません。スローテンポで一定のリズムで出せるようになったら、少しずつテンポを上げながら同じように音が出せるように練習します。

6. クロマチック練習をする

クロマチックは、ギターの指を動かす運指練習のことです。プロもやっている、基本中の基本となる練習といえるでしょう。クロマチックの練習を繰り返すことによって、指の動きがスムーズになります。

クロマチックをするときは6弦の1〜4フレットで音を出し、同じように5〜1弦まで続けます。1弦の4フレットまで行ったら、今度は1弦の4〜1フレットまで音を出し、同じようにして2〜6弦まで繰り返しましょう。6弦1フレットまで行ったら、今度はフレットを1つ落として10フレットに行くまで同じように繰り返します。

最初は一つの音を出すのも大変かもしれませんが、徐々にリズム良く音が出せるように練習しましょう。

7. ストロークを練習する

音が弾けるようになったらストロークを練習しましょう。ストロークとはピックで弦を撫でるようにして音を出す方法です。覚えたコードを押さえた状態で、ピックを6弦から1弦まで撫でるように滑らせて音を出します。

6弦から1弦に向かって鳴らすのがダウンストロークで、1弦から6弦に向けて鳴らすのがアップストロークです。また、ダウンストロークとアップストロークを交互に繰り返すことをオルタネイトピッキングといいます。

エレキギターの独学に必要な道具

エレキギターとヘッドホン

エレキギターを独学で習得するために必要な道具を紹介します。最低限これだけは揃えておきましょう。

エレキギター

まずは、エレキギター本体がなければ始まりません。エレキギターはさまざまなメーカーからさまざまなデザインのものが出ており、値段もピンキリです。憧れのギタリストと同じギターが欲しいという方もいるでしょうが、無理のない価格帯かどうか、しっかり確認しましょう。

また、音はエレキギターによって変わります。実際に楽器店に足を運び、音を聞いてから選ぶことをおすすめします。

ピック

エレキギターの演奏にはピックが必要です。ピックは形も素材もデザインもかなりの種類があります。一枚100〜300円程度とリーズナブルなものが多いので、気になるデザインのものをいくつか集めて弾き比べてみましょう。

チューナー

チューニングするときに必須のチューナーですが、スマホのアプリでダウンロードすることもできます。ただ本格的にギターを練習するなら、一つは持っておくとよいでしょう。

弦は消耗品なので、演奏しているときに急に切れてしまうこともあります。弦の太さはさまざまですが、初心者のうちは今使っている弦と同じゲージを予備として持っておきましょう。

アンプ

自宅での練習でもアンプは必要です。ただし、大きな音を出すと騒音トラブルになるため、小さなアンプを用意しましょう。アンプに繋ぐことができるヘッドフォンもおすすめです。

生音に慣れると、大きな音を出そうとして、変な癖がついてしまいがちなので、注意してください。実際にアンプを通して出る音に慣れておくことが大切です。

シールド

エレキギターとアンプを繋ぐケーブルです。価格はかなりピンキリですが、安すぎるものはすぐに断線してしまうので、評価や口コミを見て選びましょう。

エレキギターの独学が難しい場面とは

エレキギターを独学で習得したギタリストはたくさんいますが、独学で練習していてわからないことが出てきたとき、継続することが難しくなってしまいます。何らかのテクニックの習得を目指しているというときも、一人で練習するとコツを掴めず煮詰まってしまうかもしれません。

とくに、ギターの知識があまりない初心者のうちは、ちょっとしたことでつまずきがちです。良くないクセをつけないためにも、初心者のうちはスクールに通い、プロから必要なテクニックを学ぶことをおすすめします。

独学でもエレキギターは習得できる!まずは基礎からしっかり練習しよう

エレキギターは独学でも習得できる楽器です。まずは今回紹介した練習方法を参考に、基礎を学んでいきましょう。

基礎の段階でわからないこと、うまくできないことがあればスクールに通ってプロから学んでみましょう。基礎は上達してからも大切な土台となるので、正しく身につけることが大切です。

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2011年から自身が作曲をするインストゥルメンタルバンドでの活動を開始。全国のCDショップ、配信サイトでリリース、ならびに全国のみならずアジアでのライブを行う。2015年には大規模野外フェスでの出演、都内、関西圏での3000人規模のライブハウスでの出演も成功させる。

個人での活動では、国内外問わずアーティストへ作曲提供をしており、2017年、提供した楽曲がitunesでオリコン1位を記録。2019年には自身のバンド「World Maps」が、FUJI ROCK FESTIVALに出演。

SNSでも活動をしており、youtube上で5万人超の登録者がいる音楽チャンネル「Home Sessions」で演奏を始め、楽曲提供、アレンジを行なっている。
また、FM yokohamaにてパーソナリティとして番組を担当。歌うようなギタープレイに定評があり、現在も多数のフェス、ライブハウスで全国を周り、活躍中。

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