ギター演奏が脳の働きに及ぼすメリットを徹底解説

ギター初心者入門

2021/06/23

投稿者: 余 賢章

ギター演奏が脳の働きに及ぼすメリットを徹底解説

ギターが演奏できると好きな音楽を奏でられたり弾き語りができたり、バンドができたりといったメリットがあります。しかし実はそれだけではなく、脳の働きにもいい影響があるのです。

今回はギター演奏が脳の働きに及ぼすメリットやそのメリットを最大に活かす方法、そしてギターの始め方やスクールの選び方について解説します。

ギター演奏が脳の働きに及ぼすメリット

ではまずギターの演奏が脳にどのようにいい働きを与えるのかを解説していきます。

メリット 1. IQポイントが通常よりも上がる

ギターをはじめとした楽器を演奏することで、IQが上がることがわかっています。

スイスのチューリッヒ大学の心理学者・Lutz Janckeによると、楽器演奏をすることでIQポイントが7ポイント増加すると発表しました。

7ポイントというと大したことはないと思うかもしれませんが、世界の約68%の人のIQは85〜115と言われています。この幅は30ポイントしかないため、7ポイントもアップするのはすごいことなのです。

また特に若いうちはギターなどを演奏する音によって、脳にある聴覚や運動を司っている領域が通有情よりも発達すると言われています。

プロのアーティストと活躍している楽器奏者は、レッスンを全く受けていない人と比べると読解力が高く、ボキャブラリーも多いということがわかっているのです。

メリット 2. 脳への刺激が多くなる

ギターなどを演奏するとき右脳も左脳も働かせている状態です。右脳は想像力などを司っており、左脳は言語領域や数字を把握する力を司っています。

ギターを演奏すればそれだけで脳全体に刺激が与えられるのです。音楽を聴くだけでも脳には刺激が与えられるのですが、演奏するとさらに脳の働きが活発になり、より刺激が与えられるのです。

ギターを演奏している人は日常的に音楽を聴く習慣もあるでしょうから、全く音楽に触れる習慣がない人と比べればかなりの刺激が脳に送られています。

メリット 3. ギター演奏時の指の動きが脳に刺激を与える

ここまで紹介したメリットはギターに限らず様々な楽器にも共通するものですが、ギター特有の指の動きも脳にいい影響を与えます。

脳に影響を与える指の動きの特徴は「両手バラバラに指を動かすこと」・「普段とは違う指の動きをすること」・「指先や皮膚の感覚を常に鋭敏にしておくこと」が挙げられるのですが、これは全てギターの演奏に当てはまりますよね。

左手で弦を押さえ右手で弦をピッキングするギター演奏でする指の動きは、左右バラバラですし、いつもはしない動きです。

また弦に直接触れたり、ピックを持った手でピッキングしたりするので指先の感覚も研ぎ澄まされます。ギター特有の指の動きは楽器演奏で刺激を受けている脳をさらに活性化させる効果があるのです。

メリット 4. 感情に働きかける

ギターを演奏していると演奏している曲を通して何かを思い出したり、過去の思い出に触れたりという機会があるはずです。

音楽には脳の知的過程を通過せずに人の感情を刺激するという効果があります。そのためギターを演奏して音楽に触れることで、楽曲が感情に働きかけて、膨大を掘り起こすことができるのです。

メリット 5. 脳の活性化=認知症予防

ギターを弾く男性

ここまでギターの演奏によって脳が活性化するということをお話ししましたが、脳が活性化されると何が起きるのかわからないという方もいるでしょう。

簡単に言えば脳が刺激を受けて活性化されればされるほど、それは認知症予防になります。現在高齢者の10人に1人が認知症になるとも言われていますが、ギターを演奏することによって認知症を予防して老後も楽しく過ごせる可能性が高くなるのです。

ギターは年齢を重ねても楽しむことができる楽器ですから、多くの人が認知症を発症する年齢に差し掛かっても音楽を楽しむこともできるんですよ。

メリット 6. うつ病予防になる

ギターを演奏して音楽を楽しむことは一つのストレス解消方法であり、その結果メンタルヘルスの改善へとつながっていきます。

音楽を演奏している時、人の精神は「今」に集中している状態です。今に集中すると過去や将来への不安から解放され、ネガティブな思考に陥るのを防ぎます。

また音に感情を乗せて放出することで、普段抱えている気持ちを自然に浄化することもできるのです。音楽にはヒーリング効果がありますが、ギターを演奏する場合も同じように心が癒されてリラックス状態になります。

ギター演奏では一定のリズムを繰り返し演奏しますが、こうすることでセロトニンという幸せホルモンの分泌を活性化する効果があり、その結果うつ病の予防にもつながるのです。

メリット 7. ひらめき力がアップする

手や指を動かすと脳の神経細胞間で繋がりがどんどん生まれていきます。新しく生まれた繋がりが増えれば増えるほど創造性がアップすると言われているため、ギターを演奏して手や指を動かすことでひらめき力の向上が期待できるのです。

また音楽の演奏をすることで日々の表層意識が自然とおやすみモードに入り、その奥に潜んでいる潜在意識が働きます。表層意識は固定概念が大きく影響しているのですが、その表層意識を休めることで自由な発想が生まれやすくなるのです。

ギターを演奏することによって仕事や勉強、日常生活でも今までになかったクリエイティブな発想が生まれるかもしれません。

ギター演奏のメリットを最大限に活かすには?

ギターのレッスン

ギター演奏のメリットを最大限に活かすためには、何よりもギターの演奏を楽しむことが大切です。

全章で紹介した通り、ギター演奏は脳へのたくさんのメリットがあります。しかしギター演奏を楽しめていなかったら、そのメリットがかき消されてしまうのです。ギターを練習していると思うように演奏できなかったり、なかなか上達しなかったりとストレスを抱えてしまうこともあるかもしれません。

それでギター演奏が楽しめなくなることはあるかもしれませんが、そういう時は意識的にでもギター演奏から離れ、音楽をただ聴くことに時間を割くようにしましょう。

またただ基礎練習をするのではなく、少しでもいいので好きなメロディを弾く練習をして自分が音を奏でていることを楽しむことが大切です。

日々練習をしていれば少しずつでも上達しているはずですから、できるようになったことに目を向けて自分を褒めながらギターの演奏を楽しみましょう。

ギターの始め方

ギターを始める方法は独学とスクールに通う方法があります。独学はコストがかかりませんが、全て手探りで学ぶことになるので、上達に時間がかかってしまうことがあるでしょう。

スクールに通う場合は、プロから直接指導が受けられます。レッスン代はかかってしまいますが、効率的に基礎からレベルに合わせて学ぶことができるため、楽しみながら速いスピードで上達が望めるでしょう。

ギタースクールの選び方

ギタースクールを選ぶときは、まず通いやすい場所にあるスクールをチェックしてみてください。通いづらい場所にあると徐々に足が遠のいてしまう傾向にあります。

通いやすいスクールのレッスン料金を比較し、いくつか良さそうなレッスンに目星をつけたら、まず体験レッスンを受けてみましょう。スクールでのレッスンは講師との相性が大切です。体験レッスンに行けば自分に合う講師なのかを肌で感じることができます。

ギターの演奏で脳を活性化していつまでも健康でいよう

ギターを演奏すると脳には普段与えられない様々な刺激が与えられます。近年大きな問題になっている高齢者の認知症や成人のうつ病などにもギターの演奏がいい効果をもたらすため、ギターを楽しんでいればいつまでも健康的に過ごすことができるでしょう。

大切なのはギターの演奏を楽しむことです。ほんの少しの上達でも自分を認めてあげて、楽しくギター演奏をしましょう。

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2011年から自身が作曲をするインストゥルメンタルバンドでの活動を開始。全国のCDショップ、配信サイトでリリース、ならびに全国のみならずアジアでのライブを行う。2015年には大規模野外フェスでの出演、都内、関西圏での3000人規模のライブハウスでの出演も成功させる。

個人での活動では、国内外問わずアーティストへ作曲提供をしており、2017年、提供した楽曲がitunesでオリコン1位を記録。2019年には自身のバンド「World Maps」が、FUJI ROCK FESTIVALに出演。

SNSでも活動をしており、youtube上で5万人超の登録者がいる音楽チャンネル「Home Sessions」で演奏を始め、楽曲提供、アレンジを行なっている。
また、FM yokohamaにてパーソナリティとして番組を担当。歌うようなギタープレイに定評があり、現在も多数のフェス、ライブハウスで全国を周り、活躍中。

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