ギターのオクターブ奏法とは、1オクターブ離れた同じ音を、一人の演奏家がユニゾンで弾く演奏テクニックです。押さえ方のコツや具体的な練習方法を知れば、初心者でも取り入れやすくなります。
本記事では、オクターブ奏法の基本概念から具体的な押さえ方、練習方法や上達のコツまでを詳しく解説します。
この記事を読むことで、オクターブ奏法の正しい技術を身につけ、ギター演奏の表現力を向上させることが可能です。ぜひ参考にしてください。
目次
オクターブ奏法とは、同じ音名で1オクターブ違いの2音を同時に弾くギターの演奏テクニックです。「オクターブ」とは、音の高さが異なる同一の音階を意味します。
たとえば「ドレミファソラシド」を順番に数えると、最初は低音の「ド」で、最後も高音の「ド」です。この2つの「ド」は音名が同じでも高さに違いがあり、高いほうの「ド」を「1オクターブ上のド」と表現します。
オクターブ奏法では、低音の「ド」と1オクターブ上の「ド」を同時に鳴らすことで、単音では得られない厚みと広がりのあるサウンドを実現します。ギター初心者でもコツを押さえれば取り入れやすく、演奏の幅を広げたい方にとってはぜひ習得したいテクニックの1つです。

オクターブ奏法を正しく弾くには、押さえる指の選び方や位置関係、ミュートの方法を正確に理解する必要があります。
以下では、具体的な指使いや押さえる場所、ミュートのコツまで順を追って解説します。
オクターブ奏法における指の押さえ方には、主に2つのパターンが存在します。
1つ目の方法は、人差し指と小指を使うスタイルです。小指を使えばフレット間の距離を無理なく押さえられ、手全体のポジションを大きく変えずになめらかに弾けます。
2つ目は、人差し指と薬指を組み合わせる方法です。薬指は小指よりも力を込めやすいため、特にテンポの速い楽曲やスライド奏法を多用する際に重宝します。
安定したオクターブ奏法を習得するためには、自身の手に合った、または自分の演奏スタイルに適した指使いを見つけることが大切です。
オクターブ奏法では、押さえるポジションをパターンで覚えるとスムーズに弾けるようになります。オクターブ奏法で使われる代表的な指のポジションは、以下の4パターンです。
使用する弦によって、フレットの間隔が変わります。
基本的な構造として、6弦と4弦、5弦と3弦の組み合わせではルート音から2弦上・2フレット上にオクターブ音が位置します。
一方、4弦と2弦、3弦と1弦のペアでは同じく2弦上ですが、フレットは3つ上になります。
上記のルールを押さえれば、移動しても同じ間隔で応用できます。まずは自分の手で何度も確認しながら、身体でポジションを覚えることが大切です。
オクターブ奏法では、2音以外の弦は余計な音が出ないようミュートにする必要があります。
6弦と4弦や、5弦と3弦のオクターブを弾く場合には、人差し指だけで全弦をミュートするのが基本です。それでも不要な音が出るときは、人差し指に加えて小指も使いましょう。
たとえば5弦と3弦のポジションの場合、指を寝かせて腹の部分で1弦と2弦を軽く触れるようにします。4弦は人差し指の腹、6弦は指の先端付近で横から触れるようにしてください。
4弦と2弦、3弦と1弦のポジションでは、左手の中指を6弦方向まで伸ばしてミュートにします。指を寝かせすぎると鳴らしたい弦に当たってしまうことがあるため、注意してください。
完璧を求めすぎず、まずは慣れることからゆっくりと始めましょう。

オクターブ奏法を習得するには、最初から難しい曲に挑戦するのではなく、まずは基本のフォームをしっかり覚えてから応用に進みましょう。
以下では、オクターブ奏法の習得に必要な基本トレーニングを3つのステップに分けて解説します。
オクターブ奏法を習得するための最初のステップは、指の正確なポジショニングを確実に覚えることです。
まずは、6弦と4弦の組み合わせから取り組みましょう。具体的には、6弦の各フレットを押さえる際に、4弦はその2フレット上の位置を押さえる練習を繰り返します。この練習を通して、指板上での距離感を体で覚えるようにします。
次に、5弦と3弦の組み合わせに移ります。この組み合わせも同様に、5弦の各フレットに対して3弦の2フレット上を押さえる練習を徹底します。さらに、4弦と2弦、3弦と1弦の組み合わせを練習します。
急いで速く弾くことよりも、正確なフォームと指の配置を意識し、確実に体に覚え込ませることを優先しましょう。また、可能であれば、メトロノームを使用しながら練習することをおすすめします。
基本ポジションが身についたら、オクターブ奏法でドレミファソラシドの音階を弾く練習に進みます。この練習により、実際の曲の流れの中でオクターブ奏法を使用する感覚が身につきます。
最初は、ゆっくりとしたテンポで大丈夫です。指の位置と動きを正確に把握することを優先し、無理にスピードを上げようとせず正確なフォームを固めましょう。慣れてきたら、ほかのキーでも同じようにドレミファソラシドを弾く練習を繰り返してください。
オクターブ奏法にある程度慣れたら、実際の楽曲を使って演奏に挑戦しましょう。曲中での実践を通じて、基礎練習だけでは得られない、リズムや音の流れに合わせた実践感覚が身につきます。
まずは難易度が高すぎない曲を選び、該当箇所だけを抜き出してゆっくりと弾きます。正確性を重視し、音の粒が揃うまで繰り返し練習してください。
その後、徐々にテンポを上げて原曲のスピードに近づけていきます。最終的には、曲全体を通して演奏できるようになることが目標です。
この段階まで到達すれば、オクターブ奏法を自分の表現手段として活用できるレベルに達したといえます。
ここでは、オクターブ奏法の練習におすすめの楽曲を紹介します。
オクターブ奏法やパワーコードを覚えたい初心者にぴったりの曲です。ポジションやテクニックをしっかり練習すれば弾けるようになるので、ぜひ演奏してみてください。
出典:ASIAN KUNG-FU GENERATION 『リライト』(M-1グランプリ2024 プロモーションビデオ テーマソング)
単音では表現できない迫力と、存在感を持ったフレーズが印象的な楽曲です。イントロで使用されるオクターブ奏法は、テンポが速くポジション移動も多いため、スライドやリズム感の強化に役立ちます。
キャッチーなメロディーが印象に残りやすく、練習のモチベーションも維持しやすい現代ポップロックの代表曲です。イントロや終盤の部分で、オクターブ奏法が使われています。
出典:Mrs. GREEN APPLE – インフェルノ(Inferno)
オクターブ奏法はシンプルに見えて、音のクオリティや演奏の安定感を左右する細かな技術が求められます。ここでは、練習を効率化し、演奏の完成度を高めるための具体的なコツを3つ紹介します。
以下で紹介するコツは、初心者がつまずきやすいポイントでもあるので、意識して練習に取り組みましょう。
オクターブ奏法で美しい音色を奏でるには、単に2つの音を同時に押さえるだけでは不十分です。余計な音が鳴らないよう、徹底したミュートの技術が不可欠となります。
ミュートを疎かにすると、正確にフレットを押さえても音が濁ってしまい、オクターブ奏法本来の美しさが損なわれてしまいます。
ミュートは、ギター初心者にとって習得が難しい技術の1つです。どの弦をミュートすべきか、どの程度の力でミュートすべきかなど、多くの要素を同時に考慮する必要があるため、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、根気強く練習を重ねて経験を積むことによって、これらの課題は克服できます。さまざまな要素を微調整しながら、理想の音色を追求しましょう。
オクターブ奏法では、1音ごとのつながりを意識して、音を途切れさせずに弾くことが重要です。ブツ切りになると、オクターブ奏法の音の厚みや美しさが十分に伝わりません。
特にポジション移動の場面では、左手が弦から離れてしまうと滑らかさが損なわれやすくなります。左手の力を入れすぎず、音を伸ばした状態で素早く移動することが、音をつなげるうえでのポイントです。
さらに、移動時に指を弦から完全に離さず、軽く触れたまま運ぶことで音の切れ間を最小限に抑えられます。最初はゆっくりとしたテンポで、音を丁寧につなげる意識をもって練習を続けましょう。
オクターブ奏法では、2本の弦をしっかりと鳴らす必要があります。どちらか一方の音が弱かったり、まったく鳴らなかったりすると、せっかくのオクターブ奏法が単なる単音弾きになってしまうためです。
初心者のうちはミュートを意識しすぎるあまり、「ほかの弦が鳴ってしまうのではないか」と不安になり、ストロークが小さくなってしまうケースが少なくありません。しかし、練習の段階では多少のミスは恐れずに、思い切ったストロークで弾くようにしましょう。
また、小指側(または薬指側)のオクターブ音は小さくなりやすいので、意識してしっかり押さえてください。ミスを恐れず繰り返し練習することで、安定した演奏につながります。

ここではベースとの違いやパワーコードとの違いなど、オクターブ奏法に関するよくある2つの質問に答えていきます。基礎的な知識を整理しておくことで演奏に対する理解が深まり、奏法の使い分けもできるようになります。
ベースとギターでは、オクターブ奏法の表現方法や目的が異なります。
ギターにおけるオクターブ奏法は、主にサウンドの「厚み」を出すことに焦点を当てています。具体的には、同じ音名でオクターブが異なる2つの音を同時に押さえて弦を弾くことで、単音では得られない豊かな響きを生み出します。
一方、ベースにおけるオクターブ奏法は、リズムとグルーヴの「強調」を主な目的としています。ベースでは、ギターのように2つの音を同時に鳴らすのではなく、1オクターブ異なる2つの音を交互に弾くスタイルが一般的です。
このように、両楽器におけるオクターブ奏法は、同じ「オクターブ」という概念を扱いながらも大きく異なります。ギターはハーモニーの豊かさを追求し、ベースはリズムの深みを追求するという、それぞれの楽器が持つ役割がオクターブ奏法の表現方法にも反映されているのです。
オクターブ奏法とパワーコードは、どちらも2つの音を同時に弾く技法です。しかし、オクターブ奏法は同じ音名を異なる音域で弾くのに対し、パワーコードは根音と5度の2音を同時に弾きます。
たとえば、C音のオクターブは低いCと高いCですが、Cのパワーコードは根音CとG音(5度)の組み合わせとなります。また、オクターブは音楽的に安定した響きを持ちますが、パワーコードはよりエネルギッシュな響きをもち、ロックやメタルでよく使われます。
それぞれの特性を理解し、楽曲や表現したい音楽性に応じて使い分けるようにしましょう。
オクターブ奏法は、ギターの表現力を高めるための重要なテクニックです。同じ音を異なる音域で同時に鳴らすことで、単音だけでは得られない豊かな響きと深みのある音を作り出せます。
正しいフォームやミュート方法、滑らかな音のつなげ方を意識することで、よりクリーンで安定した演奏が可能になります。練習では段階的にステップを踏み、曲を通して応用することで技術を定着させましょう。
「押さえ方が難しい」「音が濁ってしまう」など、練習中に迷うことがあるかもしれません。そのような場合は、専門家の指導を受けることをおすすめします。
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