ギターを自宅で練習する場合、騒音トラブルにならないよう配慮が必要です。消音グッズと音を出さない練習メニューを組み合わせると、音を気にせず練習できます。
この記事では、自宅でギターを練習する前に確認したいことから、騒音対策になる消音・防音グッズ、音を出さない練習メニュー、自宅以外の練習場所までまとめて解説します。「音が気になって思うように練習できない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次

自宅でのギター練習を快適にするためには、気をつけておきたいことがいくつかあります。ここでは、始める前に確認したいポイントを3つ紹介します。
賃貸物件にお住まいの方は、まず自宅が楽器可・楽器相談可の物件かどうかを確認しましょう。
楽器可・楽器相談可の物件は、比較的防音性に優れています。一方、楽器不可の物件では隣の部屋に音が漏れやすく、そのままギターを演奏すると騒音トラブルに発展しかねません。最悪の場合は退去を求められるおそれもあります。
また、楽器相談可の物件でも、入居時に楽器演奏について伝えていなかったときは、演奏を始める前に管理会社や大家さんへ必ず相談しましょう。
楽器可・楽器相談可の賃貸物件でも、近所への配慮は欠かせません。常識の範囲内での演奏が前提で、爆音や深夜の演奏はクレームの原因になります。
万が一クレームが入ったら管理会社や大家さんに相談し、「指定の時間以降は演奏しない」などの取り決めで問題の拡大を防ぎましょう。
戸建ての場合、集合住宅ほど騒音トラブルは起こりにくいものの、油断は禁物です。夜間に大きな音で弾けば同居する家族の負担になりますし、閑静な住宅街や住宅が密集しているエリアでは、思っている以上に外へ音が響きます。
戸建てで近所と大きなトラブルになると、簡単に引っ越すわけにもいかず、こじれやすいので注意が必要です。「戸建てだからいつ演奏しても大丈夫」と考えるのではなく、消音・防音グッズを使い、演奏する時間帯にも配慮しましょう。
家で練習するときは、「何時から何時まで弾くか」を先に決めておくと、近所トラブルを避けやすくなります。
一般的な目安は、朝9時から夜10時ごろまでです。ただし、音への感覚は物件や地域によって違うため、管理規約に演奏時間の定めがないかもあわせてチェックしておきましょう。集合住宅では朝晩の在宅時間帯に音が気になりやすいので、日中に練習できる日は日中を優先するのも1つの手です。
平日の夜しか練習時間が取れない方は、遅い時間には生音を出さないのが無難です。後述する消音グッズや、音を出さない練習メニューを活用しましょう。

家でのギター練習には、音量を抑えられる消音・防音グッズが強い味方になります。ここでは、手軽に取り入れやすいものを中心に5つ紹介します。
サイレントピックとは、ピッキングしたときの音を大幅に抑えられる、特殊な形状のピックです。価格が手頃で普段のピックと持ち替えるだけで使えるため気軽に試せます。
通常のピックとは音色が少し変わるので、練習用と割り切って使うのがコツです。後述の弱音器と組み合わせると、さらに音量を落とした状態で練習できます。
アコースティックギターの音を抑えたいなら、サウンドホールカバーや弱音器を試してみましょう。それぞれの特徴は以下のとおりです。
| サウンドホールカバー | ボディの穴(サウンドホール)をふさいで音量を抑えるカバー。特に低音の響きをカットできる。 |
| 弱音器 | スポンジやゴムで弦を挟み、振動そのものを抑えるグッズ。取り付けが簡単。 |
どちらも千円台から購入できるため、賃貸住まいの方でもまず試しやすい消音グッズです。ただし、消音効果は商品や使い方によって差があり、完全に無音になるわけではありません。時間帯への配慮とあわせて活用しましょう。
エレキギターを家で練習するなら、ヘッドフォンアンプが定番です。ギターのジャックに直接挿す小型アンプや、アンプを内蔵したヘッドフォンがあり、演奏音はヘッドフォンからしか聞こえません。周囲への音漏れをほとんど気にせず練習できます。
アンプを床に直置きせずに済むため、床を伝わる振動も抑えられます。手頃な価格の商品も多く、スマホアプリと組み合わせて音作りや録音を楽しめるタイプもあるので、防音設備のない自宅でエレキギターを練習したい方にぴったりです。
サイレントギターとは、ボディの共鳴部分を省き、外には弦を弾く生音しか聞こえない構造のギターです。ヘッドフォンをつなげば、アコースティックギターらしい音を自分だけで楽しめます。
専用のギターと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、音はかなりクリアで、練習用として人気があります。家でほとんど音を出せない方や、深夜にも練習したい方は購入を検討してみるとよいでしょう。
部屋そのものの音漏れを減らしたいなら、防音カーテンや防音カーペット、吸音材の活用も検討しましょう。窓からの音漏れや、床に伝わる振動をある程度軽減できます。
業者に依頼する本格的な防音工事は高額ですが、DIYで取り付けられる防音・吸音グッズなら手が届きやすい価格帯です。賃貸で壁に穴を開けられない場合は、突っ張り式や貼ってはがせるタイプの商品を選ぶと安心です。
消音グッズと組み合わせて、音が漏れにくい練習環境を整えていきましょう。

音を出せない時間帯でも、ギターの練習はできます。ここでは、音を出さずに上達につながる練習メニューを4つ紹介します。
左手の運指練習は、音を出さずに取り組める代表的なメニューです。1〜4フレットを人差し指から小指まで順番に押さえていく「クロマチック練習」は、指をバランスよく動かすための定番メニューで、スケールやアルペジオの指の動きの基礎にもなります。テレビを見ながらでも取り組めるため、まとまった練習時間を確保しにくい方にも向いています。
特にコードチェンジは、初心者の方がつまずきやすいポイントです。よく使うコードの組み合わせを繰り返し練習しておけば、次に弦を鳴らしたとき、ピッキングの安定感が違ってきます。
弦に当てない「空ピッキング」「空ストローク」なら、音を出さずに右手の軌道とリズムキープを練習できます。メトロノームアプリに合わせて、一定のリズムで腕を振る練習を繰り返しましょう。
鏡やスマホの動画撮影を使うと、フォームを客観的にチェックでき、自分では気づきにくい癖も見つけられます。音を出せない時間帯こそ、じっくり見直すチャンスです。
ギターを手に取れない時間は、楽譜や音楽理論のインプットにあてましょう。コード表や弾きたい曲のTAB譜を読み込み、頭の中で運指をシミュレーションするだけでも立派な練習になります。
音楽理論と聞くと難しく感じるかもしれませんが、まずはよく出てくるコード進行のパターンを知る程度で十分です。コード進行の基礎を知っておくと、新しい曲を覚えるスピードも上がります。通勤中や夜遅くでも取り組めるため、毎日ギターに触れる習慣を途切れさせない手段としても有効です。
手指のストレッチをギターに触れていない時間にすることはとても有意義です。ここでは1つのストレッチパターンを紹介します。
隣り合っている指が別の動きをすることと手の甲から指にかけての筋に刺激を入れることで、ギターを弾く際に指が動かしやすくなります。
また、ギターは手指の柔軟性が高いとコードを押さえやすくなり、フレーズの運指もスムーズにできるようになるため、ストレッチを練習メニューに組み込むのがおすすめです。

思い切り音を出して練習したいときは、カラオケボックスや音楽スタジオの個人練習を利用しましょう。それぞれの特徴や注意点は以下のとおりです。
| カラオケボックス | 1時間数百円から個室を使えて、周囲を気にせず音を出せる。フリータイムを使えば長時間の練習にも向いている。 |
| 音楽スタジオの個人練習枠 | 1時間数百円から借りられる店舗が多い。アンプなどの機材が揃っていて、エレキギターを大音量で鳴らす練習もできる。 |
カラオケボックスの場合、楽器の持ち込み可否は店舗によって違うため、事前に確認しておくとよいでしょう。平日は家で音を出さない基礎練習、休日や仕事帰りはカラオケやスタジオで音を出す練習、と使い分ければ効率よく上達できます。
カラオケやスタジオで音の問題は解決できても、弾き方の悩みまでは解決できません。
「フォームが正しいのかわからない」「同じフレーズで毎回つまずく」という方には、ギター教室のレッスンがおすすめです。防音設備の整ったレッスン室で思い切り弾けるうえ、フォームや練習方法をその場で講師に直してもらえます。独学でつまずきやすいポイントを先回りして教えてもらえるため、遠回りせずに上達していけます。
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Beeギター教室では無料体験レッスンもおこなっているので、「まずはレッスンの雰囲気を知りたい」という方も気軽にお試しください。
最後に、よくある質問にまとめて回答します。
アンプにつながなくても、弦を弾く生音は意外と響きます。日中は気にならなくても、静かな夜には隣の部屋へ聞こえることがあるため、油断は禁物です。椅子や床を伝わる振動にも注意しましょう。
また、生音だけの練習は手軽な一方で、音のニュアンスを確認しにくいのが難点です。音をしっかり抑えつつアンプを通した音で練習したいなら、ヘッドフォンアンプを活用してください。
趣味の練習であれば、防音室は必須ではありません。消音グッズと時間帯への配慮で対応できる場合が多いためです。
本格的に音を出したい方には簡易防音室という選択肢もありますが、数十万円の費用がかかります。まずは千円台から買える手頃な消音グッズで、どこまで音を抑えられるか試してみましょう。
ギターは、騒音への配慮さえできれば家でも十分練習できます。まずは物件の条件と練習する時間帯を確認し、サイレントピックやヘッドフォンアンプなどの消音グッズを取り入れてみましょう。
音を出せない時間帯も、運指練習や楽譜のインプットにあてれば、毎日ギターに触れる習慣を保てます。最低限のマナーを守りながら、楽しくギターを演奏しましょう。
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