エレキギターはさまざまな音色を奏でられる人気のある楽器です。初心者の方でも始めやすい楽器の1つですが、1人で練習を進められるのか不安に感じている方もいるでしょう。 そこで本記事では、エレキギターの練習方法を5STEPでわかりやすく解説します。また、初心者向けのギターの選び方や、おすすめの練習曲も紹介します。 エレキギターをこれから始めたい方はぜひ最後までお読みください。
エレキギターはさまざまな音色を奏でられる人気のある楽器です。初心者の方でも始めやすい楽器の1つですが、1人で練習を進められるのか不安に感じている方もいるでしょう。
そこで本記事では、エレキギターの練習方法を5STEPでわかりやすく解説します。また、初心者向けのギターの選び方や、おすすめの練習曲も紹介します。
エレキギターをこれから始めたい方はぜひ最後までお読みください。
目次
エレキギターは金属製の弦が張ってあり、ボディについているピックアップという部品でアンプから音を出力する仕組みの楽器です。
以下は、エレキギターのピックアップの部分を拡大したです。
このピックアップが弦の振動を電気に変えて、アンプが電気信号を音にして出力します。アンプにつなげなくても演奏はできますが、大きな音を出したい場合はアンプにつなぐのがおすすめです。
エレキギターはリズムを刻むこともできますし、メインメロディを奏でる役割も担います。表現力の高い楽器であるものの、扱いやすく初心者の方でも始めやすい点が特徴です。

エレキギターを始める前に基礎知識を理解しておくと、スムーズに練習を進められます。
ここでは、準備物やチューニングの方法などをお伝えします。エレキギターを始める方は必ずチェックしてください。
エレキギターを始める前に準備しておいたほうがよいものは以下のとおりです。
弦は切れることがあるため、予備を持っておくと安心です。また、エレキギターを弾く際はピックを用いるので、持っていない方は準備しましょう。
上記以外にリズムトレーニングで活躍するメトロノームや、持ち運びの際に使用するギターケースも必要に応じて購入するとよいでしょう。
エレキギターを弾くためには、楽譜の読み方を覚えなければなりません。ギターにはTAB譜と呼ばれる簡易的な楽譜があり、この読み方を覚えれば曲を弾けるようになります。
TAB譜には6本の横線が弾いてあり、横線はギターの弦と対応しています。一番上から1弦・2弦と数えます。ギターは細い弦が1弦、太い弦が6弦です。
また、TAB譜には数字も書かれており、この数字はフレットの番号を示しています。
フレットはギターの上から1フレット・2フレット…と数えましょう。1の上は開放弦と呼ばれており、フレットを押さえずに弾きます。TAB譜の見方を覚えることがエレキギターを弾くための第一歩です。
チューニングとは、ギターの弦の音を合わせる作業を指します。正しい音を出すためにも、練習前には毎回チューニングをするのがおすすめです。チューニングする際は、チューナーが必要ですが、持っていない場合は無料のスマホアプリで代用できます。
まずは、1〜6弦までを開放弦で弾いてチューニングします。それぞれの弦の音階は以下のとおりです。
| 1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
|---|---|---|---|---|---|
| E | B | G | D | A | E |
ギターの先のペグと呼ばれるネジを回すとチューニングを変えられます。全弦を調整して、音が合った状態で練習を始めましょう。

エレキギターはさまざまなメーカーから発売されており、どのタイプを購入するか迷っている方もいるでしょう。そこで、初心者の方向けにエレキギターの選び方を4つ紹介します。
自分に合ったエレキギターを選ぶとモチベーションの維持にもつながり、楽しく練習できます。
エレキギターにはいくつかボディタイプがあり、好みの形で選ぶのがおすすめです。代表的なエレキギターの種類と特徴を以下にまとめました。
| エレキギターの種類 | 特徴 |
|---|---|
| ストラトキャスター | ・ボディが尖っているタイプが多い
・レスポールよりも軽い |
| テレキャスター | ・ボディの片方が丸いタイプが多い
・重量が軽い |
| レスポール | ・ネックが広めのタイプが多い
・ほかの種類よりも重い |
それぞれのエレキギターの特徴を理解して自分好みの種類を見つけましょう。どれを選べばよいか迷う場合は、ギターショップで店員さんに相談するのもおすすめです。
エレキギターは1万円ほど〜10万円以上まで価格帯が幅広い楽器です。まずは予算を決めておき、そのなかから好きなエレキギターを選ぶとよいでしょう。
1万円~4万円ほどのエレキギターは、中国やインドネシアで生産されているものが主流です。近年では技術の向上により、低価格の商品でも演奏しやすい楽器が増えています。
5万円以上になると、国産のエレキギターも選べるようになります。価格に比例して木材やパーツの質も上がるため、安定した音色を奏でられるでしょう。
エレキギターはさまざまな音色を出せる点が特徴です。使用している素材によって音が異なるため、ギターショップで試奏してみることをおすすめします。
エレキギターの種類別で音色の特徴をまとめました。
| ギターの種類 | 音色 |
|---|---|
| ストラトキャスター | シャープで透明感のある音 |
| テレキャスター | ジャキジャキとした軽い音 |
| レスポール | 厚み・重みを感じさせる音 |
自分が弾きたい曲の雰囲気や、奏でたい音からエレキギターを選ぶと失敗しにくいでしょう。
初心者の方におすすめの代表的なギターメーカーは以下の3つです。
フェンダーやギブソンは人気モデルを発売している老舗メーカーです。
ヤマハはリーズナブルな価格とクオリティの高さが特徴で、プロから初心者の方まで幅広く人気があります。シンプルな音色のため、幅広いジャンルに挑戦したい方はヤマハがおすすめです。

次に、エレキギター初心者の方向けにおすすめの練習方法を5STEPで紹介します。
エレキギターはある日突然弾けるようにはなりません。毎日練習を積み重ねて、少しずつレベルアップしていきましょう。
エレキギターを初めて触る方は、クロマチックを練習しましょう。クロマチックは以下の手順でおこないます。
※クロマチックとは半音階を表す音楽用語です。
クロマチックを繰り返し練習すると弦を押さえる指の力がつき、自在に指を動かせるようになります。スピードはゆっくりでよいので、毎回キレイな音が出せるようにしましょう。
STEP2では、コードの押さえ方をマスターします。コードにはさまざまな種類がありますが、ここでは比較的簡単な以下の8つのローコードを覚えましょう。
たとえばCコードなら、薬指で5弦の3フレット、中指で4弦の2フレット、人差し指で2弦の1フレットを押さえます。×のマークはミュートと呼ばれ、親指で弦を押さえて弾いても音が出ないようにします。
ポイントは指を立てて押さえることです。指を立てるときれいな音が出るのでクロマチックと合わせて練習しましょう。
ローコードを覚えたら、右手を使ってストロークの練習をします。ストロークを習得することでリズムが取りやすくなります。ストロークは大きく分けて以下の2種類です。
「ジャカジャカ」と早く弾いたり「ジャーンジャーン」とゆっくり弾いたり、曲によってストロークは異なります。
ポイントは、手の振りを一定にすることです。常に一定のリズムで弾けるように意識して練習しましょう。
次に、難易度が少し上がるFコードとBコードの押さえ方を覚えます。特にFコードは多くの楽曲で出てくるコードなので、何度も練習して弾けるようになりましょう。
Fコードは、人差し指で1フレットのすべての弦を押さえてください。そして、薬指で5弦の3フレット、小指で4弦の3フレット、中指で3弦の2フレットを押さえます。
Bコードは人差し指で1弦〜5弦の2フレット、薬指で3弦の4フレット、中指で4弦の4フレット、小指で2弦の4フレットを押さえます。
中指のみで3弦の4フレット、4弦の4フレット、2弦の4フレットを押さえる方法もあります。
STEP1〜4を一通り練習したら、実際に曲を弾く練習を始めます。エレキギターを始めたばかりの方のなかには、コードの練習で挫折する方が多くいます。そのため、ある程度弾き方を覚えたら曲を弾く練習を始めましょう。
楽しみながら練習するためにも、簡単な曲から挑戦するのがおすすめです。YouTubeにはエレキギターの解説動画が多くアップされているので、好きな曲を選んで取り組みましょう。
また、「どの曲を選べばよいかわからない…」という方向けに、次の章で初心者におすすめの練習曲を紹介します。

ここでは、エレキギター初心者の方におすすめの練習曲を3曲紹介します。曲選びで迷っている方は、気になる曲を選んで練習してみてください。
エレキギターで曲を初めて練習する方は、あいみょんさんの『マリーゴールド』がおすすめです。世代を超えて愛される名曲で、NHK紅白歌合戦でも披露しています。
Fコードは出てきますが、基本的なコードで弾ける曲です。速度が速いと感じる場合は、ゆっくりとしたテンポで練習するとよいでしょう。
YouTubeで再生速度を落とす機能を活用して練習するのもオススメです。
出典:あいみょん – マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
SHISHAMOの『明日も』は、キャッチーなメロディと率直な歌詞が人気の応援ソングです。2017年にヒットし、NHK紅白歌合戦にも出場しました。
『明日も』はギターソロがなく、エレキギター初心者の方にもおすすめです。比較的簡単なコードばかりなので、1つずつ覚えることで弾けるようになるでしょう。
エレキギターに少し慣れてきた方におすすめの練習曲が『完全感覚Dreamer』です。ロックバンドONE OK ROCKの4枚目のシングルで、疾走感のあるサウンドから若者にも人気があります。
全体の構成は比較的シンプルで、ギター初心者の方にも練習していただきたい曲です。コードの弾き方を一つひとつマスターして着実に上達しましょう。

エレキギターは独学でも始められますが、途中で挫折する方も少なくありません。ここでは、エレキギターで挫折しないための5つのポイントを紹介します。
エレキギターを長く続けたい方はぜひ参考にしてください。
エレキギターの練習は、時間を決めて集中して取り組みましょう。ダラダラと数時間するよりも、短い時間で集中して取り組んだほうが上達できます。
はじめはわからないことも多く、練習が苦痛に感じるかもしれませんが、とにかくギターを触ることを徹底しましょう。自分の部屋の目立つ場所、すぐに手を伸ばせる場所にギターを置いておくと習慣化しやすいのでおすすめです。
エレキギターは1人でも気軽に始められますが、その分やめてしまう方も多くいます。より楽しく継続するならギター仲間を作るのも1つの方法です。自分の好きなことを共有できる仲間がいることは、モチベーションの向上にもつながります。
また、エレキギターが弾けるようになってきたらバンドを組んだり、ライブに参加したりすることもできます。近くにギターを弾いている方がいない場合は、サークルやギター教室などに通うと共通の趣味を持つ方と出会いやすいでしょう。
エレキギターは、アンプにつなぐことで大きな音が出せる楽器です。アンプをつながずに練習することも可能ですが、アンプを使用すると音をより鮮明に聞き取れます。
そのため、基礎練習の段階からアンプを使用したほうが上達スピードは上がります。耳のトレーニングにもなりますし、丁寧に弾こうと意識できるようになるでしょう。また、大きい音でエレキギターを弾くほうが小さい音よりも気持ちよく、純粋にギターを楽しめるでしょう。
基礎練習をおこない、ある程度曲を弾けるようになってきたら、演奏を録音して聞いてみるのがおすすめです。客観的に自分の演奏を聞くことで、自分の癖や改善点を見つけやすくなります。
また、録音と修正を繰り返すことで、以前はできていなかった部分を習得できるようになります。エレキギターが上達していることを自分でも把握できるので、モチベーションにもつながる点がメリットです。
慣れてきたら録音を聞くだけではなく、動画を撮影してギターを弾く姿勢や指の動きなどもチェックしましょう。
大きな音を自宅などで出せない場合はアンプからヘッドフォンに繋げて音を聴くことも可能です。
独学で練習を進めている場合、わからない箇所があったときは自分で解決する必要があります。わからない部分が増えると、エレキギターの練習自体が苦痛に感じる方も少なくありません。その際はギター教室に通い、プロから直接指導を受けることで悩みを解決できます。
ギター教室に通うメリットは以下のとおりです。
ギター教室はさまざまありますが、マンツーマンで効率よく上達したい方は、Beeギター教室がおすすめです。Beeギター教室の詳細は、以下からチェックできます。
▼Beeギター教室
https://www.bee-music.jp/guitar/

エレキギター初心者に関するよくある質問に回答します。
独学でエレキギターを始めたい方や、メンテナンス方法を知りたい方は最後までお読みください。
エレキギターの初心者セットとは、ギター本体と必要なアクセサリーがセットで販売されているものです。単品で購入するよりも価格が抑えられるため、これからエレキギターを始める方におすすめです。
ただし、初心者セットのなかには品質が低いものもあります。また、ギター本体やアクセサリーの種類が決まっているため、必ずしも欲しいものがセットに含まれているとは限りません。こだわりがある方は、ギターとアクセサリーを別々で揃えることも選択肢の1つです。
エレキギターは独学でも上達できる楽器です。独学の場合、教則本やYouTube動画、スマホアプリなどを活用して練習を進めましょう。
ただし、うまく弾けるようにならない場合や、行き詰まった場合も1人で乗り越える必要があります。間違った練習方法を繰り返すと、その癖を直すためにも時間がかかります。1人では続けていくのが難しいと感じたら、ギター教室に通うのがおすすめです。
エレキギターとアコースティックギターの違いを以下の表にまとめました。
| エレキギター | アコースティックギター | |
|---|---|---|
| 音量ギター単体では大きな音は出ない
(アンプを使用することで大きな音を出せる) 弦を弾くだけで大きな音が出せる |
||
| 弦の太さアコースティックギターよりも弦は細い弦が太く、指に負担がかかりやすい | ||
| 音色の幅エフェクターを使用するとさまざまな音色を出せるアコースティックギターの音のみ |
音量や弦の太さ、音色の幅などに違いがあります。それぞれの特徴を把握して、弾いてみたい曲や表現したいスタイルにあわせてギターを選びましょう。
エレキギターを長く使用するためにはメンテナンスが大切です。弦やボディには汗や皮脂が付着するので、乾いた布でふきとりましょう。ギターは人間が快適と感じる環境で保管するのがよいといわれているため、風通しのよい日陰に置くのが最適です。
また、エレキギターを持ち出す際はギターケースに入れて持ち運びするようにしましょう。定期的にメンテナンスをおこない、普段と異なる点があればギターショップに相談することがおすすめです。
本記事では、エレキギターの練習方法を5STEPで紹介しました。まずはクロマチックで指を動かす練習をし、基本的なコードを覚えましょう。
エレキギターは独学でも始められますが、途中で挫折する方も少なくありません。楽しく継続するためには、一緒に頑張るギター仲間を作ることがおすすめです。ただ、周りにギターを練習している人がいないと悩んでいる方もいるでしょう。その場合は、ギター教室に通うことで同じ目標を持つ仲間と出会える可能性が高まります。
音楽仲間を見つけたい方におすすめの教室はBeeギター教室です。Beeギター教室では、年に2回の発表会があり、気の合う人を探してバンドを組むこともできます。45分の無料体験レッスンを実施しているので、気になる方はぜひ活用してください。
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