【初心者必見】アコギの練習方法とは?基礎知識やギターの選び方を丁寧に解説

ギター初心者入門

2025/10/31

投稿者: Beeguitarschool

【初心者必見】アコギの練習方法とは?基礎知識やギターの選び方を丁寧に解説

アコースティックギター(アコギ)を弾けるようになりたいものの、何から始めたらよいのか迷っている方も多いでしょう。初心者の方が楽しくギターを弾くためには、正しい練習方法やギターの選び方が大切です。

そこで本記事では、アコギ初心者の方向けに基礎知識をわかりやすく解説します。またギターの選び方や、練習方法を5STEPに分けて説明します。

アコギを始めてみたいものの、一歩を踏み出せていない方はぜひ参考にしてください。

アコギの基礎知識

アコースティックギターに関して、詳しいことはわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、アコギの種類やギターの構え方など、基礎知識をわかりやすく解説します。

アコギの種類

アンプを使用せずに大きな音を出せるギターをアコースティックギターと呼びます。アコギの種類は大きく分けて以下の2種類です。

アコギの種類 特徴
フォーク・ギター 鉄製の弦が張られていてクラシックギターと比べて、力強い音を出せる。弾き語りやバンドでも使用されることが多いギター。
クラシック・ギター ナイロン製の弦が張られていて、アコースティックギターと比べてやわらかい音を出せる。クラシックやフラメンコ、ボサノヴァで使用されていることが多いギター。


一般的には、フォーク・ギターのタイプをアコースティックギターと呼ぶことが多いといわれています。アコギにはさまざまなサイズがあり、サイズによって出せる音の大きさも異なります。

各部分の名称

アコギは大きく分けて以下の4つの部分からできています。

名称 特徴・役割など
ボディ もっとも大きな木の板の部分。人の体でいえば「胴体」にあたり、音を響かせる役割がある。
ネック ボディから上に細長く伸びている部分。左手で握り、コードを押さえる場所。
指板(しばん) ネックの表面にある黒い板。弦の下にあり、左手の指が直接触れて音程をつくる。
ヘッド ネックの先端にある四角い部分。メーカーのロゴが入っていることも多い。


形が異なるアコースティックギターでも、パーツの名称や基本機能は同じであることがほとんどです。上記の4つの名称は覚えておきましょう。

ギターの構え方

左手でギターのネックを持ち、右手で弦を鳴らし、右足の腿の上にボディの溝の部分を載せるのが一般的です。ギターのボディを体に添わせ、グラグラせず安定するように自然に構えましょう。

安定感をもたせるために右足を組んだり、右足を足台に置いたり、右足のつま先を立て、かかとを椅子の脚に預けるなどの方法があります。力が入りすぎると小さく固まり、演奏をしにくくなります。リラックスして、自分に合ったフォームで練習することが大切です。

ピックの持ち方

ピックは弦を弾くための道具で、右手で握ります。人差し指の側面にピックを載せて、親指の腹で挟んで持ちます。この際、力を入れすぎずに落ちない程度の力で持つことが大切です。ピックの先は短めに持つと安定しやすいです。

ピックの先はギター側を向くようにしてピッキングします。まずは1弦ずつ鳴らしてみて、慣れてきたら複数の弦を狙って大きくストロークしてみましょう。

弦とフレット

ギターには6つの弦が張られており、一番細い弦を1弦、そこから順に太くなる方向へ2弦、3弦・・・6弦と数えます。つまり、1弦は一番高い音、6弦は一番低い音となります。

また、フレットとはネックに埋め込まれている鉄の棒のことです。フレットは、ヘッド側(弦を巻いている部分)から1フレット・2フレット・・・と順に数えます

TAB譜(ギターの譜面)などで0フレット(開放弦)と書かれている場合は、何も押さえずにそのまま弾きます。

フレットとフレットの間で弦を押さえますが、なるべくフレットに近いところを押さえると少ない力できれいに音を鳴らすことができます。

チューニング

チューニングはギターの練習前におこないましょう。チューニングができていない状態で練習すると、正確な音がならない原因につながります。

チューニングの手順は以下のとおりです。

  1. チューナーをセットする
  2. 開放弦を弾く
  3. チューニングを合わせる

開放弦(何も押さえない状態)で6弦から順番に弾きます。開放弦の音階が決まっており、以下に当てはまっていれば問題ありません。

  • 6弦:E
  • 5弦:A
  • 4弦:D
  • 3弦:G
  • 2弦:B
  • 1弦:E

音階が異なる場合は、ギターの先のペグを回すことでチューニングを変えられます。その際、弦を締めすぎると弦が切れる可能性があります。チューナーで音を確認しながら、ペグをゆっくり回すことがポイントです。

初心者がギターを選ぶ際の3つのポイント

アコギにはさまざまな種類があります。選ぶギターによって弾きやすさは異なるため、慎重に選ぶことが大切です。

ここでは、ギター選びの際の3つのポイントを紹介します。アコギを購入する予定の方は、この3つのポイントを押さえてギターを選びましょう。

1. 弾きやすいサイズで選ぶ

はじめてアコギを購入する場合、そのアコギを購入してよいのか判断することは困難です。そのため、初心者の方は自分の体格に合ったサイズのアコギを選びましょう。

アコギのボディにはさまざまな種類がありますが、人気があるのはドレッドノートタイプです。ほかのギターよりも大きくタイプが多く、弾き心地もよいといわれています。

また、ドレッドノートタイプのギターが大きすぎるという方は、フォークタイプのギターを選ぶのがおすすめです。フォークタイプのギターは、小ぶりなボディのタイプが多く、抱えやすいため小柄な方も使いやすいでしょう。

2. 弦の押さえやすさで選ぶ

ギターを選ぶ際には、弦の押さえやすさを確認することも大切です。2本以上のギターを弾き比べると違いを実感できます。弦の押さえやすさはギターを練習する上で重要なポイントです。押さえにくいギターを選ぶと、上達スピードが遅くなり挫折する方も少なくありません。

楽器店に足を運び、ギターに触れることで弦の押さえやすさを確かめられます。店員さんのアドバイスも参考にすると、お気に入りのギターと出会えるでしょう。

3. デザインで選ぶ

ギターは自分が気に入ったデザインのものを選ぶことがおすすめです。自分のお気に入りのギターを購入することで練習のモチベーションにもつながります。そのため、予算内で「これが一番かっこいい」と思うギターを選んでください。

友人から譲ってもらう、中古の安いギターを買うなどの方法もありますが、妥協してギターを選ぶと挫折しやすくなります。どうしてもデザインで迷う場合は、店員さんに相談して一緒に決めるのもよいでしょう。

アコギを始めるために準備するもの

アコギを始めるためには、ギター以外にいくつか準備が必要なものがあります。ここでは、必要なものを4つ紹介します。

チューナー

アコギを弾く前にはチューニングという作業が必要です。チューナーは、各弦を決められた音の高さに合わせるために使用する機材です。絶対音感を持っている人以外は、チューナーを使用した方が早く正確にチューニングできます。

ただし、チューナーを持っていなければ、無料アプリでもチューニングができます。アプリを使用する場合はマイクで音を拾うため、静かな場所でおこないましょう。

弦は消耗品のため、長く使用しているといずれ交換が必要となります。新品を購入してからすぐに弦が必要になるわけではありませんが、予備を持っておくと安心です。

弦は太さを選べますが、初心者の方は細めの弦をおすすめします。弦が細いと音は軽くなりますが、その分押さえやすく指が痛くなりづらい点がメリットです。細い弦で練習を始めて、上達してきたら太めの弦に変えるとよいでしょう。

ピック

アコースティックギターでは、指とピックのどちらでも演奏します。ピックを使用すると指ではじくよりも、力強い音を出せる点が特徴です。

ピックの素材や大きさ、厚みなどはさまざまあるので、いくつか試してみてお気に入りのものを見つけましょう。消耗品のため複数持っておくと便利です。また、好きなギタリストが使用しているピックを参考に選ぶこともおすすめです。

ギターケース

自宅で演奏するだけであればケースは必要ありませんが、外出する場合はギターケースが必要です。スタジオやカラオケ、屋外など、外で演奏する場合はケースに入れて持ち運びます。また、急にギターが故障して修理に出す場合も、ケースがあると便利です。

いつギターを持ち出すタイミングが来るかはわかりません。ギターケースは購入時についていることが多いですが、持っていない方は購入しておくと安心です。

アコギ初心者におすすめの練習方法5STEP

アコギ初心者の方は、以下の5STEPで練習することがおすすめです。

  • STEP1. 指の運動をする
  • STEP2. ローコードの押さえ方を覚える
  • STEP3. Fコードを習得する
  • STEP4. ストロークを覚える
  • STEP5. 曲を弾いてみる

それぞれのSTEPで重要なポイントを解説します。

STEP1. 指の運動をする

ギターは指をたくさん使うため、指を自由自在に動かせるようになる必要があります。コード練習に入る前に、指のトレーニングをおこなうことがおすすめです。

まずは1・2・3・4フレットを順番に6弦〜1弦まで弾き、次は1弦から順番に4・3・2・1フレットと戻ります。それができれば、次は2・3・4・5フレットのように、フレットを1つずらして指を動かしましょう。

STEP1では、正確に弦を指で押さえて弾く練習をすることが目的です。スピードを重視する必要はないので、ゆっくり自分のペースで練習しましょう。

STEP2. ローコードの押さえ方を覚える

次に、曲で使用されるコードの押さえ方を覚えます。コードにはよく使われるものとあまり使われないものがあります。ここでは、特に覚えておきたいコードを4つ紹介します。

  • Em:中指と薬指だけ押さえてすべての弦を弾く
  • Am:中指・薬指・人差し指で押さえる
  • C:薬指・中指・人差し指で押さえる
  • G:中指・人差し指・薬指で押さえる

この4つのコードが弾けたら、ほかのコードにもチャレンジしてみてください。

STEP3. Fコードを習得する

ローコードを覚えたら、次はFコードを習得します。Fコードは以下のようにすべての弦を押さえる必要があるため、難易度が上がります。

まずは人差し指で1フレットすべてを押さえて、残りを押さえるという順番です。Fコードはすぐに弾けるようにはなりませんが、毎日練習することで少しずつ上達します。

STEP4. ストロークを覚える

ストロークとは、右手で複数の弦をまとめて「ジャカジャカ」と弾く方法です。曲のリズムを生み出すために重要なテクニックで、曲によって使うパターンは異なります。

ストロークには、以下の2種類があります。

  • ダウンストローク:6弦から1弦に向かってストロークする
  • アップストローク:1弦から6弦に向かってストロークする

ストロークする際は手首を動かすのではなく、右ひじと腕の回転を意識しておこなうことがポイントです。アップストロークはコントロールが難しいため、ダウンストロークから練習しましょう。

STEP5. 曲を弾いてみる

一通りの基本を押さえたら、好きな曲を弾いてみるのがおすすめです。趣味でアコギを弾くなら、必ずしも基礎練習を完璧にこなす必要はありません。ある程度覚えたら、楽しみながら曲を弾く練習をすると挫折しにくいでしょう。

U-FRETではWeb上で楽曲のコードを確認できます。また、YouTubeでも「(曲名) ギター」と調べると解説動画や演奏動画がたくさん出てきます。初心者向けの曲を選んで練習してみるのがおすすめです。

次の項目でアコギ初心者の方におすすめの曲を紹介しているので、そちらも参考にしてください。

【アコギ初心者向け】おすすめの練習曲

アコギ初心者の方におすすめの練習曲を4曲紹介します。曲を弾いてみたいものの、どの曲がよいのかわからない方は、以下から好きな曲を選びましょう。

空も飛べるはず|スピッツ

スピッツの「空も飛べるはず」は、1994年に発売されたミリオンセラーの曲です。優しさと切なさが共存し、ドラマの主題歌としても起用されました。

この曲はコード進行がシンプルで覚えやすく、ギター初心者の方の練習曲としてもおすすめです。サビのコードチェンジは少し多いですが、慣れると弾きこなせるでしょう。

出典:スピッツ / 空も飛べるはず

家族になろうよ|福山雅治

福山雅治さんの「家族になろうよ」は、やわらかい歌声と素朴な言葉が心を打つ人気の曲です。ゼクシィのCMに起用されたことから、結婚式でも定番の曲となっています。

テンポがゆっくりなため、アコギの練習や弾き語りにもおすすめです。何の曲で練習するか迷っている方は、ぜひチャレンジしてみてください。

出典:福山雅治 – 家族になろうよ (Full ver.)

マリーゴールド|あいみょん

「マリーゴールド」は2018年にリリースされた、あいみょんさんの代表曲の1つです。基本的なコードで弾けて、Aメロもサビも似たようなコード進行のため、初心者の方におすすめの曲です。

初めて弾く場合は、ゆっくりなスピードで練習するとよいでしょう。サビは力強くストロークすることで、曲の良さをより引き立てます。

出典:あいみょん – マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

ドライフラワー|優里

シンガーソングライターの優里さんの「ドライフラワー」は、少し慣れてきたらぜひ練習してほしい1曲です。イントロ・Aメロ・サビはローコードで比較的簡単に弾けます。

BメロではBコードが出てくるため難易度は上がります。しかし、テンポやコードチェンジはゆったりとしているため挑戦しやすいでしょう。

出典:優里『ドライフラワー』Official Music Video -ディレクターズカットver.-

アコギで挫折しないための3つのポイント

ギターに憧れて購入しても途中で挫折する方も少なくありません。そこで、アコギで挫折しないための3つのポイントを紹介します。アコギを楽しみながら継続したい方はぜひ参考にしてください。

1. 毎日ギターに触れる習慣をつける

アコギを手に入れたら、毎日ギターに触れる習慣をつけましょう。数日間ギターに触れない日が続くと、指の動きを忘れる可能性があります。

毎日練習を継続するための工夫として、楽器はケースにしまわずに部屋の見える場所に出しておくことがおすすめです。ケースから出し入れする行為が面倒に感じると習慣化が難しくなります。

練習したいときにすぐに練習できる環境を作ることが大切です。

2. 簡単な曲で練習してみる

プロのように上達したい場合は基礎練習が欠かせません。一方で、趣味としてギターを弾くなら、コードの押さえ方を理解したら簡単なフレーズや曲の練習を始めてもよいでしょう。

YouTubeには有名な曲の弾き方を解説した動画が多くアップされています。いくつか見て、弾いてみたい曲があればチャレンジしてみましょう。

もちろん、いきなり全部を弾けることはありませんが、根気強くできることを増やしていくことが大切です。レパートリーが増えると、モチベーションの向上にもつながります。

3. ギター教室に通う

アコギは独学でもできますが、早く上達したいのであればギター教室に通うことがおすすめです。ギター教室に通うメリットは以下の通りです。

  • プロの音楽家から指導を受けられる
  • 音楽仲間ができる
  • 定期的にギターに触れる機会が作れる
  • 成果を発表する機会がある

ギター教室に通えば、正しい練習方法を実践できてプロからアドバイスも受けられます。一緒に頑張る仲間もいるため、挫折しにくい環境を作れるでしょう。

アコギ初心者に関するよくある質問

最後に、アコギ初心者に関するよくある質問に回答します。

  • 指が痛くならない対処法はある?
  • コードの押さえ方のポイントはある?
  • どのくらいの練習時間が必要?

アコースティックギターを始めたい方はぜひチェックしてください。

指が痛くならない対処法はある?

アコギの弦を押さえるためには力が必要になるため、最初は指に痛みを感じる方も一定数います。何度も練習をして力の抜き加減や適切な押さえる場所を身につけることで、手に余計な負荷がかからなくなり、痛みも抑えられるでしょう。

また、弾きやすいようにギターを調整することも大切です。弦を細いものに変えたり、弦高(げんこう)を調整したりすることで弾きやすくなる可能性があります。

コードの押さえ方のポイントはある?

アコギのコードを押さえるためには、左手のフォームが大切です。キレイな音が出て指が移動しやすいように、自分に合った押さえ方を覚えましょう。

独学で自分に合った方法を見つけるのもよいですが、間違ったフォームで練習し続けると修正にも時間がかかります。そのため、自分に合ったコードの押さえ方を知りたい方は、ギター教室でプロから指導を受けることがおすすめです。

どのくらいの練習時間が必要?

毎日1時間以上の練習時間を確保するのが理想です。難しい場合は休日にまとめて時間を取るのではなく、毎日少しでもギターを触る習慣をつけましょう。毎日練習することで指の動きを早く覚えられるメリットがあります。自分が継続できる範囲内で、無理なく練習を積み重ねることが大切です。

アコギを始めるならBeeギター教室がおすすめ!

本記事では、アコギ初心者の方向けに基礎知識やギターの選び方を紹介しました。また、練習方法も5STEPに分けて解説しているので、アコギを購入したらぜひ実践してください。

ギターの練習を続けていると、課題が見えてきたり、モチベーション維持が難しくなったりすることもあるでしょう。その際は友人と一緒に練習する、SNSで音楽仲間を見つけるなど、一人で頑張ろうとしないことが大切です。

また、ギター教室に通うことも1つの選択肢です。ギター教室に通うとプロからアドバイスを受けられるため、独学よりも早く上達できるでしょう。

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