失敗しないベースの弦の選び方と気をつけるべきこと

ベース初心者入門

2021/06/18

失敗しないベースの弦の選び方と気をつけるべきこと

ベースの弦は太さや素材、メーカーによって多種多様な違いがあります。

なにげなく選んでいると、弦を変えた途端弾きにくくなった、理想の音が出なくなったということになってしまうかもしれません。

ベースの弦の特徴や選び方を覚えましょう。

ベースの弦の基本的な選び方

まずはベースの弦の基本的な選び方を紹介します。

ベースの弦を張り替えるだけでも弾きやすさや音に違いが生まれます。

どのような点に注意して弦を選べば失敗しないのか、まずは下記の3点を確認してください。

必要な弦の数を確認

持っているベースの弦の数を確認してください。

ベースは4弦が一般的ですが、5弦、6弦のベースもあります。

4弦の場合は太い弦からE、A、D、Gの4本ですが、5弦の場合は一番低音の弦がBになります。

6弦の場合は一番高音の弦、Cがプラスされます。

弦の数、位置を間違えると正しいチューニングができず、せっかく弦を購入しても無駄になってしまいます。

まずは弦の数、必要な弦をきちんと把握しましょう。

ベースのスケールを確認

スケールは弦の長さのことを指します。

ベースは種類によってこのスケールが大きく違うため、初心者はとくに弦選びを失敗しやすいです。

スケールに合う弦を選ばなければ長さが足りず、弦を張り替えられないこともあります。

一般的なベースはロングスケール、34インチ程度です。

5弦ベースや6弦ベースなどに多く見られるのが35インチのスーパーロングスケールです。

コンパクトなベースの場合ミディアムスケール、ショートスケールもあります。

わからない場合は楽器店にベースを持ち込み、店員さんにぴったりのスケールの弦を選んでもらうのもおすすめです。

出したい音に合わせて弦を選ぶ

ベースの弦は素材などで音色に大きな違いを生み出します。

どんな演奏をしたいのかによって弦の種類を選ぶのもおすすめです。

初心者用のベースに最初から付属していた弦では満足のいく演奏ができないかもしれません。

また、ベースの弦はギターの弦のように切れることがあまりないので、張り替えのタイミングも掴みにくいです。

今の音に不満があるなら、弾きにくいと感じたなら、弦の張り替えを検討してみてもいいでしょう。

弦の素材による音色の違いは次の項目で解説します。

ベースの弦の素材による違い

エレキベース

ベースの弦にはさまざまな素材があります。

ニッケル、ステンレス、ナイロン、コバルト、ブロンズなど、それぞれの素材の特徴、どんな音が出るのか、どんな楽曲におすすめかを解説します。

演奏やスタイルに合わせてぴったりの弦を選びましょう。

一般的なニッケル

ベースの弦の中でもとくに多いのがニッケルの弦です。

一般的な弦で、さまざまなジャンルの演奏に用いられます。

ベースに最初から張られている弦もニッケルであることがほとんどです。

どんな人でも比較的弾きやすく、ベースらしいなめらかな低音を楽しめます。

どの弦を買えばいいかわからない方はニッケルの弦を購入しておくとほぼ問題なく演奏ができるでしょう。

硬い音を出せるステンレス・スチール

ステンレスもベースの弦の中では人気が高いです。

ニッケルよりも硬い音、はっきりとしたメリハリのある音が出るという特徴があります。

とくにベースの音を目立たせたい演奏スタイルの人にぴったりです。

弦自体はニッケルよりも硬いので、弾いていて指が疲れる、ベース本体のフレットに傷がついてしまうというデメリットもあります。

こまめにベース本体をメンテナンスする、必要なときだけステンレスの弦に張り替えるなどの配慮が必要です。

ステンレスと似た素材にスチールがあります。こちらも硬く、はっきりとした音を出せる弦です。

柔らかい音を出せるナイロン

ベースのナイロンの弦は、他の弦よりも丸みのある柔らかい音を出せます。

一方で暗い雰囲気になってしまうので、アップテンポの曲、ロックやポップスなどには不向きな傾向があります。

しかし弦自体がやわらかいので、ベース本体を傷つけにくい、力を入れなくても弾きやすいというメリットもあります。

ウッドベースのようなおしゃれなサウンドを出したいという方にもナイロンの弦はおすすめです。

パワフルな音を出せるコバルト

ベースの弦の中でもとくにパワフルで力強い音を出せるのがコバルト弦です。

クリアではっきりとした音色なので、とくに粒立ちのいい演奏をしたい方におすすめ。

音色にパワーがないことでお悩みの方はコバルト弦を試してみてください。

コバルト弦はベースの弦の中でも寿命が長く、一度張るとしばらくは張り替えの必要がないというメリットもあります。

落ち着きのあるブロンズ

ブロンズはアコースティックギターの弦で一般的な素材です。

ベースに用いると落ち着きのある音色を奏でられ、あたたかみのある演奏ができます。

ジャズなどのジャンルにとくに適しています。

ブロンズの素材にさらにリン素材を追加したフォスファーブロンズ弦は、落ち着きもありながらさらに華やかな音を楽しめます。

二つの弦の音の微妙な違いを楽しんでみてもいいでしょう。

ベースの弦の選び方の注意点

5弦ベース

ベースの弦を選ぶ際に注意したいポイントについて解説します。

とくに初心者は間違えて購入してあとから後悔しないよう注意が必要です。

4弦ベース以外のベースの弦に注意

5弦ベースやそれ以上の弦の数のベースは、とくに弦の位置を間違えやすいので注意してください。

4弦ベースの場合でも1弦から4弦までの数え方を間違えていると違う場所の弦を購入してしまう可能性があります。

弦を購入する際はその位置の弦だけでなく、4本セットでまとめて購入しておいてもいいでしょう。

太すぎない弦を選ぼう

太い弦は力強い音を出せますが、その分強い力でおさえなければきちんと音を出せません。

ベースの演奏に不慣れな初心者や力の弱い女性がいきなりチャレンジすると、かえって弾きにくくなってしまいます。

ベースの弦は太ければ太いほど張るときに力がかかります。

長いベースのネックに負担となり、ネックを反りやすくする原因にもつながります。

必要以上に太い弦を選ばないようにしてください。

弦の巻き方も見て置こう

ベースの弦は真ん中の軸を中心に線を巻き付ける形状になっています。

弦の表面に凹凸があるラウンドワウンドという巻き方の弦は弾きやすく、明るい音が出るのが特徴です。

弦の表面に凹凸のないフラットワウンドは摩擦が少ない分やや弾きにくくなりますが、ネックやフレットを傷つけにくいです。

落ち着いた、あたたかみのある音色を出したいときにはこちらもおすすめです。

ベースの弦を張り替えてみよう

ベースの弦の選び方について解説しました。

ベースの弦はさまざまな素材、巻き方、種類があり、弦を変えるだけで同じベースでも違った音色を楽しめるようになります。

好みの弦に張り替えて演奏すれば、練習へのモチベーションもさらにアップします。

弾きやすい弦、好みの音が出る弦、ベース本体を傷つけにくい弦など、どんな弦を求めているのかを明確にしたうえで適切な弦を選びましょう。

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