ベースの正しい音程のとり方と調整方法を紹介

ベース初心者入門

2021/06/15

ベースの正しい音程のとり方と調整方法を紹介

ベースを演奏する際は、正しい音のとり方をマスターしておく必要があります。

正しく音程をチューニングしたうえで演奏しなければ、どんなにテクニックがあってもテンポが正確でも聞いていて不快な響きになってしまいます。

本記事では、初心者の方向けのベースの正しい音程のとり方、調整方法を解説します。

ベースの正しい音程のとり方

まずは、ベースの正しい音程のとり方を学びましょう。ベースの音はギターやドラムと違って聞き取れるようになるまで時間がかかる方も多いですが、正しく音をとることでよりクオリティの高い演奏ができるようになります。

音をスピーディーにとるためには、ある程度コード進行を理解しておくことも大切です。

音をしっかり聞ける環境を作る

ベースの音をしっかり聞ける環境を作りましょう。

騒がしいスタジオでは、ほかの音に邪魔をされて音が聞き取りにくいです。楽曲のベースの音を拾いたいときも、ベースの音が小さかったりほかの楽器に邪魔されたりして、聞き取りにくい場合があります。

イヤホンやヘッドホンを用いると、ベースの音を聞き取りやすくなります。正確でスピーディーなチューニングに役立つため、ぜひ活用してください。

ただし、品質の悪いイヤホンやヘッドホンは低音に弱い傾向があります。低音を重視したイヤホン、ヘッドホンを用いるようにしましょう。

コードの理論を勉強する

好きな楽曲のベースの音をとりたいとき、一音一音拾っていくのは大変な作業です。

しかし、ある程度コード進行の理論を理解していると、次に来る音が予想しやすく、スムーズに音を取れるようになります。たとえば、ベースを始める前にギターやピアノなどの楽器を演奏していた方は、ある程度コード進行の理論が身についていることも多いでしょう。

コードの理論を一から勉強するのは大変ですが、後の耳コピや作曲、フレーズ作りにも役立ちますので、ぜひ時間を作ってみてください。

まずは、基礎から始めるので構いません。ある程度の音楽理論を頭に入れておくことをおすすめします。

アプリを活用する

教則本や楽譜、専用の機材を購入しなくても、スマホのアプリで解決できる問題も多いです。たとえば、音が合わないと感じたら、チューニングアプリで気軽に音を合わせられます。

ベースの音が聞き取りにくい場合は、低音を拾って大きく聞こえるよう調整できるアプリを活用しましょう。スローモーションで再生しても音質が落ちないアプリを利用すれば、耳コピや自分の演奏を振り返る際に役立ちます。

ほかにも、メトロノームアプリや録音、録画アプリ、演奏アプリなど、さまざまなアプリがあります。ぜひ、ベースの練習やチューニングに役立ててください。

ベースの音程の調整方法

ベースのヘッド

ベースの音程の調整方法について、詳しく紹介します。

音程を調整する方法は、主に以下の2種類です。

  • チューナーを使う方法
  • 音叉を使う方法

どちらも作業が非常に細かく、かなり神経を使います。しかし、いい加減にすると音程が合わないまま演奏することになってしまうため、慎重におこないましょう。

チューナーを使ってチューニングする

チューナーは、鳴らしたベースの弦の音を表示してくれるアイテムです。ベースのヘッドに取り付けるタイプやシールドでつなぐタイプ、エフェクターに取り付けるタイプなどがあります。

気軽にさっとチューニングしたい場合は、スマホのチューナーアプリを使うのもおすすめです。

チューナーを使えば、正確なチューニングをスピーディーに済ませることができます。

しかし、チューナーに頼りっぱなしでいると正確な音を聞き取る力が育ちません。自身の耳でもある程度音を合わせられるよう、トレーニングすることも大切です。

音叉を使ってチューニングする

音叉は古くから使われるチューニング用の道具です。音叉を鳴らし、その音に合わせてチューニングをしていきます。

チューナーを使うよりも原始的なやり方で、自分の耳の力がかなり求められます。音叉を使って音を合わせられるようになると、少しの音の違いにも敏感になります。

音叉を使ってある程度チューニングし、チューナーを使って微調整する手順がおすすめです。

ペグを絞めながらチューニングする

チューニングをする際は、ペグを絞めながら徐々に音を合わせるようにしてください。最初から締めすぎると弦に余計なダメージを与えてしまうだけでなく、ネックの反りの原因にもなります。

ベースの弦が切れることは滅多にないものの、注意しましょう。チューニングをしているときに弦が切れてしまうと、張り替えに時間がかかります。

最初はペグを緩めて低めの音からスタートして、徐々に正しい音に近づけるようペグを絞めていきましょう。

ベースの音程のズレを直すには?

デジタルチューナー

チューニングをしたはずなのに音程がズレている気がする場合の解決策を解説します。

チューニングはちょっとしたことで狂うため、こまめにチューニングを繰り返すことが大切です。

ネックの反りやオクターブチューニングが合っていない場合は、楽器店に相談するのもよいでしょう。

チューニングを繰り返す

チューニングは、一度したらしばらくしなくてよい、というものではありません。

とくに、弦を張り替えたばかりのベースや新しいベースは、4弦、3弦、2弦、1弦とチューニングを進める間に、もう4弦のチューニングがズレていたということも珍しくありません。

チューニングは、こまめに直す習慣を身につけましょう。何度もチューニングを繰り返すことで耳も鍛えられますし、少しの音のズレにも敏感に反応できるようになります。

ネックの反りを直す

ネックが反っているとフレットを抑えたときに弦が引っ張られ、音が半音上がったり下がったりしてしまいます。

チューニングをしたとき、音は合っているのに演奏していると音程が合わないという場合は、ネックの反りを疑いましょう。

ネックの反りは素人では修正できません。楽器を購入した楽器店に相談して、修理を依頼してください。

オクターブチューニングを調整する

オクターブチューニングは、12フレットをつかっておこなうチューニング方法です。

12フレットを押さえたときの音は、0フレットの1オクターブ上の音になります。しかし、このオクターブチューニングが合っていないと、一般的なチューニングをおこなっても演奏時に違和感が生じるでしょう。

オクターブチューニングは上級者でも苦手な方が多いため、楽器店に相談するのがベターです。

ベースの正しい音程のとり方と調整方法を覚えよう

ベースの正しい音程のとり方、調整方法について解説しました。

ベースの音程が合っていないと、楽曲全体がまとまらず、聞き手の不快感につながることもあります。事前のチューニングをしっかりおこなうのはもちろん、違和感にきちんと気づけることも大切です。こまめにチューニングする習慣を身につけましょう。

チューニングしていても音程が合わない場合は、ネックが反っている、ペグが壊れている、さらにオクターブチューニングが合っていない可能性もあります。自分で対処するのが難しい場合も多いため、楽器店などに相談するとよいでしょう。

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